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トヨタ陣営のスピードワークス・モータースポーツが4台体制に拡大。ジョシュ・クックがサテライトに移籍/BTCC

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トヨタ陣営のスピードワークス・モータースポーツが4台体制に拡大。ジョシュ・クックがサテライトに移籍/BTCC

 昨年12月にシリーズ参加ライセンス枠となるTOCA BTCCライセンス(TBL)のリストを公開したBTCCイギリス・ツーリングカー選手権だが、その時点で昨季3台体制だったスピードワークス・モータースポーツ(SWM)が新たに追加ライセンス枠を取得し『トヨタ・カローラGRスポーツ』の4台体制に拡充することが明らかとなっていた。

 そのSWMは拡張されたラインアップの最初のドライバーとしてジョシュ・クックの起用をアナウンスし、新たにサテライトチームの“LKQユーロ・カー・パーツ・ウィズ・シネティック”として2台がエントリーすると発表した。

2024年BTCC参加資格『TBL』リスト公開。リスタート・レーシングがクプラの2台体制を構築

 地元法人の支援を受けファクトリーチームのTOYOTA GAZOO Racing UKとして参戦してきたSWMは、体制拡充を受けてチーム編成を変更。TGR UKと並んで新たにサテライトチームを発足させた。

 現インディペンデントの王者としてイエロー/グレーのカローラをドライブすることが決まったクックは、BTCCキャリア通算18勝を記録しており、今季は満を持して総合タイトル獲得に挑戦するつもりだ。

「2024年のBTCCシーズンに向け、こうしてシネティックとともにLKQユーロ・カー・パーツのバナーを掲げてSWMに加入できることをとてもうれしく思う」と、昨季までワン・モータースポーツ・ウィズ・スターライン・レーシング(旧BTC Racing)のFK8型ホンダ・シビック・タイプRのステアリングを握り、長年ホンダ陣営のプライベーターとして奮闘してきたクック。

「近年、彼らがBTCCに参入してパドックを共有して以来、クリスチャン(・ディック代表)とチーム全体がいかにプロフェッショナルで献身的であるかが明らかになった。トヨタ・カローラは僕にとっても新たな挑戦であり、今後のチャンピオンシップでしっかり取り組むことを楽しみにしている」

 そう言及されたディック代表も、新装なったチーム体制にクックを迎え入れることができ「うれしく思う」と喜びを語った。

「ここスピードワークスのメンバー全員が、今後のBTCCキャンペーンに向け既存のTGR UKプログラムと並行し、新たにLKQユーロ・カー・パーツ・ウィズ・シネティックを立ち上げることに本当に興奮している」と続けたディック代表。

■SWMのエースとしてチームを牽引してきたブッチャーは休暇を選択
「昨年は参戦台数を2台から3台に増やし、今季のシリーズでは4台のトヨタ・カローラを走らせる。我々としても次のステップに進むことで非常にモチベーションが高く、チーム全体にとってエキサイティングな見通しだ」

「これは充分に実証されたパッケージであり、我々はそこからさらに多くのペースと可能性を引き出すことができると知っている。同時に、我々はジョシュを迎え入れることに本当に興奮している。2015年から彼とレースをしてきたので、彼がいかにタフなライバルであるかを痛感していたんだ」

「彼は素早くスイッチが入り、一流のレーサーであり、どんな状況でも結果を引き出すことができるドライバーだ。彼は過去6年間の有力なタイトル候補であり、チャンピオンシップへの適切なプッシュをまとめる準備ができている。それを達成できるよう、我々が彼をサポートできることを願っている」

 一方、過去6年間をBTCCで戦い、2021年からはSWMのエースとしてチームを牽引してきたロリー・ブッチャーは「他のプロジェクトや取り組みに集中する」ため1年間の休暇を取ることを発表した。

「レーシングドライバーとして、当然のことながらつねに先を見据え、次のレース、次のイベント、あるいは次のシーズンに向け準備を進めていた」と続けた36歳のブッチャー。

「しかし過去18年間、スコットランドの若いファミリーとともに競技を続けてきたが、多くの時間と注意力を必要とする他のいくつかの興味深いプロジェクトにも取り組んでおり、今が休憩を取るのにふさわしい時期だと感じている」

「昨季は僕にとって本当に挑戦的なシーズンだった。2022年を非常に好調に終えた後、僕らは大きな期待を持ってこのシーズンに臨んだが、最前線で戦う勢いと競争力がないという事実を受け入れなければならなかった」と、年間1勝のランキング10位に留まったブッチャー。

「シーズンを最後までやり遂げられたことをうれしく思っているし、後半にかけて少し調子を取り戻せたのも良かった。でもパフォーマンスと結果が好転したにもかかわらず、心の底では一時停止ボタンを押す時期だとわかっていた」

「正直に言うと、BTCCでやりたいことをすべて達成できていないから、やり残した仕事を抱えて立ち去ることになるのは間違いない。未来がどうなるかは分からないが、これで"永遠のお別れ"だとは感じていないよ」

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