現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > アルファの「盾」が……エンブレムの図柄! 賛否両論巻き起こるアルファロメオ・ジュニアの外観をデザインのプロが分析

ここから本文です

アルファの「盾」が……エンブレムの図柄! 賛否両論巻き起こるアルファロメオ・ジュニアの外観をデザインのプロが分析

掲載 9
アルファの「盾」が……エンブレムの図柄! 賛否両論巻き起こるアルファロメオ・ジュニアの外観をデザインのプロが分析

 この記事をまとめると

■アルファロメオ第3のSUV「ジュニア」のスタイリングに賛否両論がある

クルマとしちゃ魅力しかないけど「ぶっ壊れて当然」な中古輸入車……はやっぱりある! 覚悟をもって買いたいモデル3台

■アルファロメオはジュニアを「セグメントにおける美の基準を再定義している」と表現

■ジュニアのデザインは最近多くのメーカーで見られる「引き算のデザイン」とどこが違うのかが見所だ

 新時代のアルファロメオがここから始まる

 2024年4月10日に欧州で発表されて早々、車名の変更でファンを驚かせたアルフォロメオ・ジュニアですが、そのスタイリングについてもさまざまな意見が交わされているようです。では、同社が新時代を謳うそのデザインの魅力はどこにあるのか。あらためてチェックしてみましょう。

●第3のSUVは刺激的でエモーショナルに

 ジュニアはステランティスグループとしてシトロエンC4などとプラットフォームを共有するBセグコンパクトで、アルファロメオとしてはステルヴィオやトナーレに続く第3のSUVとなります。

 ただ、同社ではジュニアを「セグメントにおける美の基準を再定義している」と表現しており、新しいデザイン言語を掲げたのが注目点でしょう。スタイリングを手がけたチェントロスティーレは、それを「冷徹な合理主義から離れ、ひと目で目を奪われるしなやかで刺激的なデザイン」と解説、エモーショナルなアプローチとしています。

 実際、前作のトナーレと比べると、ロアバンパーまで突き抜けた盾型グリルや張りのあるショルダー面など基本的な造形を継承しながら、よりアグレッシブな造形に進化していることがわかります。では、その変化について具体的に見て行きましょう。

●クラスを超えた豊かな面表現

 まず、全体の佇まいですが、厚いボディにスリムでコンパクトなキャビンの組み合わせ、緩やかに降下するルーフラインやブラックアウトしたリヤピラーといった手法は、ライバルとなるレクサスLBXと近い表現であることがわかります。

 一方、違いはおもにサイド面に見られます。ドア面を絞り、リヤフェンダーを思い切り張り出したレクサスLBXは、ある意味トヨタ的なスポーティ表現といえるところ。

 それに比べると、ジュニアはフロントからリヤまで豊かに張り出したショルダー面が特徴で、そこへ巧妙にホイールアーチを溶け込ませています。この滑らかな面はクラスを超えたもので、コンパクトながらプレミアムなイメージ作りに成功しているようです。

 エモーショナル路線を強く打ち出すジュニアのスタイリング

●レイヤー状の新しいフロントフェイス表現

 フロントでは、アルファ自身が「マークと盾を新解釈した」と解説するグリルが新鮮です。盾については、まず枠自体を取り払った上で横桟やメッシュバーも止め、グラフィカルなパネルを置いたのが大胆。実際の冷却機能はロアグリルで足りているということでしょうか。

 また、横一文字のLEDヘッドライトはすでにトヨタなどで採用されているものですが、ユニークなのはそれによって増えたボディ色のパネルをレイヤー状とし、顔全体に立体感を持たせた点です。

 結果的にフロントは唯一無二の表情となっていますが、いささか要素が多く、煩雑なのは気になるところ。スタイリングに対するさまざま意見は、おそらくこの「顔付き」に集中しているのではないでしょうか。

●アルファロメオ伝統のリヤスタイル

 リヤについては、アルファの伝統として後端をスパッと切り落とした表現=コーダトロンカが特徴とされます。ただ、じっくり横から見ると、リヤパネル全体が切り落とされたというより、サイドから流れてきたショルダー面が逆U字のテールランプに突き当たることで「切り落とされたように見える」ようです。

 ただ、それを含めたリヤパネルの造形は非常にユニークで、その個性やクセがアルファらしいといえるし、王道表現であるレクサスLBXとの大きな違いともいえるでしょう。

 さて、今回はあらためてジュニアのスタイリングをチェックしてみましたが、新型は近年のエモーショナル路線をさらに強調したように感じられます。同社はこれを「アルファのシンプルさ」としますが、これが最近多くのメーカーで見られる「引き算のデザイン」とどこが違うのか? そこがイチバンの見所かもしれません。

