現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > トヨタ・センチュリーをロールスロイス・ファントム、そしてメルセデス・マイバッハSクラスと徹底比較!〈インパネ/シート/ラゲッジスペース/スペックetc……〉

ここから本文です

トヨタ・センチュリーをロールスロイス・ファントム、そしてメルセデス・マイバッハSクラスと徹底比較!〈インパネ/シート/ラゲッジスペース/スペックetc……〉

掲載 更新
トヨタ・センチュリーをロールスロイス・ファントム、そしてメルセデス・マイバッハSクラスと徹底比較!〈インパネ/シート/ラゲッジスペース/スペックetc……〉

皇室と英国王室、互いに長い歴史と伝統を有する日本とイギリスという国で生まれ、育まれたセンチュリーとファントム。そしてSクラスとプラットフォーム&ボディを共有するとはいえ、依然としてハイエンドサルーンとしての高いポテンシャルとネームバリューを誇るマイバッハ。ここでは、そんな世界のショーファードリブンの頂点に君臨する3台のコクピットまわりやユーティリティ、そしてスペックを比較検証してみたい。REPORT●山本晋也(YAMAMOTO Shinya)(身長=163cm)

トヨタ・センチュリー

レクサスESのメカニズムを徹底解説!

日本専用のショーファードリブンとしてセンチュリーらしさを再解釈してデザインされたボディ。守るべき伝統的スタイルの中に、ハイブリッドを示すCピラーのエンブレムやウインカー内蔵ドアミラーなどが、現代的にアップデートされたことをアピールする。後席の窓枠は、乗員の姿が美しく見えるよう黄金比(1対1.618)となっているのはさすがだ。

ボタン類はプロフェッショナルドライバーが肩を浮かせることなくスマートに各種操作を行なえるようなレイアウトとなっている。メーターはオーソドックスな二眼式+7インチのマルチインフォメーションディスプレイで、表示内容はステアリングの十字キーによって切り替えられる。大柄なボディだが見切りはよく、取り回しやすく感じるほどだ。


運転席は10ウェイ電動調整式。ステアリングのチルト&テレスコピックも電動で調整できる。乗降時にはシートが後方にスライド、ステアリングも自動チルトするため、非常に乗りやすい。シート自体は腰を包む込むタイプとなっている。

フロントよりステップが低く、開口部も広いため和服でも自然に乗り込めるのは日本のショーファードリブンらしい。標準状態では姿勢よく座るが、スライドとリクライニングを調整すれば極上のリラックス空間になる。座面長は480mm。



センチュリーのニーズを考えれば、必要十分なトランクを確保。容量は484ℓ(VDA式)を実現し、9.5インチのゴルフバッグ4個が収まる。

メルセデス・マイバッハSクラス

メルセデス・ベンツSクラスに対して200mmも延長された超ロングホイールベースのシルエットは、ベンツとは異なる「マイバッハ」としての風格につながっている。ボンネット上には、お馴染みのスリーポインテッドスターを掲げるが、グリルとC ピラーにはマイバッハのエンブレムを配する。前後バンパーやBピラーに施されたクロームパーツも特徴的だ。

メーターとナビ画面にワイド液晶をダブルで並べているコックピットの風景はSクラスと同様。さらに、高性能な運転支援システム「インテリジェントドライブ」も搭載する。ショーファードリブンでありながら、こうした先進安全装備を備えるのはメルセデスらしいところだが、ドライバーズカーの延長にあることも感じさせる。

運転席からの眺めもSクラスだが、ボンネットマスコットのおかげでノーズ位置は確実に把握できる。ドイツ車らしく大柄なシートにはマッサージ機能や空調機能を装備。大型アームレストの内部にはスマホの非接触充電を用意している。

ロングホイールベースのおかげで足元は広く、後席の乗降性レベルは高い。ファーストクラスパッケージ装着車はセパレート型(オットマン付き)となる。リクライニングやスライドは、ドアに置かれたスイッチで直感的に調整できる。

基本的なトランク容量に不満はないが、シャンパンクーラーの張り出しが大きく、使いづらく感じてしまう。中央部の奥行きは610mm。

ロールスロイス・ファントム

フロントグリルをはじめ、ひと目でロールス・ロイスであることを実感できるアピアランス。上品に2トーンに塗り分けられたボディも、庶民とは別世界のクルマであることを感じさせる。ステップは前後とも375mmと低いがフロアは高く感じられ、SUV的に足から乗り込む印象を受ける。ショーファードリブンにおける文化的背景の違いを感じさせられる。

ノーズは長いが、ボンネット先端のマスコットによりノーズ位置を把握しやすい。メーターはオーソドックスな三眼タイプ、ナビ画面を格納することもできる。インパネ全幅を強化ガラスで覆ったスペースをギャラリー的に使うこともできる。エアコンはマニュアル式、キャビンの快適性はショーファーが担うというプライドを感じさせる。

運転席は電動で微調整もできるが、スッと座っただけでも身体を包む込む感覚が強く、最高の仕事場といった印象を受ける。後席から見えるシートレール部などはメッキ処理され、細部に至るまでロールス・ロイスの世界観を崩さない。

観音開きで後ろヒンジのリヤドアは電動開閉式。後席乗員が重いドアを操作する機会はないだろう。シートポジションは立ち気味で沿道に向けて、背筋を伸ばした姿を見せられる。Cピラー内側の鏡を使い、常に身だしなみを整えられる。


大きめのオーバーハングゆえ余裕がある。中央にはシャンパンクーラーの張り出しが見えるが、その位置でも1110mmの奥行きとなっている。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

