マルチマチックのラリー・ホルトは、プロトン・コンペティションからLMGT3にエントリーした3台のフォード・マスタングGT3が「完全な信頼性」を示した後、ル・マン24時間レースデビューで表彰台を獲得したことに「大喜び」していると語った。
6月15~16日に行われたWEC世界耐久選手権第4戦で88号車マスタングをドライブしたジョルジョ・ローダ/ミケル・ペデルセン/デニス・オルセンはLMGT3クラス3位を獲得。マルチマチック製のマスタングGT3のデビューシーズンにおける、これまでで最高の成績となった。
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3人のドライバーは、フォード・モーター・カンパニーのビル・フォード会長とともに表彰台に上がった。
「この結果に大喜びしている」と、マルチマティック・スペシャル・ビークル・オペレーションズ・グループのエグゼクティブ・バイス・プレジデントのホルトは語った。
「ル・マンは、スポーツカーレースにおける世界最大のチャレンジだ。私はここで素晴らしい結果を出してきたが、悪い年もあった。今回の結果は、最高の結果に匹敵するものだと言える」
「優勝とはいかなかったが、3位表彰台とそれに続く4位を獲得できたこと、そして総合的な信頼性という点では満足できるものだった」
「このクルマを過去18カ月間開発し、デイトナ以来(レースで)走らせてきた。浮き沈みはあったが、先週の日曜日にル・マンで走ったとき、いい結果になるだろうと確信した」
クラス17番グリッドからスタートした88号車マスタングGT3は、フォード・パフォーマンスのファクトリードライバー、オルセンの運転で、開始1時間で13番手にまで順位を上げた。
「レースがスタートし、フィールドを走り抜けると、我々の足元にあるパッケージを実感した」とオルセンは語っている。
「レースで経験したすべての状況、たとえば雨のなかで全開で走ることなどでも、さらに努力し、リスクを冒すモチベーションが生まれた」
「この結果をもたらしたかったのだ。最後のスティントはかなり良いものだった。ビル・フォード本人と一緒に表彰台に上がれて、とても嬉しい。僕にとって誇らしい瞬間だった」
この結果は、ル・マン前の最高順位が8位だったプロトン・マスタングGT3の2台にとって、WECプログラムの厳しいスタートの後に得られたものだ。
「僕らはみんな一緒に成長してきた」とオルセンは付け加える。
「年初はお互いを知る必要があったが、限られた時間を効率的に使った。いま、僕らはル・マンの表彰台に立っている。フォード・パフォーマンス、マルチチック・モータースポーツ、プロトン・コンペティションがひとつのグループとしてこれを共有している。全員をとても誇りに思う」
88号車に加えて、クジョン・ハーツホーン/ベン・タック/クリストファー・ミースが運転するプロトンの3台目のル・マン専用エントリー(44号車)がクラス4位でフィニッシュし、ライアン・ハードウィック/ザカリー・ロビション/ベン・バーカーが運転する77号車マスタングGT3は総合17位となった。
このアメリカのメーカーは、2016年に歴史的なGTEプロクラス優勝をもたらしたフォードGTのファクトリープログラムが終了した2019年以来、初めてル・マンに復帰した。
「今日の表彰台獲得というパフォーマンスは、マスタングが世界の舞台で世界最高のスポーツカーと競い合えることを示している」と、フォードパフォーマンスのグローバルモータースポーツディレクター、マーク・ラッシュブルックは語った。
「マスタングにとってル・マン初参戦でこれを達成できたことは、本当に素晴らしい気持ちだ」
「これは、今年マスタング60周年を祝う当社、当社の従業員、すべてのファン、そしてプロトン・コンペティション、Mスポーツ、マルチマチック・モータースポーツなどの素晴らしいパートナー全員に対する素晴らしい証となる」
「我々は世界中でレースに出場し、勝利しているが、ここル・マンで表彰台に立つことは、とても特別な瞬間だ」
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