走る前から見た目と装備面に納得!
新型レヴォーグのプロトタイプに試乗する機会を得られた。まだ登録前なのでサーキットというクローズドコース内だったが、限界走行を試すのではなく、ロードコースを想定してのインプレッションを行った。
スバル・レヴォーグだけがナゼ売れる? 人気薄のステーションワゴン市場で気を吐く理由
新型となったレヴォーグはデザインが素晴らしくカッコいい。クルマ好きの心に刺さるスポーティさとダイナミックな面構成で存在感が高まった。
搭載するパワーユニットは新開発された1.8リッターのフラット4直噴ターボガソリンエンジンで、従来モデルの1.6リッターターボユニットの後継に位置するという。新型レヴォーグはこの1.8リッターユニットのみの設定で従来あった2リッターエンジンは廃されている。
トランスミッションはリニアトロニックで8速のステップ比が設定されたマニュアルモード付だ。
試乗はまず「STIスポーツ(以下STI)」グレードからだ。STIではZF社製の電子制御ショックアブソーバーが装着され、ドライブモードに応じてチューニングされているという。
ドアを開け、室内の乗り込むとセンターコンソールに配置された11.6インチの大型カラーモニターが視線を奪う。運転席のメーターパネルも12.3インチの大型液晶パネルでさまざまなインフォテンツを選択表示できる。オーソドックスなタコメーターとスピードメーターのコンビネーションから前面ナビ画面に切り替えたりアイサイトX関連の表示がされたりと賑やかだ。
こうした装備に加え、シートのできばえの良さに感心させられる。前席は左右電動アジャストシートで、運転席側は10ウェイ、助手席側も8ウェイの調整機構が奢られている。
その形状やサポート性も素晴らしく、2トーンに配色されたレザーで質感も高級感も大幅に高まっている。ちなみに後席を見ると、同じく2トーンカラーの作り込みの良いシートで背もたれは2段階にリクライニング可能。さらにセンターコンソール後端にエアコン吹き出し口と携帯電話などに充電できるUSB電源ジャックが2口設けられている。シートヒーターは前席、後席とも装備され、足もとの広さも余裕が有り文句のない仕上りだ。
エンジンを始動していよいよ走り出す。タイヤの最初にひと転がりで、走りの質感が高いことがわかる。装着タイヤはヨコハマタイヤのブルーアースGTで、225/45R18のサイズだ。
欧州プレミアムブランドに比肩する静粛性と高級感!
コースインして車速を上げると、エンジンの回転のスムースさとNVH(ノイズ バイブレーション ハーシュネス)性能が高まっていることがわかる。ロードノイズもほとんど遮断され、時速100km前後でも風切り音がほとんど聞こえない。欧州のプレミアムブランド車と比較しても遜色ないような静粛性の高いキャビンになっている。STIのネーミングからもっとハードな乗り味を連想していたが、マイルドで高級感のある快適な乗り味で、いい意味で期待を裏切られた。
ハンドリングはステアリング操舵に対して極めてリニアで唐突な操舵力変化や違和感を感じさせない。これは今回から採用されている新開発の2ピニオン式電動パワーステアリングシステムが路面からの振動やキックバックを押さえ込み、操舵に対して正確にアシストできるようになった効果として認められる。試しに旧モデルとなる現行車とも乗り比べて見たが、NVH性能とステアリングの正確さに大きな違いが認められ進化の程がよくわかった。
ブレーキにボッシュ社製電動ブースターを採用したことでブレーキペダルフィールを適切化でき、またアイサイトとの作動マッチングも最適化できるようになった。
次に標準グレードともいえるGT-Hグレードを試す。
こちらもタイヤは同じ銘柄/サイズであり、違いはサスペンションがコンベンショナルなショックアブソーバーであることだ。走らせてみるとしかしNVH性能の高さは変わらず秀逸であり、ステアリングの応答性、正確性も変わりない。ショックアブソーバーの減衰力を変えることができないので、高速ターンではロールがやや大きく感じられるがロードホールディングとしては優れていて操縦安定性は高レベルにある。
STIスポーツもGT-Hもパワートレインは変わりない。新開発のCB18型エンジンはリーンバーン制御を行い、エンジン全長を従来モデルより40mm強短くするなどコンパクト化し衝突安全性などにも寄与させている。サスペンションのロードホールディングが高まったせいでパワーが足りない感覚を覚えるが、数値的には1600rpmという低回転から最大トルク300N・mを発していて動力性能が不足であるはずはない。
レヴォーグは全グレードがAWD(全輪駆動)仕様であり、雪道など低ミュー路の走破性も高いはず。すでに全国から多くのバックオーダーを受けているという。試乗もせず、実車も見ないでも受注できるというのはスバルブランドの信頼がいかに厚く、多くのスバリストに支持されているかを物語っているだろう。
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