オートポリスで行なわれたスーパーGT第6戦でGT300クラスのポールポジションを獲得したのは、31号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTだった。今季未だ入賞ゼロと苦戦している31号車だが、このオートポリスの予選ではQ1で中山友貴が、Q2で嵯峨宏紀が目の覚めるようなアタックを見せた。
31号車の苦戦に関しては、BoP(バランス・オブ・パフォーマンス=性能調整)の値が変更された事が一因にあると考えられている。
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中山は以前motorsport.comに対し「BoPが今年から変わったことが一番の問題です。マシンが重くなったのでテクニカルサーキットでは苦しいですし、長いストレートがある富士のようなサーキットでも、リストリクターの影響で速さがありません。去年よりもかなりパフォーマンスが落ちています」と語っていた。
今回のオートポリス戦に向けてもマシンの重量がBoP重量で+50kg、さらにハイブリッドシステム搭載を受けての性能調整で+51kgされていた31号車だが、予選ではこれまでの鬱憤を晴らすような会心の走りを見せた。この要因にはレースウィーク前に行なったテストでの改善が大きい様子。嵯峨は予選後の記者会見で次のように語った。
「今季は頑張りが結果に繋がらず、歯がゆい思いをしていました。しかしこのインターバルにテストをし、ハイブリッドの部分の問題を解消できたことで、ようやく“普通のクルマ”に戻す事ができたのが良かったと思います」
嵯峨曰く、リヤにのみ回生ブレーキを使用している31号車はこれまで、メカニカルブレーキとのバランスをとる事に苦労していたという。しかしその点をテストで修正できたようだ。
ポールポジションからのスタートという事で、チーム・ドライバーとしても優勝を期待したいところだろうが、嵯峨は「ここまでずっとノーポイントで来ているので『なんとかポイントだけは取らせてください』という思いで謙虚にいきたいと思います」と一言。中山も同様に謙虚にいきたいと語ったが、決勝への自信を伺わせるコメントを残した。
「昨シーズンのポールは、問題を抱えた中で一発の速さが出て来た、という形でした。しかし今回僕たちがポールをとったクルマは、決勝が速い中で予選にも強いクルマだと思います」
「決勝はどういう展開になるか分かりませんが、クルマのポテンシャルは上がっていると思うので、少しでも前でフィニッシュできるように頑張ります」
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