サーキットトレーニングに最適な大人向けミニバイク
皆様こんにちは!レーシングライダーの大久保光です。
原付2種区分の電動ミニバイク MOTRON「VIZION」に注目!!
スーパースポーツ世界選手権 第1戦オーストラリアラウンドが終わり、次戦まで少し時間があったので、一旦日本に帰国して、ミニバイクなどを使ってトレーニングを行っていました。
今この記事を書いている場所は今年の拠点となるモルドバですが、今回は日本にいる時に乗った面白い新型ミニバイクについてインプレッションできたらと思います。
今回私が試乗したのは、YCFというフランスのピットバイクメーカーから販売されているYFC GPシリーズのミニバイクで「GP157」という車種です。
こちらは横型の155ccエンジンを搭載したミニバイクで近年話題となっており、日本でもMini GPシリーズでお馴染みの「オバーレGP-0」を意識したものと思われ、パッと見で形は少し似ていますがGP-0は10インチ(190ccのGP-2は12インチ)のタイヤを採用しているのに対し、このYCF GPシリーズのマシンは全て12インチと、オバーレよりもひと回り大きくなっています。
またYCF GPシリーズには、GP107(107cc)、GP57(155cc)、GP187(190cc)と3つの種類があり、車格は一緒ながらも自分に合った排気量を選ぶ事が可能。
実際に跨ってみると意外とゆったりとしたポジションで、私自身(168cm,体重65kgの成人男性)が乗っても余裕のあるポジション。第一印象はとても良いもので、ホンダ「NSF100」よりもシートに余裕があり、乗りやすいポジションとなっていました。
メインフレームはアルミパイプフレーム、スイングアームもアルミのものとなっている豪華な車体。また標準パーツでバックステップやポジションを変える事ができるステップ周り、ハンドルのタレ角も無段階に調整できることから、その体格、乗り方に合ったポジションを作っていく事ができます。
オバーレは子供向けというイメージですが、こちらのYCF GPシリーズはどちらかというと大人向けのミニバイクという感じ。
実際に茂原ツインサーキットで試走してみましたが、搭載されているZONGSHEN社製の横型高圧縮155ccエンジンがとても良いエンジンパワーを発揮しており、アクセルの開け始めからしっかりとトルク感を感じる事ができました。
ミッションは4速となっていますが、ミニバイクコースでは十分なパワーとギア比が実現されています。
さらに、車体はその車格を生かされていて、安定感がかなり高め。リアサスペンションが他のミニバイクより長めに設定されていることで、リアが滑り出してもクイックにバイクが動くことは無く、サスペンションがしっかり働いて、ゆったりとスライドしてくれるため、無理にコーナーを攻めてリアタイヤを滑らせてしまっても、対処するまでに少し時間に余裕を感じられるほどでした。
フロント周りは強くブレーキをかけていくと若干剛性が低くよれてしまう感覚がありましたが、しっかりマシンのピッチングとそのよれ部分を使えれば、コーナーを思った以上に小回りできるので、これはこれでひとつの面白みではないかと思います。
こちらのマシンはKURE 35 茂原ベースというショップから販売されており、価格(消費税込)はGP107(107cc)が48万81800円、GP157(155cc)が58万800円、そしてGP187(190cc)が69万800円となっています。
今のご時世を考えると新車のレーサーミニバイクでこの値段は、意外とお得。サーキットを走ってみたいという初心者の方から本格的にトレーニングで使いたいという方まで、幅広い層におすすめできる1台です!
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