東京海上日動、顧客連絡先不明の代理店を新たに2社確認 合計124社に
東京海上日動、顧客連絡先不明の代理店を新たに2社確認 合計124社に
日刊自動車新聞
WRC最終戦「ラリージャパン2024」開幕! 日本勢の「TGRチーム」活躍に期待! 会場はすごい熱気に! 高橋プレジデントや太田実行委員長が語る! 今大会の「見どころ」は?
WRC最終戦「ラリージャパン2024」開幕! 日本勢の「TGRチーム」活躍に期待! 会場はすごい熱気に! 高橋プレジデントや太田実行委員長が語る! 今大会の「見どころ」は?
くるまのニュース
アストンマーティン、技術責任者ファロウズ更迭は今季の不振が理由と説明「彼は2023年のマシン開発に大きな影響を与えたが……」
アストンマーティン、技術責任者ファロウズ更迭は今季の不振が理由と説明「彼は2023年のマシン開発に大きな影響を与えたが……」
motorsport.com 日本版
ブルーインパルスがラリージャパン2024開幕を祝う航空ショー。6機が豊田スタジアム上空で華麗なスモーク
ブルーインパルスがラリージャパン2024開幕を祝う航空ショー。6機が豊田スタジアム上空で華麗なスモーク
AUTOSPORT web
[15秒でニュース]首都高速八重洲線通行止め…10カ年計画の新環状線プロジェクト
[15秒でニュース]首都高速八重洲線通行止め…10カ年計画の新環状線プロジェクト
レスポンス
GMのF1計画に新たな動き。アンドレッティの設備引き継ぎ、2026年からキャデラックブランドで参戦か?
GMのF1計画に新たな動き。アンドレッティの設備引き継ぎ、2026年からキャデラックブランドで参戦か?
motorsport.com 日本版
約148万円! スバル新型「軽ワゴン」発表! “水平対向”じゃないエンジン&スライドドア搭載! ”大開口“実現の「シフォン」が販売店でも話題に
約148万円! スバル新型「軽ワゴン」発表! “水平対向”じゃないエンジン&スライドドア搭載! ”大開口“実現の「シフォン」が販売店でも話題に
くるまのニュース
アウディ Q6 e-tronの中国専用「ロング版」はただ長いだけじゃない…広州モーターショー2024
アウディ Q6 e-tronの中国専用「ロング版」はただ長いだけじゃない…広州モーターショー2024
レスポンス
タナク総合首位。勝田貴元はステージ優勝2回で総合3番手まで0.1秒差|WRCラリージャパンDAY2午後
タナク総合首位。勝田貴元はステージ優勝2回で総合3番手まで0.1秒差|WRCラリージャパンDAY2午後
motorsport.com 日本版
<新連載>[失敗しない初めてのスピーカー交換]ツイーターだけを“追加 or 交換”するのは、アリ!?
<新連載>[失敗しない初めてのスピーカー交換]ツイーターだけを“追加 or 交換”するのは、アリ!?
レスポンス
レッドブル、リヤウイングのスペック選定でミス?「空気抵抗が大きすぎる上に、この1スペックしかない」
レッドブル、リヤウイングのスペック選定でミス?「空気抵抗が大きすぎる上に、この1スペックしかない」
motorsport.com 日本版
約270万円! ホンダ新型「“4.8m級”セダン」登場に反響多数! 斬新「光るボンネット」採用の「“迫力”顔マシン」に「近未来的」の声! 天井はほぼガラスな“超開放感”内装もスゴイ「L」中国で発売し話題に
約270万円! ホンダ新型「“4.8m級”セダン」登場に反響多数! 斬新「光るボンネット」採用の「“迫力”顔マシン」に「近未来的」の声! 天井はほぼガラスな“超開放感”内装もスゴイ「L」中国で発売し話題に
くるまのニュース
ドーナツターン追加や坂の角度が緩やかに。ラリージャパン2024豊田スタジアム特設コースの変更点をチェック
ドーナツターン追加や坂の角度が緩やかに。ラリージャパン2024豊田スタジアム特設コースの変更点をチェック
AUTOSPORT web
全長5m超えのレクサス高級「“3列シート”SUV」に反響多数! 堂々「カクカク」デザインに「憧れる」「カッコイイ」と熱視線集まる! 広々内装も魅力的な新型「TX」に「日本でも欲しい」の声も
全長5m超えのレクサス高級「“3列シート”SUV」に反響多数! 堂々「カクカク」デザインに「憧れる」「カッコイイ」と熱視線集まる! 広々内装も魅力的な新型「TX」に「日本でも欲しい」の声も
くるまのニュース
ポップで個性的なモンスター達が作り出す世界観! SHOEIが「Z-8」にNEWグラフィック「YAGYO」を追加
ポップで個性的なモンスター達が作り出す世界観! SHOEIが「Z-8」にNEWグラフィック「YAGYO」を追加
バイクのニュース
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
レスポンス
グリーンがアクセントの爽やかコスが素敵! SUPER GTのGreen Braveは2人の「埼玉GreenBraveサポーターズ」が応援します
グリーンがアクセントの爽やかコスが素敵! SUPER GTのGreen Braveは2人の「埼玉GreenBraveサポーターズ」が応援します
Auto Messe Web
【試乗】新型CR-Vの日本導入は水素燃料電池車のみ! 特殊なクルマかと思ったら実用性十分の「買いやすい」モデルだった
【試乗】新型CR-Vの日本導入は水素燃料電池車のみ! 特殊なクルマかと思ったら実用性十分の「買いやすい」モデルだった
WEB CARTOP

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2008.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

68.02070.0万円

中古車を検索
センチュリー(セダン)の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2008.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

68.02070.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村