アルファタウリの角田裕毅が、F1サンパウロGPに向けてコメント。前戦メキシコシティGPでは、好パフォーマンスを見せて追い上げを見せたものの、他車との接触により入賞を逃す結果となったが、サンパウロGPでは失ったポイントも獲得したいと誓った。
角田はメキシコシティGPでは、パワーユニット交換により最後尾グリッド(他車のペナルティとピットレーンスタートにより、18番グリッド)からのスタートだったが、決勝では素晴らしいオーバーテイクと高いパフォーマンスにより、みるみる順位を上げていった。
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チームメイトのダニエル・リカルドも予選から好調で、決勝でも入賞圏内を走っていた。チームとしての今季初のダブル入賞も目の前に迫っていた。しかし角田はマクラーレンのオスカー・ピアストリをオーバーテイクしにいった際に接触。これで角田はスピンを喫し、後方までポジションを落とした。
隊列に戻った角田はその後も追い上げたが、結局12位でフィニッシュ。前戦アメリカGPに続く2戦連続の入賞、そしてチームとしてのダブル入賞も逃した。ペースを考えれば、5位もしくは6位も不可能ではなかったと思われるだけに、悔しすぎる結果となった。
「メキシコでは2台揃ってポイント圏内でフィニッシュできたかもしれません。しかも、僕はグリッド後方からのスタートでしたから、すごく力強い結果になっていたと思います」
そう角田はプレスリリースにコメントを寄せた。
「ピアストリとの件では、僕はできるだけ早く彼をオーバーテイクしなければいけないことは分かっていました。でも、少し張り切りすぎてしまいました。将来に向け、今回のことから学ばなければいけないと思います」
「でもこの週末で特に重要なのは、マシンのパフォーマンスが非常に良く、アップデートが機能していることが確認できたことです。コンストラクターズランキングでも順位を上げられましたしね」
角田曰く、サンパウロGPでも良いパフォーマンスを期待できるという。
「インテルラゴスでも、競争力があることを期待できると思います。低速コーナーは、僕らのマシンに適しているはずです。集中力を維持し、もっとポイントを獲得できることを願っています」
そう角田は言う。
「インテルラゴスはトリッキーなサーキットで、その上スプリントがある週末ですから、マシンをセットアップする時間はあまりありません。ですからメキシコで学んだことも踏まえ、できるだけ早く適応できることを願っています」
「最初と最後のセクターは非常に高速ですが、セクター2は低速コーナーがありますから、中~高レベルのダウンフォースが必要です」
「体力的には非常に厳しいコースですが、特にそれに向けて準備してきました。でもカタールでも問題なく乗り切ることができたので、問題ないと確信しています」
角田曰く、インテルラゴスは反時計回りのコースであるため、首に負担がかかるのだという。
「ここは、反時計回りに走る数少ないサーキットのひとつです。主に左コーナーですから、少し厳しさが上がるんです」
角田はそう説明する。
「ハンドルを常に左または右に回しています。メインストレートですら、ターン13と14の高速コーナーの後のストレートは、本当の意味でのストレートではないです。常に左に曲がっている感じになりますから、首に負担がかかるんです」
「このコースを走るのは、他のコースを走るよりも難しいかもしれないです。でも、しっかりトレーニングしてますし、体調も良いですから、心配していません」
サンパウロGPは、ブラジルGPと呼称されていた時も含めて、雨が降ることが多い。しかし角田は、できるだけドライコンディションで走りたいと熱望する。
「ここはよく雨が降るところです。でも、雨が降らない週末の方が良いです」
「そうなった方が戦略の複雑さがなくなり、パフォーマンスを最大限発揮することに集中できます」
「とはいえ、過去にはブラジルでウエットコンディションでドライブした経験もありますから、雨が降っても問題ないですよ。準備はできています」
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