こんな記事も読まれています

【試乗】新型シトロエンC3は革命を呼びかけるヤバいクルマ! 日本上陸前に本国でBEVの「ë-C3」に乗った!!
【試乗】新型シトロエンC3は革命を呼びかけるヤバいクルマ! 日本上陸前に本国でBEVの「ë-C3」に乗った!!
WEB CARTOP
いまクルマ界のファッショントレンドは「差し色」! 「ちょい足し」がオシャレすぎるクルマ5台
いまクルマ界のファッショントレンドは「差し色」! 「ちょい足し」がオシャレすぎるクルマ5台
WEB CARTOP
大胆なデザイン変更と新色追加で魅力倍増! 日産「ノートオーラ」と「オーラAUTECH」がマイナーチェンジを敢行
大胆なデザイン変更と新色追加で魅力倍増! 日産「ノートオーラ」と「オーラAUTECH」がマイナーチェンジを敢行
WEB CARTOP
フィアット新型「グランデパンダ」世界初公開! 全長4m&5人乗りに進化した小型イタリア車は EVとハイブリッドを用意
フィアット新型「グランデパンダ」世界初公開! 全長4m&5人乗りに進化した小型イタリア車は EVとハイブリッドを用意
VAGUE
フィアットが「グランデパンダ」を発表。1980年代の名車、初代パンダが少し大きくなって復活!?
フィアットが「グランデパンダ」を発表。1980年代の名車、初代パンダが少し大きくなって復活!?
Webモーターマガジン
ニッサン新型「小さな高級車」公開! オシャ内装&タフ外装の「コンパクトSUV」に「斬新デザイン!」の声も! 「新キックス」米登場で反響集まる
ニッサン新型「小さな高級車」公開! オシャ内装&タフ外装の「コンパクトSUV」に「斬新デザイン!」の声も! 「新キックス」米登場で反響集まる
くるまのニュース
ますます精悍に! よりカッコよく!! 内装やホイールを新設定した[BMW3シリーズ]と[ツーリング]が欧州で一部改良!!
ますます精悍に! よりカッコよく!! 内装やホイールを新設定した[BMW3シリーズ]と[ツーリング]が欧州で一部改良!!
ベストカーWeb
’80年代のパンダをインスパイア! 「グランデ パンダ」、フィアットの新たなグローバルプレーヤー
’80年代のパンダをインスパイア! 「グランデ パンダ」、フィアットの新たなグローバルプレーヤー
LE VOLANT CARSMEET WEB
3ドアの発表から数か月、MINIらしいドライビングの楽しさや機能性を備えた、新型「MINIクーパー」5ドア登場
3ドアの発表から数か月、MINIらしいドライビングの楽しさや機能性を備えた、新型「MINIクーパー」5ドア登場
LE VOLANT CARSMEET WEB
【ニューモデル情報】ミュンヘン製コンパクトモデル 新型BMW 1シリーズが次のラウンドへ
【ニューモデル情報】ミュンヘン製コンパクトモデル 新型BMW 1シリーズが次のラウンドへ
AutoBild Japan
見た目とサイズだけで選んじゃダメ! 自動車カスタムの一丁目一番地「アルミホイール」は知れば知るほど奥深い世界だった
見た目とサイズだけで選んじゃダメ! 自動車カスタムの一丁目一番地「アルミホイール」は知れば知るほど奥深い世界だった
WEB CARTOP
【解説】スバル「クロストレック」ってどんなクルマ?サイズやエクステリア&インテリアの特徴は? グレード・価格はどうなっている?
【解説】スバル「クロストレック」ってどんなクルマ?サイズやエクステリア&インテリアの特徴は? グレード・価格はどうなっている?
くるまのニュース
大人気モデル大集合!『先代→新型乗り替え指南』
大人気モデル大集合!『先代→新型乗り替え指南』
グーネット
意地か矜持か!? こんなクルマほかにない! 自動車メーカーが「あり得ないほどこだわりを詰め込んだ」クルマ4台
意地か矜持か!? こんなクルマほかにない! 自動車メーカーが「あり得ないほどこだわりを詰め込んだ」クルマ4台
WEB CARTOP
900万円のド派手「クラウン」現る!?  リアスポイラーがイケてる! 存在感凄いエアロ仕様とは
900万円のド派手「クラウン」現る!? リアスポイラーがイケてる! 存在感凄いエアロ仕様とは
くるまのニュース
フェラーリ『12チリンドリ』日本上陸…フェラーリと言えば12気筒、12気筒と言えばフェラーリ
フェラーリ『12チリンドリ』日本上陸…フェラーリと言えば12気筒、12気筒と言えばフェラーリ
レスポンス
【試乗記】トヨタクラウンスポーツPHEV 環境対応したスポーツの姿
【試乗記】トヨタクラウンスポーツPHEV 環境対応したスポーツの姿
Auto Prove
【特別試乗企画 メルセデスベンツ Eクラス ステーションワゴン×BMW 5シリーズツーリング 前編】きっとあなたも好きになる・・・イケメンワゴンが誘う理想の世界
【特別試乗企画 メルセデスベンツ Eクラス ステーションワゴン×BMW 5シリーズツーリング 前編】きっとあなたも好きになる・・・イケメンワゴンが誘う理想の世界
Webモーターマガジン

みんなのコメント

9件
  • edt********
    実物見てないから何とも言えないな。
    勝手に賛否両論巻き起こすなよ。
  • n_p********
    145,147,ジュリエッタ、ミトを思い起こさせるなぁ。それらの後継車がやっと復活した。新しい盾のデザインは中に大蛇が反転液晶のように描かれてる、新しくてカッコいい。けどクロームメッキの盾が消えたのは少し寂しい。アフターマーケットでクロームメッキの盾に変えるパーツが出るんじゃないか?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

460.0576.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

517.4618.0万円

中古車を検索
LBXの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

460.0576.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

517.4618.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村