MotoGPエミリア・ロマーニャGPでホルヘ・マルティン(プラマック)は優勝を争った末に2位となった。彼は最終ラップまで争ったエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)の動きを批判している。
マルティンはエミリア・ロマーニャGP決勝レースでは序盤にフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)を追い抜くと、その後は終盤までトップを維持し続けた。
■バスティアニーニ、ドゥカティ100勝目をミサノで飾る。バニャイヤ痛恨の転倒でマルティンがタイトル争いリード拡大|MotoGPエミリア・ロマーニャ決勝
ただ終盤は追い上げてきたバスティアニーニからプレッシャーをかけられた。そして最終ラップのターン4でバスティアニーニはイン側に飛び込むとマルティンと接触しながらトップへ浮上。マルティンはこの時ランオフエリアにはじき出される格好となってしまった。
怒りのジェスチャーをしながら復帰したマルティンはそのまま2位でフィニッシュしたが、彼は結果的にこの追い抜きで勝利したバスティアニーニに対し、「やり過ぎな動き」だったと批判している。なおバスティアニーニのオーバーテイクは特に審議対象になることもなかった。
「僕はあの動きがちょっとやり過ぎだったと思っている。彼は僕をコースから押し出してきて、僕は戦いに戻れなかったんだからね」
マルティンはそう語る。
「あの時、僕は少しジェスチャーをしてみせたけど、少し熱くなっていたんだ。それはともかく、僕は今日最強だったと思うし、勝利に値すると思う。とはいえ思い詰めてはいないし、次にまた挑戦するよ」
「ああした動きをする余地は無かったと思っている。でも何も変わらないだろうから、この件について話し続けても意味はないだろう」
「もちろん、自分は勝利に値すると思っているよ。彼があの動きをするにしても、少なくともクリーンにやって、接触はしないで欲しかった」
また、DAZNの取材に対してマルティンは次のように語っている。
「確かにエネアは最後まであそこにつけていたから、勝利に値するだろう。でも何周にもわたって先導してきたあと、コースから追い出されたわけで、これは僕の予想していたような結果ではなかった。でもそれが現実だ」
「エネアのオーバーテイクにはあまり納得できていないけど、それが起きたことなんだ。ただ、僕がやってしまった反応は良くなかった。不必要なものだったし、その場の勢いでやってしまったジェスチャーについては謝るよ。でもオーバーテイクはフェアではなかったと思う」
「僕が何を言っても変らない。様々な方向から僕は批判されるだろうね」
またマルティンはレースディレクションの考えが常に一定なわけではないことも指摘している。これにはバスティアニーニもターン4での追い抜き時に、白線を越えていたことが関係している。
「ターン3からかなり上手く立ち上がっていたんだ」
「誰もこのライン上に入ってこれないように閉めていた。だから彼がインに来たなら、僕はバイクを起こして避けなくちゃならなかったし、僕らは接触もしてしまった」
「そして仮に彼がライン上に留まっていたならまだしも、彼もワイドになっていたんだ」
「僕らはレースディレクションで話をする時もあるけど、いつも明確じゃないし、常に一定でもないんだ」
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