フォレスターが新型にモデルチェンジされ2018年6月20日に発表となった。スバリストたちからは「旧型と似ている」、「新鮮味がない」などの意見も聞かれる新型フォレスター。
しかしながら2018年5月18日からの先行受注ですでに4000台を超える受注をしているというから、多くの消費者の関心度は非常に高そうだ。
高い! でも欲しい!! ホンダS660に待望の「あのグレード」が7月発売!!
またフォレスターはグローバル市場でのスバルの稼ぎ頭であり、スバルが決して気を抜いてないモデルなのは確か!! 5代目となる新型フォレスターのグレード構成、そして進化の概要をおさらいしておこう。[
発売は7月19日からとなる(Advanceのみ9月14日)。
文:ベストカー編集部/写真:スバル
ベストカー2018年6月26日号
■トップグレードがハイブリッドに!! 変革の5代目
【新型フォレスター価格】発売日:7月19日(Advanceのみ9月14日)
Touring 280万8000円 (2.5L DOHC直噴)
Premium 302万4000円 (2.5L DOHC直噴)
X-BREAK 291万6000円 (2.5L DOHC直噴)
Advance 309万9600円 (2L DOHC直噴+モーター)
2017年、ミドルサイズSUVで国内販売1位はエクストレイルの5万4526台、2位がCX-5の3万9893台で、モデル末期だった旧型フォレスターは1万9937台で3位だった。
新型フォレスターは上位2車にかなり食い込んできそうな魅力にあふれている。
まずは注目のパワートレーン。先代までの2Lターボに代わり、トップグレードには水平対向4、2L直噴DOHCのFB20型にモーターを組み合わせたハイブリッド、その名も「e-BOXER」が登場。
最上級グレードのAdvance。従来の2Lターボに代わり2Lハイブリッドを搭載する
先代インプレッサスポーツとXVに設定されていたマイルドハイブリッドの改良版だが、新型フォレスターではエンジン直噴化に加え、バッテリーがニッケル水素からリチウムイオンになり、電圧を向上させたことでEV走行領域を拡大。
モーター以外の部品を刷新して低燃費化と効率化を図っている。
続いて北米仕様にも設定される水平対向4、2.5LDOHCのFB25型も直噴化され、ポート噴射仕様となる現行レガシィB4用の175ps/24.0kgmから184ps/24.4kgmにスペックを向上。
90%近い部品の見直しが行われ、約2kgの軽量化を実施し、スバル初の熱マネジメントシステム採用で実用燃費を向上させている。
もちろん、インプレッサとXVに続いてスバルグローバルプラットフォームが採用されることでハンドリング性能や乗り心地、静粛性も向上。
フォレスターで従来定評のある走破性の高い4WD性能についても抜かりなし。
よりアウトドア志向の強いX-BREAK。撥水フロアボードなどを採用する
より滑りやすい路面での走破性を高める制御システム「X-MODE」は従来のプッシュ式からダイヤル式に変更し、新たに「SNOW・DIRT」(雪道や砂利など)、「D.SNOW・MUD」(深雪や泥道など)というふたつのモードを設定。
トラクションコントロールオフスイッチの併用を必要としなくなった。
グレードは4グレード構成で、2.5Lガソリン車はベーシックな「Touring」、上級仕様の「Premium」、タフギアのイメージを強調した「X-BREAK」の3グレード、2Lハイブリッドのe-BOXERは「Advance」の1グレードのみ。
従来のような排気量を表記したグレード名からシンプルに変更されている。
さらにボディカラーはこれまでの6色に加え、新たにホライゾンブルー・パール、ジャスパーグリーン・メタリック、クリムゾンレッド・パール(これのみ有料色)を設定。選べる楽しみも増えた。
■気になる進化度とライバルに対する強み
新型のエクステリアは基本的にキープコンセプトで、旧型からパッと見の印象があまり変化がないが、実はその進化度はかなり大きいのだ。
