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人気中古車実車レビュー【メルセデスAMG SL63】最新ラグジュアリースポーツが登場!

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人気中古車実車レビュー【メルセデスAMG SL63】最新ラグジュアリースポーツが登場!

輸入車 [2023.11.04 UP]


人気中古車実車レビュー【メルセデスAMG SL63】最新ラグジュアリースポーツが登場!

AMG SLは原点回帰してリアルスポーツカーになった【石井昌道】

今回の人気モデル:メルセデスAMG SL63
[メルセデスAMG SL63]自動車ジャーナリスト 竹岡 圭と巡る人気中古車実車レビュー

文●竹岡 圭、ユニット・コンパス 写真●ユニット・コンパス
※中古車参考価格はすべてグーネット2023年10月調べ。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2023年12月号の内容です)

Profile:自動車ジャーナリスト 竹岡 圭
カーライフのサポーターとしてTVやラジオなどでもおなじみの人気自動車ジャーナリスト。全日本ラリーにも参戦経験を持つ。2023-2024 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。


メルセデスを象徴する高級オープンスポーツ
 とんでもないクルマが登場です。おそらく今後も含めて最高金額のレビューになるかと思われます。

 今回チェックするのは、メルセデス・ベンツの高級スポーツカー向けサブブランド、メルセデスAMGから「SL」です。取材させていただいたのは、2023年登録の「SL63 4MATIC+」で、走行距離は200km、販売価格は総額で2935万円となっています。ちなみに元デモカーではなく、1オーナーの中古車で、前オーナーはコレクターというか、この手のハイパーカーを複数台所有しているそう。

 実車チェックを担当してくださる自動車ジャーナリストの竹岡さんも、まさかの展開に驚きつつ、興味深そうに車両をチェックしていました。

 「メルセデスにとってSLは本当に特別なクルマ。今でもメルセデスはF1に参戦しているけど、その歴史と伝統を作ったのが、初代SL(1954年)といってもいいくらい。超高性能なスポーツカーはフェラーリやランボルギーニとかいろいろあるけど、SLの特徴はスポーツカーとしても、ラグジュアリーカーとしても一流だってこと。速さだけじゃなくて、乗り心地や使い勝手もよくて、高級ホテルやレストランに乗りつけてもスマートで絵になる。私はスポーツカーが好きで、いつもは自分で運転したいタイプだけど、SLだけはエスコートされてみたいなという気分にさせてくれる。そういう意味でも、ライバルが存在しない、独特の世界観を持つクルマ。それと、現行型では4シーターになったのもうれしいところ。ふたりで乗ったときにバッグとかをスマートに置けるでしょ。2シーターだと荷物の置き場に困ることもあるから、使い勝手はかなりよくなりました」と竹岡さん。

 2022年10月に登場した現行型は、通算7代目にあたるモデル。メルセデスAMGから発売されるモデルとなったこともあり、パナメリカーナグリルを採用するなどデザイン面でもAMGらしさを前面に押し出しています。メカニズム的な特徴としては、スポーツ性能と快適性を高いレベルで両立させる技術を多数搭載しています。ラインアップは、2L直4ターボ+モーターの「SL43(381馬力)」と4LV8ツインターボの「SL63 4MATIC+(585馬力)」の2バリエーション。

 「そう! 『SL43』は直4エンジンなんですよね……。もちろん環境問題を考えなければいけない時代だし、今のF1だって1.6LV6ターボのハイブリッド車。性能的には381馬力もあれば十分だし、さらに量産車初のモーターアシストでターボラグを減らすハイテクターボを搭載していたりと、理屈では納得できるんだけど、やっぱり車格に見合ったエンジンが欲しいと思っちゃう。そういう意味でも今回レビューさせていただく『SL63』は文句なし。なんといってもV8は音が違う! スポーツカーにとっては、性能だけでなくて、サウンドみたいな感性に訴えかける要素も大事だと思うんですよ」と語る。

 まだまだ街中で見かける機会も少ない最新のラグジュアリースポーツカーのSL。今ならメルセデス・ベンツ相模原サーティファイドカーセンターで即納可能となっています。


V8エンジン搭載のトップオブSL
 今回レビューさせていただく「SL63 4MATIC+」は、ニューモデル登場から遅れて追加された待望の大排気量モデル。電動化の流れを考えると、V8搭載のSLはおそらくこのモデルがラスト。取材車両はカーボンパッケージ装着車でルックスもさらにスポーティ。認定中古車なのでもちろん購入後のアフターケアも万全です。


取材協力|メルセデス・ベンツ相模原
 地元神奈川はもちろん、さまざまなエリアからユーザーが集まるメルセデス・ベンツ相模原 サーティファイドカーセンター(神奈中相模ヤナセ株式会社)。今回のSLをご紹介くださったのはセールススタッフの戸倉さん。「自社で管理する高品質車両を中心として認定中古車を取り揃えております。どうぞお気軽にお越しください」

SHOP DATA
住所:神奈川県相模原市中央区東淵野辺4-16-21
TEL:042-755-7002
定休日:月曜日、年末年始(月曜日が祝日の場合は営業)
営業時間: 10:00~19:00(日曜日・祝日のみ18:00まで)
URL:https://www.mercedes-benz-sagamihara.jp


メルセデスAMG SL63の実車をチェック!の実車をチェック!

