8度の世界ラリー選手権(WRC)王者であるセバスチャン・オジェ(Toyota Gazoo Racing)は、2023年シーズン開幕戦ラリー・モンテカルロで全18ステージ中9ステージを制し、モンテカルロでの勝ち星を9に増やした。
この勝利により、オジェは9度の世界王者であるセバスチャン・ローブのモンテカルロでの8勝という記録をひとつ抜いた。そしてふたりの”セバスチャン”は、2024年のラリー・モンテカルロでの再戦を待ち望んでいるようだ。
■前人未到のラリー・モンテカルロ9勝目にオジェ感激「プライスレスな勝利。実感には時間がかかりそう」
WRCをセミリタイアしているオジェとローブは、2022年のラリー・モンテカルロで対峙。オジェのトヨタ『GRヤリス』が最終ステージでパンクを喫したため、M-スポーツ・フォードから参戦のローブがラリーを制し、Rally1規定最初の1戦をベテランふたりが演出した。
ただ2023年のラリー・モンテカルロでは、ローブは年末年始にかけて行なわれたダカールラリー出場やM-スポーツからの再参戦が決まらなかったということもあり欠場。ベテランふたりの再戦とはならなかった。
オジェがモンテカルロを制した直後、ローブはソーシャルメディアを通じて次のように語っていた。
「ブラボー、セブ・オジェ。WRCリタイア組のリベンジはいつだ?」
開幕戦終了後の記者会見でこのコメントについて尋ねられたオジェは、ローブの挑戦を受け入れ、2024年のラリー・モンテカルロでの再戦を楽しみにしていると語った。
再戦を望むかどうかとの質問に対して、オジェは次のように答えた。
「僕もそう願うね」
「彼がここにいて、僕が対決を楽しんでいるのは間違いないし、良いバトルになる。そして僕らがクレイジーであればあるほど、ショーはより良いモノになるんだ」
「来年、彼が現れてくれたら素晴らしいことだと思うし、僕ら側の人たちは戦いをクールなモノにしてくれる」
オジェは3月に行なわれるラリー・メキシコでも出走が決まり、WRCでの挑戦が続くことが分かった。
ローブが2023年シーズンのWRCに挑戦するかどうかは不明だが、M-スポーツ側はローブをフルタイムドライバーとして、オット・タナクやピエール-ルイ・ルーベと並んで走らせることを熱望している。
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