新型フォレスターは、次世代スバルSUVの中核モデルとしてSUBARUブランドの牽引を図るのが開発陣のねらい。新型フォレスターを担当したスバル商品企画本部の布目智之PGMは言う。
フォレスターの販売台数は伸び続けている。世界のあらゆる気候、道でも頼れる相棒なのだ
「ユーザーが何をSUVに求めているのかを徹底的に調べ、新型では〝快適〟と〝冒険〟というふたつの情緒的価値を加えてエモーショナルな領域にまで踏み込んでいます」。
まずパワートレーンでは、直噴化された2.5LNAは旧型の2LNAをJC08モード燃費では若干下回るものの、街中と高速での実用燃費では凌駕している。
このあたりは同エンジンの冷却システムにサーモコントロールバルブを採用し、従来のサーモスタット制御よりフリクションを低減して低温制御によりノッキングを抑制する「熱マネジメントシステム」の効果が大きいと言えるだろう。
また、FA20ターボに代わるトップグレードの2Lハイブリッド、「e-BOXER」はリチウムイオンバッテリーの採用やドライブモーターインバーター、DC-DCコンバーターなどを次世代化。
スクエアなボディで積載性も抜群。タフなSUVには欠かせない配慮だ
これにより効率化と小型化、低燃費化とドライブモーターによる加速の質感を先代XV&インプレッサハイブリッドから大幅に向上させている。
さらにバッテリー電圧のアップにより、EV走行領域を従来よりも拡大。20~40km/hでのEV走行時やアクセルを軽く踏み増しした場合にもEV走行を維持する。
この高効率化で、よりバッテリー容量の大きなエクストレイルハイブリッドに迫るEV走行頻度を実現させているのだ。
もちろんアイサイトも昨年のレヴォーグ/WRX S4で登場した最新版のツーリングアシストを標準採用。さらにオプションとしてアイサイトセイフティプラスには、スバル車初となるドライバーモニタリングシステムを用意。
マルチファンクションディスプレイのバイザー部に設置された専用赤外線カメラがドライバーを昼夜モニタリングし、脇見や居眠りを警告するだけでなく、顔認識によるおもてなし機能でサポートしてくれる。
220mmというスバル車最大の最低地上高に加え、斜面への乗り上げや斜面から平坦路に降りる時のアプローチアングル20°とデパーチャーアングル26°、斜面や丘部の頂上を越える時のランプブレークオーバーアングル21.6°はクラス水準を上回る。
スバルグローバルプラットフォームを採用したボディも大幅に進化を果たし、ボディ剛性や衝突安全性、静粛性や乗り心地の向上に大きく寄与している。
新プラットフォームの採用で走りのよさも大幅にアップしているという。SUV特有のふらつきも減っているようだ
足回りも改良されたことで高速走行時の危険回避性能を大幅に向上し、ダブルレーンチェンジテストでも旧型をはるかにしのぐ速度で通過している。
室内空間を拡大したボディサイズは、旧型から全長で15mm、全幅で20mm、ホイールベースは30mmアップさせながら、最小回転半径は旧型より0.1mアップの5.4mにとどめており、取り回しはほぼ変わらない。
ホイールベース拡大ぶんはすべて後席スペースの拡大に使われ、クラストップレベルを実現している。
ユーティリティもホイールハウスのトリム形状を最適化し、荷室フロア幅を拡大して荷室高に荷室フロア幅&最大長、開口部最大幅などがクラス最大級に。4人ぶんのキャンプ道具を呑み込んでもなお余裕を持つ。
【編集部まとめ】
新型フォレスターはWeb上でのアクセス数などを見ると正直そこまで注目を集めていない、という実情もある。やはりターボがなくなったこと、外観が旧型とソックリなことなどが要因のようだ。
スバルはかつてからマイナーチェンジでも機関系や外観に大きな変更を伴うことが多く、スバルファンも「フルモデルチェンジ」には大きな期待を寄せていることの表われかもしれない。
新型フォレスターは上記のようにかなりこだわっている部分も多いため、きっと乗れば大きな差があることは間違いない。クルマは走ってなんぼ!! 今後の試乗記などに期待したい。
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