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これからは好きな場所で仕事をしよう!ワーケーションに相応しいクルマの条件とおすすめ車種

掲載 更新 15
これからは好きな場所で仕事をしよう!ワーケーションに相応しいクルマの条件とおすすめ車種

コロナ禍、新しい生活様式の中、リモートで仕事をする機会も増えているのではないか。しかし、自宅に落ち着いて仕事がはかどるスペースがあるとは限らない。そこで、愛車をワーケーションに使える、プライベートな仕事場として活用してみてはいかがだろうか。自宅の駐車場はもちろん、ちょっと足を伸ばし、空気がきれいな、眺めのいい場所で仕事をするのも、リフレッシュを兼ねていいものではないだろうか。

そんな場面では、どんなクルマが便利なのか?ここではワーケーション、ワークスペースとして相応しいクルマの条件と、お薦め車種5台を紹介したい。

日常的なストリートユースからツーリングまで幅広く対応したホンダのカジュアルスポーツバイク「CBR400R」

まず、車内を快適な仕事場にするには、デスクスペースとして使う後席の広さが重要だ。頭上、膝周り空間に余裕があり、できれば後席のシートが比較的高めにセットされていると、椅子感覚で座ることができ、疲れにくい。その点では、やはりミニバンやトールワゴン系が適切だ。ミニバンはもちろん、コンパクトなトールワゴン、いや、もっと言えば、スーパーハイト系軽自動車でも、後席居住空間が驚くほど広いクルマが数多くあるのだ。

装備的には、前席背後の折り畳みテーブル、スマホやタブレットの充電ができるUSBソケット、左右リヤサイドウインドーからの干渉を防ぎ、日よけ、日差しカットにもなるリヤサイドウインドーのロールサンシェード、後席用のドリンクホルダーも欠かせない。



さらに、HVやPHVなどに用意されているAC100V/1500Wコンセントがあれば、パソコンの充電はもちろん、コーヒーメーカーなどの家電品が使え、仕事の合間のコーヒーブレークを楽しんだり、手作りランチをいただくことだって可能になる。

贅沢を言えば、シートをフルフラットにして簡単にベッド化でき、心地よい仮眠(昼寝)ができたりすれば最高ではないか。雨の日に、大きく開くバックドアがひさし代わりになれば、ラゲッジスペースの後端が、仕事疲れをいやす、自然と向き合える、コーヒーブレークにもぴったりなベンチにもなりうる。

では、そんな条件のいくつか、あるいはすべてを満たすクルマをピックアップしてみることにしたい。なお、今回は導入のしやすさ、日常的な使い勝手、価格を考慮し、キャンピングカーは除外している。

まずお薦めできるのは、Mクラスボックス型ミニバンのホンダ・ステップワゴンだ。ボックス型だけに室内空間の広さは折り紙付きで、身長172cmの筆者がドライビングポジションを決めた背後の、ワークスペースになりうる特等席の2列目席に席に座れば(以下同)、膝周りに約36cm(2列目席後端位置)、頭上に29cmものスペースがある。フロアはフラットで、前席シートバックテーブル、スライドドア部分のリヤサイドウインドーのロールサンシェード、もちろん、頭上には後席エアコン吹き出し口もある。ドリンクホルダーはなんと国産車最大多数で、運転席周りに5個、2列目席周りに6個、3列目席周りに5個の合計16個もあるのだから、ワーケーション中の飲み物の置き場にまったく困らない。

シートのフルフラットアレンジも可能で、仮眠OK。さらにわくわくゲートと呼ばれるバックドアは、サブドアによって玄関のような横開き、大きく開く縦開きの両方で開閉。車体後部にスペースがない場所でもバックドアを開くことができ、サブドアから人やペットの乗降も可能!! 雨の日、ボックス型ミニバンは、バックドアを縦開きすることで、大きなひさし(雨よけ)になるのも、使い勝手面で見逃せないポイントである。

