現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ホンダ新型「和製スーパーセダン」&「ミニバン」初公開! 新ブランド「ゼロシリーズ」の斬新デザインに込められた“意図”とは

ここから本文です

ホンダ新型「和製スーパーセダン」&「ミニバン」初公開! 新ブランド「ゼロシリーズ」の斬新デザインに込められた“意図”とは

掲載 6
ホンダ新型「和製スーパーセダン」&「ミニバン」初公開! 新ブランド「ゼロシリーズ」の斬新デザインに込められた“意図”とは

■ホンダの「0シリーズ」にデザイナーが込めた思いとは

 2024年1月に開催されたCES2024にてホンダは、新たなグローバルEV「0(ゼロ)シリーズ」を発表。併せて新型「サルーン」と新型「スペースハブ」の2台のコンセプトカーを初公開しました。

ホンダが新ブランド「Honda 0」世界初公開! 新型「サルーン」&「ミニバン」を26年導入へ 今後の「電動化戦略」明らかに

 ホンダは2026年から順次、同シリーズのEVを世界市場に導入していくことを予告。そのデザイン・コンセプトがCESにてお披露目されたのです。

 そこで、ホンダのEVのデザインを監督するクリエイティブ・ダイレクターの蔦森さんに、この2台に込められた思いを聞いてみました。

「我々(ホンダ)には、T(1963年発売のT350)とS(1963年発売のS500)という原点があって。それは、非常にスポーティなものと、ファンクショナル(機能的)なものと、両方やってきた原点であります。

 それを現代的に解釈した2台が、この新型サルーンと新型スペースハブの2台だと思っていただいた方が良いかなと思います。ですから、サルーンはドライビングな、スポーティな方向に振っていて、新型スペースハブは、ファンショナリティに振っていると解釈していただければいいかなと思います」と蔦森さん。

 実のところ、2026年から発売される0シリーズですが、最初に、今回の2台が発売されるとは決まっていないようです。

 特に新型スペースハブは量産化も決定していないとか。つまり、他の0(ゼロ)シリーズが最初に登場するかもしれないというのです。それでも、あえて、この2台が登場したのはホンダの原点に近い0シリーズの神髄的な存在になるからだったのでしょう。

「ホンダのデザインの本質は、シンプルであるべきだし、シンプルでありながらも独創的にしていかなきゃいけない」とも蔦森さんは説明します。確かに、今回の新型サルーンと新型スペースハブは、どちらも十分にシンプルであり、独創的なデザインと言えるでしょう。

「まったく新しい0(ゼロ)シリーズという中で、薄く、軽く、賢く作っていく。特に薄さや低さみたいなものは頑張っていくぞ!と注力していて、かつMM思想(マンマキシマム・メカミニマム:人の空間は広く、機械は狭くというホンダの伝統的な考え)をかけあわせることで、低くて薄いんだけど、乗るとめちゃくちゃ広いというのをやろうとしています」

 現物の0(ゼロ)シリーズは、蔦森さんが説明するように、驚くほど低くワイドな印象を強く感じさせるクルマでした。特にサルーンは、4人乗りなのに、まるでエキゾチックなスーパーカーのようにも見えます。

 また、シンプルで薄く・低いという他にも、デザイン的なこだわりがあるとか。

「ガラスを立てて、下を絞っているんです」と蔦森さん。

立てるというのは、前や後ろからクルマを見たときの側面のこと。普通のクルマはルーフからボディに向けて、末広がりのようになっています、今回の0(ゼロ)シリーズは、垂直に近くまで側面のガラスが立っていて、裾が細くなっているのです。

「ガラスを立てると、本当は良いことはないんですけれど、今回はあえて立たせて、その中でいかにエモーショナルにしていこうとしています」

 また、顔については「非常に重要である」と言います。

「クルマが他の家電などの工業製品と違うのは、感情移入できることで、いかに愛せるかということだと思うんです。だとしたら、顔回りにも表情をつけていくべきだと思うので、目みたいなところは、なんらかの形で必ず表現していきます。

