トヨタ自動車は、高性能ハッチバック『GRカローラ』の2026年モデルを米国で発表した。
日本仕様は「RZ」の1グレードのみ。米国では、ベースグレードと「プレミアムプラス」の2グレードを展開する。
【画像】トヨタ GRカローラ の2026年モデル(米国仕様)
GRカローラには、GR-FOUR全輪駆動システムを搭載し、サーキットからダート、雪道まであらゆる路面に対応する高性能モデルとして開発された。
ニュルブルクリンクなどの過酷な環境でテストを重ね、今回のモデルイヤーに向けた改良を実施。ボディ前後部に構造用接着剤を追加することで、ボディ剛性とリアグリップを向上させ、サスペンションの動きを最適化した。また新たなセカンダリエアインテークダクトにより、エンジン温度を最適化し最大パフォーマンスを実現している。
2026年型は標準のGRカローラとGRカローラプレミアムプラスの2グレードを用意。標準グレードはバルジフード、カラードスポイラー、15スポークキャストアルミホイールを装備し、ブリンナウブスエード調シートにグレーステッチを採用。プレミアムプラスは鍛造カーボンファイバールーフ、マットブラック15スポークホイール、赤ステッチのスポーツシート、ヘッドアップディスプレイを標準装備する。
JBLプレミアムサウンドシステムも強化され、プレミアムプラスグレードでは9スピーカー構成でサブウーファーを荷室に配置。アクティブサウンドコントロール機能により、アクセル操作に連動したスポーティなサウンドをスピーカーから出力し、ドライバーに車両状態をより分かりやすく伝える。
パワートレインには1.6リッター3気筒ターボエンジンG16E-GTSを搭載。最高出力300hpを6500回転で発揮し、最大トルクは295lb-ftを実現する。トランスミッションは8速ダイレクトオートマチック(DAT)または6速インテリジェントマニュアル(iMT)を選択可能だ。
8速DATはスポーティな走行に特化した設計で、ドライバーのブレーキやアクセル操作を繊細に感知し、車両挙動の変化を予測して最適なギア選択を行う。6速iMTは手動変速の楽しさを提供しながら、ダウンシフト時の自動回転合わせ機能により滑らかなギアチェンジを実現する。
8速DAT搭載車には自動変速機用フルードクーラーを標準装備。プレミアムプラスグレードにはさらなる冷却性能向上のためサブラジエーターも標準装備される。
2026年型トヨタGRカローラは、今秋に全米のトヨタディーラーで発売予定。現地価格は3万9920ドル(約590万円)からとなる。
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