【デザイン】歴史あるモデルならではの特徴的なデザイン
 SLのデザイン的な特徴は、リアスタイルにあると竹岡さん。丸みを帯びたこのスタイルは、初代300SLを想起させる形で、スポーツカーでありながらも、どこかエレガンスがあり、そこがまさにSLらしいところとのこと。電動格納式のリアスポイラーも、美しいシルエットに貢献しています。このSL63は最上級モデルらしく、外装のブラック部分はすべてカーボン製。軽量により性能に貢献するだけでなく、ルックス面でも普通のクルマとは異なる特別な雰囲気を演出します。


スポーツカーと高級乗用車の要素を高次元で融合させたスタイリング。表示系はすべて液晶で美しい。ボンネットバッジもAMGのもの。

【装備】メルセデスの上級モデルらしく装備は満載
 装備や安全性については、メルセデスの上級モデルらしい内容を採用しています。縦長の大型液晶ディスプレイにはMBUXを搭載。タッチ操作だけでなく音声認識による操作にも対応するので、運転に集中しながら、ナビやオーディオ、エアコンなどの機能を操作可能。運転支援機能も最新バージョンなので、ロングドライブでの疲労は最小限に抑えられます。また、SL63には585馬力を発生させる4LV8ツインターボや9速スポーツAT、SL史上初の4WDも採用。


SL63の最高速度は315km/hで、0-100km/h加速は3.6秒(いずれも欧州仕様)とハイパーカー並み。一方で装備はSクラスと遜色ない。

【使い勝手】それを望めば毎日の足としても使える実用性
 スポーツカー、しかもオープンカーということで、実用性の低いクルマと想像する人が多いかもしれません。しかしじつは、SLは使い勝手のいいクルマでもあります。前席は、乗り込んでしまえばメルセデスのセダンと変わらないといえるほど。このモデルはトップが先代までの金属製からソフトトップになりましたが、静粛性もほとんど変わりません。そして、身長150cmまでの乗員が座れる後席が採用されたことで、手荷物などの扱いもしやすく、使い勝手にすぐれます。


最新のMBUXを搭載したことで、車両の操作はタッチまたは音声認識に対応。幌の開閉はスムーズで、トランクも2人分の荷物が収納可能。

望むすべてを兼ね備えたドリームカー

竹岡 圭 レビュー

デザイン[★★★★★]
 SLってメルセデスのなかでも特別な存在で、女性を美しく見せてくれるクルマだとも思っています。たとえて言うのならば、シンデレラのカボチャの馬車なんですよね。だからこそソフトトップになって、よりラグジュアリー感が高まったのは歓迎すべきポイント。そのソフトトップの開閉の静かさと滑らかさは驚くこと請け合いです。


装備[★★★★★]
 室内は最新のメルセデスベンツの設えに整えられています。オープンカーって、エクステリアとインテリアの境目がないクルマなので、デザインと質感の高さはかなりの重要ポイント。スポーティさとラグジュアリーさを上手くバランスさせたものになっていますが、オープンカーにありがちな甘さはないところがさすがです。


使い勝手[★★★★☆]
 2+2ではありますが、後部座席は基本的に荷物席。とはいえ、ちょっとそこまでくらいは乗れるのか? というと、足もとが狭く背もたれが立っているので、小学校低学年までが限界といった感じです。でもここに荷物が置けるか置けないかで、日常的な使い勝手のよさは、後席の有無でかなり変わってきます。


編集部 レビュー

デザイン[★★★★★]
 最新のメルセデスらしいエレガンス、AMGならではの迫力を兼ね備えながら、歴史あるSLの要素をきちんと押さえている非常に完成度の高いデザイン。ディテールひとつひとつにSLならではの要素がきちんと反映されていて、クルマの歴史に詳しい人が納得でき、そうでない人でもカッコいいと素直に思えます。


装備[★★★★★]
 自動車業界をリードするメルセデスの最新ラグジュアリーモデルなので、最先端装備の見本市状態です。モーターが補助するターボやスポーツATといった性能を高めるものもそうですし、後輪操舵のような日常の使い勝手を高める装備もたくさん備わっています。それでいてスイッチなども整理されていて使いやすいです。


使い勝手[★★★★★]
 SUVのように万能ではないし、ミニバンみたいにたくさんの人は乗せられません。4シーターですが、基本的にドライバーとパッセンジャーの2名に最高のもてなしを行うクルマです。それを踏まえて考えれば、使い勝手は最高レベル。ハイテク装備が面倒ごとを省き、リスクをできるかぎり低減してくれます。

メルセデスAMG SLの新車情報を見る


ライバルモデルをチェック!

ポルシェ 911カブリオレ
 実用性を兼ね備えた高級スポーツカーのもうひとつの頂点が911カブリオレ。抜群の知名度と評判の高さという部分でもまさにSLのライバル。現行型も非の打ち所がない完成度です。

中古車参考価格帯:2200万円~3600万円(19年~23年 911カブリオレ全グレード)


BMW M4カブリオレ
BMWの魅力は実用性の高さとスポーティさの高度なバランス。M4カブリオレはSLと似たような商品特性を持っていますが、走り味はBMWらしくドライバーズカー寄りです。

中古車参考価格帯:1190万円~1500万円(21年~23年 M4カブリオレ全グレード)

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