 ただし、ヘッドライトに限らず、デジタル・デファインドされたものでもいいわけですから、そう言うことも考えていきたいと思います」と蔦森さん。

 もしかすると、ソフトウェアのアップデートで表情を変えることができる未来があるかもしれません。どのようなシリーズになるのかに注目です。

こんな記事も読まれています

ケータハム初期の「スーパーセブン」を再現 ケータハム スーパー セブン 600 & 2000登場!
ケータハム初期の「スーパーセブン」を再現 ケータハム スーパー セブン 600 & 2000登場!
AutoBild Japan
【充電体験でEVのストレス軽減へ】 レクサス充電ステーションの予約を一般へも開放
【充電体験でEVのストレス軽減へ】 レクサス充電ステーションの予約を一般へも開放
AUTOCAR JAPAN
スズキ、東京アウトドアショー 2024に新型車出品へ…親子でアウトドアや料理を
スズキ、東京アウトドアショー 2024に新型車出品へ…親子でアウトドアや料理を
レスポンス
アルピーヌ・ジャポンが初の電動モデル「A290」の日本導入を検討へ!
アルピーヌ・ジャポンが初の電動モデル「A290」の日本導入を検討へ!
月刊自家用車WEB
価格以上の高性能が満喫できる、抜群のコスパに脱帽! BYD・SEAL 試乗インプレッション
価格以上の高性能が満喫できる、抜群のコスパに脱帽! BYD・SEAL 試乗インプレッション
月刊自家用車WEB
【MotoGP】ヨハン・ザルコのプロ精神、LCRチェッキネロ代表が称賛。ストイックさは”アーティスト”レベル
【MotoGP】ヨハン・ザルコのプロ精神、LCRチェッキネロ代表が称賛。ストイックさは”アーティスト”レベル
motorsport.com 日本版
キャンプギア収納問題をトランクルームで解決!「CAMP HACK」×「ストレージ王」のコラボ動画が公開(動画あり)
キャンプギア収納問題をトランクルームで解決!「CAMP HACK」×「ストレージ王」のコラボ動画が公開(動画あり)
バイクブロス
“200万円台”から! ホンダ最新型「ヴェゼル」月々いくらで買える? 大人気SUVの「最も安い&高いモデル」とは
“200万円台”から! ホンダ最新型「ヴェゼル」月々いくらで買える? 大人気SUVの「最も安い&高いモデル」とは
くるまのニュース
SHOEIヘルメットにB+COMを美しく装着できるNEWアイテム! サインハウスが「B+COM SHOEIアタッチメント3」を発売
SHOEIヘルメットにB+COMを美しく装着できるNEWアイテム! サインハウスが「B+COM SHOEIアタッチメント3」を発売
バイクのニュース
フェラーリが僅差でトヨタを破り2連覇! 今年のル・マン、24時間走ってもなぜ大接戦に?
フェラーリが僅差でトヨタを破り2連覇! 今年のル・マン、24時間走ってもなぜ大接戦に?
くるくら
VWの小型セダン『ジェッタ』に改良新型、6月25日に米国デビューへ
VWの小型セダン『ジェッタ』に改良新型、6月25日に米国デビューへ
レスポンス
ベンツは「ほとんど変えずに洗練させる」困難な仕事をやってのけた しかし…… Gクラス試乗【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
ベンツは「ほとんど変えずに洗練させる」困難な仕事をやってのけた しかし…… Gクラス試乗【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】
ベストカーWeb
【日本限定30台】メルセデス・マイバッハ特別限定モデル「S 580ナイトエディション」登場! 価格は4400万円。メルセデス ミーで展示中です
【日本限定30台】メルセデス・マイバッハ特別限定モデル「S 580ナイトエディション」登場! 価格は4400万円。メルセデス ミーで展示中です
Auto Messe Web
アルファロメオ ジュニアのハイパフォーマンス バージョン「ヴェローチェ」は最高出力280ps!
アルファロメオ ジュニアのハイパフォーマンス バージョン「ヴェローチェ」は最高出力280ps!
Webモーターマガジン
自動車業界の平均年収ランキング、1位はトヨタで「895.4万円」…SalesNowがトップ10公開
自動車業界の平均年収ランキング、1位はトヨタで「895.4万円」…SalesNowがトップ10公開
レスポンス
スバル新型「スポーツ“セダン”」公開! MT採用&パフォーマンス重視設定がイイ! 羨ましすぎる水平対向エンジン搭載モデル! 米に登場の「WRX tS」はどんなクルマとは
スバル新型「スポーツ“セダン”」公開! MT採用&パフォーマンス重視設定がイイ! 羨ましすぎる水平対向エンジン搭載モデル! 米に登場の「WRX tS」はどんなクルマとは
くるまのニュース
【角田裕毅F1第10戦分析】リヤウイングが一因か。セットアップを最適化できないまま戦い、アンダーステアに苦しみ19位
【角田裕毅F1第10戦分析】リヤウイングが一因か。セットアップを最適化できないまま戦い、アンダーステアに苦しみ19位
AUTOSPORT web
【ポイントランキング】2024スーパーフォーミュラ第3戦SUGO終了時点
【ポイントランキング】2024スーパーフォーミュラ第3戦SUGO終了時点
AUTOSPORT web

みんなのコメント

6件
  • suk********
    うちのハンディ掃除機そっくり。
  • goo********
    最近のホンダは国内軽視とはいえ車もバイクも迷走しまくっているように見える。
    その原因はリーダーシップのない経営陣にあると思うのだが…
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村