スペインのカタルニア・サーキットで行なわれているMotoGP第6戦カタルニアGP。Moto2クラスの決勝レース(21周)では、小椋藍(MT Helmets – MSi)が今季初優勝を挙げた。
5戦を終えた時点で、2勝を挙げたセルジオ・ガルシア(MT Helmets – MSi)がポイントリーダーに立っていたMoto2クラス。そのガルシアは予選で最速タイムをマークし、今季初のポールポジション獲得からレースを迎えた。その他フロントロウにはセレスティーノ・ビエッティ(Red Bull KTM Ajo)、フェルミン・アルデゲル(Speed Up Racing)が並んだ。
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なお日本勢は小椋がQ2に進んで10番グリッドを確保。佐々木歩夢(Yamaha VR46 Master Camp Team)はQ1で敗退し25番手スタートとなった。
スタートではガルシアがホールショットを奪って行き、その後方からは4列目スタートの小椋がアルベルト・アレナス(QJmotor Gresini Moto2)の後ろ3番手までジャンプアップした。しかしながらその後ろにつけていたアルデゲルが小椋、アレナスを交わして2周目には首位ガルシアをキャッチ。抜きつ抜かれつの争いを展開した後、トップに立ってレースをリードしていった。
なお中団以下では複数のライダーが転倒。佐々木もそのひとりで、序盤から戦線を離脱することになってしまった。
レース中盤は首位争いを繰り広げるアルデゲルとガルシアが集団から抜け出し、アロンソ・ロペス(Speed Up Racing)と小椋が3番手を争う展開。アレナスはそこからやや離れた5番手となった。
折り返しの11周目には、小椋がロペスを交わして3番手に浮上。その差を広げていった。一方の首位争いはアルデゲルがガルシアに対して0.7秒~1秒の差をつけていたが、その差がレース後半にかけて徐々に縮まっていった。
そして残り8周となった14周目、アルデゲルにトラックリミットに違反による痛恨のロングラップペナルティが通達された。アルデゲルは15周目のターン1でペナルティ消化に向かったが、ペナルティレーンを通る際にバイクを滑らせ転倒。痛すぎる戦線離脱となった。
レースリーダーがまさかの形で消える格好となったが、トップに立ったガルシアにチームメイトの小椋が迫る。その差はみるみる縮まっていき、残り4周のホームストレートでオーバーテイクして小椋がトップに立った。
小椋はガルシアに対してセーフティリードを築き、そのままトップでチェッカー。今季初優勝、そして2022年の日本GP以来2年ぶりの勝利となった。2位はガルシア、3位はジェイク・ディクソン(CFMoto Aspar Team)となった。
前戦フランスに続いての表彰台となった小椋は、優勝で25ポイントを加算。ランキング首位は変わらずガルシアだが、同2番手につけていたジョー・ロバーツ(OnlyFans American Racing Team)がロングラップペナルティもあり9位、3番手だったアルデゲルが転倒したことから、小椋が一気にランキング3番手に浮上した。
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