ステップワゴンがワーケーションに向く決定的なポイントは、国産Mクラスボックス型ミニバンで唯一、e:HEV スパーダG-EXホンダセンシンググレード(364.1万円)に限られるものの、オプションでAC100V/1500Wコンセントが付けられること(USBジャックもあり)。つまり、ワーケーションに相応しい機能、装備のほとんどを満たしている1台であり、車内が家庭用電源まで備わったワークスペースになりうるのである。

ちなみにトヨタ・アルファードのHVモデルには、AC100V/1500Wコンセントがグレードによって1~4個が標準装備されている。ただ、価格的には約460万円からとやや高価。車内ワークスペースとしては完璧な機能、装備を持っているから、導入は予算次第・・・ということになるだろうか。

そうそう、ステップワゴンと同じ国産Mクラスボックス型ミニバンの日産セレナも、AC100V/1500Wコンセントの用意がないだけで、その広大かつアレンジ自在で使いやすい2列目席、前席背後にタブレット&スマホ専用ポケットがあり、なおかつその横にUSB充電ソケットを用意しているあたりの便利さは、ワークスペースとしても最適だろう。

もっとコンパクトかつリーズナブルで、しかしワーケーションに相応しいクルマを探すとしたら、その筆頭はスズキ・ソリオである。ミニバンをダウンサイジングしたような、両側スライドドアを備えた背の高いトールワゴンであり、筆者が後席に座れば、頭上に21・5cm、膝周りには3790mmでしかない全長からは想像もつかない驚愕の36cm(後席スライド後端位置)!!ものスペースが、フラットフロアとともに魔法のように出現する。前席シートバックテーブル、リヤサイドウインドーのロールサンシェード、USBソケットも完備。車内のあちこちにある収納も、ワークスペースとして便利この上なしである。



後席は16・5cmのスライドとともに、最大56度のリクライニングも可能だから、仕事の合間の休憩、リラックスタイムにもうれしい。価格はマイルドハイブリッドモデルのMXで約185万円からと、リーズナブルでもある。

よりコンパクトかつリーズナブルで、しかしワーケーションに相応しい意外!?な1台が、ホンダN BOXだ。価格は標準ガソリン車のLグレードの約155万円から(最廉価のGグレードはUSBソケットが標準装備されないのでここでは除外)。後席=ワークスペースに乗り降りしやすい両側スライドドアを備えているのは当然として、急速充電機能付きUSBジャック、前席シートバックテーブル、ロールサンシェードも完備しているから使いやすい。

しかも、身長172cmの筆者が後席に座れば、頭上に約25cm~(190mmの後席スライド位置による)、膝周りに最大約45cmという、スーパーハイト系軽自動車最大かつ、大型ミニバンも真っ青なゆとりある後席居住スペース=ワークスペースがあるのだから、ゆったりと仕事ができそうだ。ミニマムなボディサイズながら、ワーケーション先での機動力を発揮してくれる自転車(27インチまで)も積み込める拡大ラゲッジスペースの容量、使い勝手の良さも自慢である。もちろん、大きく開くバックドアを跳ね上げれば、雨の中でのんびりできるひさしにもなるから便利だ(下の車内ワークスペースの参考写真は、N BOXと同種のスーパーハイト系軽自動車のスズキ・スペーシア)。

写真/青山尚暉 雪岡直樹

文/青山尚暉

モータージャーナリスト。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。自動車専門誌の編集を経て、現在、モータージャーナリスト、愛犬との快適安心なカーライフを提案するドッグライフプロデューサーのふたつの肩書を持つ。小学館PETomorrowでも「わんこと行くクルマ旅」を連載中。最新刊に「愛犬と乗るクルマ」がある。

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みんなのコメント

15件
  • ダラダラした記事で読みにくい。

    5台紹介するなら、それぞれの文の頭に【車種名】くらい入れろや!
  • ハイエース一択
    しかも職人限定
    事務職で社内でパソコンとかアホの極み
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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