エクストレイルにハリアーも!! 300万円台で選ぶ国産コスパ高SUV7選

　2023年も始まったばかりと思いきや、実は新年度が近づいている。新年度というと新生活や新たな出会いが訪れる時期……。そこで、クルマにも新たな出会いが欲しい!!

　というわけで、新年度に向けて「新しいクルマ」はどうだろう。ここでは300万円台で購入できるSUVをガチでチョイス。車種ごとのおすすめの買い方もご紹介!!

※本稿は2023年1月のものです
文／渡辺陽一郎、写真／ベストカー編集部、トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、スバル
初出：『ベストカー』2023年2月10日号

■e-4ORCEが魅力のエクストレイル

日産 エクストレイル X e-4ORCE/4WD（379万9400円） 渡辺氏イチ押しがエクストレイルのX・e-4ORCE（4WD）だ

　SUVは日本と海外の両市場で高い人気を得ているため、新型車の発売も活発だ。特に300万円台には買い得の国産モデルが多い。

　なかでも最も注目される車種がエクストレイルのX・e-4ORCEになる。パワーユニットはe-POWERの進化版で、発電用エンジンが先進的だ。圧縮比を変化させる機能を備えた直列3気筒1.5Lにターボを組み合わせた。

　巡航時には圧縮比を高めて燃料消費量を抑え、加速時には圧縮比を下げてターボを積極的に作動させることで、発電量を増やす。走行安定性も良好だ。乗り心地は少し硬いが、粗さを抑えている。

■CX-5はマツダの最多販売車種

マツダ CX-5 XDプロアクティブ/2WD（326万1500円） 4Lガソリンエンジンに匹敵する駆動力を発生する2.2Lディーゼルがいい

　定番の人気車としてCX-5も注目される。直列4気筒2.2Lのクリーンディーゼルターボは、4Lのガソリンエンジンに匹敵する駆動力を実用回転域で発生させる。操舵に対する反応も自然で、適度に機敏な運転を楽しめる。内装の造りは丁寧で、後席や荷室も広く、ファミリーカーとしても使いやすい。

　しかも価格は割安。実用装備を充実させたXDプロアクティブの2WDが326万1500円。そのために昨年1～11月には1カ月平均で約2700台が売れ、マツダ2を抜いてマツダの最多販売車種になった。

■ZR-Vはシビックe：HEVの比較で約70万円安い

ホンダ ZR-V e：HEV X/2WD（329万8900円） 登場したばかりのこちらも推し。シビックe：HEVよりコスパ高し！

　ホンダでは、CR-Vの終了と引き替えに投入されたZR-Vに注目。シビックと共通のプラットフォームを使って、全高が1620mmと少し高いSUVとしては、操舵に対する反応が正確だ。下り坂のカーブでは後輪の接地性が高く不安を感じにくい。乗り心地は少し硬いが粗さは抑えた。

　2Lエンジンのe：HEVの性能もシビックと同等で余裕を感じる。外観を見るとボディサイズがカローラクロスに近い印象を受けるが、実際の全長と全幅はCX-5とほぼ同じ。

　したがって車内は広く、ファミリーカーの実用性も高い。e：HEV・Xの価格は2WDなら329万8900円だから、約400万円のシビックe：HEVに比べて約70万円安い。かなり買い得だ！

■フォレスターもまだまだ魅力的!!

スバル フォレスター スポーツ/4WD（335万5000円） MCフォレスターもオススメ。3L・NAに匹敵する動力性能の1.8Lターボエンジンを搭載。走り、イイね！

　ミドルサイズSUVでは、フォレスターのスポーツも機能や性能のわりに価格を抑えた買い得車だ。レヴォーグと同様の1.8Lターボエンジンを搭載して、3LNAに匹敵する動力性能を発揮する。

　しかもWLTCモード燃費は13.6km/Lだから、2Lエンジンにマイルドハイブリッドを組み合わせたe-BOXERの14km/Lとほぼ同じだ。最低地上高は220mmという余裕で悪路のデコボコを乗り越えやすく、そのわりに床の高さは抑えたから乗り降りもしやすい。

　着座姿勢も自然な印象だ。価格は335万5000円で、デザインなどの新鮮さは乏しいが、走行性能と実用性を高めて価格は割安だ。

■アクティブなRAV4と上質なハリアー

トヨタ RAV4 アドベンチャー/4WD（368万4000円） 2L・NAながらダイナミックトルクベクタリングAWDがウリ

　本格的な悪路向けのSUVに準じた走破力を300万円台で手に入れたいなら、RAV4に2Lエンジンを搭載した4WDアドベンチャーを推奨したい。

　後輪左右の駆動力配分を積極的に変化させるダイナミックトルクベクタリングAWDを搭載して、カーブを曲がる時には外側の駆動力を強める。重心の高いSUVながら、舗装路から悪路までよく曲がり、安定性と運転の楽しさを両立させた。後席を含めて車内は広く、荷室も使いやすい。SUVの実用性も高めた。

トヨタ ハリアー G/2WD（352万9000円） あのハリアーも300万円台グレードあり。推しはGで352万9000円！

　質感を重視した定番車種としてはハリアーの人気も根強い。2Lの純内燃エンジンを搭載したGの2WDなら、4名が乗車して快適に移動できる。広くて上質な室内も魅力だ。運転席の電動調節機能やデジタルインナーミラーを装着して、価格は352万9000円に収まる。

■コスパいいクロストレック

スバル クロストレック リミテッド/4WD（328万9000円） 街中で扱いやすく悪路走破力も抜群というクロストレック。2L、e-BOXERは軽快な動きを見せてくれる

　登場したてのクロストレックは、街中での扱いやすさと悪路走破力という両立の難しい要素をバランスよく両立。全長は4500mm以下で最小回転半径も5.4mに収まり、全高は1575mmだから立体駐車もしやすい。そのわりに後席の足元空間に余裕があり、4名で快適に移動できる。

　最低地上高は200mmを確保し、悪路のデコボコも乗り越えやすい。運転感覚はSUVというより5ドアハッチバックに近く、カーブを曲がる時も左右に振られにくい。

　パワーユニットは2Lにマイルドハイブリッドを組み合わせたe-BOXERだ。上級グレードのリミテッドは、11.6インチの大型センターディスプレイや前席の電動調節機能を装着して、4WDの価格を328万9000円に抑えている。お買い得だ！

Comments

納期戻ったら教えて　それまで意味ないよ

エクストレイル買いたいよ。でも2年待ちだってよ。