日本伝統の”漆塗り”の技術が進化 彩り豊かな漆芸デザインと外装パネルの融合が可能に
東京モーターショーの部品・機械器具関係で気になったのが「漆塗り」。 漆を使った蒔絵装飾は美しく、日本の匠技術の象徴と言えるもの。こうした技術をクルマに応用したいと考えるオーナーは、トラッカーを中心に多いはずだ。ただし、漆は耐水性、防腐性には強いが紫外線に弱く、木製品に塗るものというイメージが強かったため、クルマ分野に応用するのは内装以外は難しかった。 この常識を覆したのが、福島県会津若松市の「ユーアイズ」が開発した『UV漆』だ。これは紫外線を照射して塗膜が硬化するUV素材と天然素材の漆を配合することで、耐候性の問題をクリアした画期的な塗料。この開発により木製品だけでなく、金属、プラスチック、ガラスなどに塗装することが可能になったという。
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ブースには、初代スマートの外装パネルと蒔絵柄のパネルサンプルを展示。 施工範囲は、長さ4,000mm×幅1,200mm×高さ150mmまで対応。例えば、外装パネルへのアレンジなど、通称デコトラと呼ばれるドレスアップ派のトラッカーからも注目を集めそうだ。
内装については、2003年の東京モーターショーに出展された日産のコンセプトカー「JIKOO」に使用されるなど実績がある『UV漆』。 一般的なドライバーには内装パネルの一部を漆塗りにするなど小技を効かせるのがオススメ。ライバルにさり気なく差をつけるワザとして注目だ。
「LEXUS NEW TAKUMI PROJECT」に選ばれた 岩手県の匠が作る驚愕の漆ステアリング
もう1社、漆を展示していたのが漆の生産量日本一を誇る岩手県の「浄法寺漆産業」。こちらは従来からの漆を使用し、ステアリングのグリップ部に蒔絵を描いたステアリングを展示した。 「漆は紫外線や熱に弱く、屋外駐車ではすぐ傷んでしまいますが、漆工芸のよさを間近で堪能できるのというが漆ステアリングの魅力。グリップ部はクリアを吹いたのではなく、漆を磨き上げて艶を出しています」とは松沢卓生代表。 伊藤若沖「鳥獣花木図屏風」が描かれたゴールドとグリーン主体のステアリングのスポークは、なんと3Dプリンターから成型したもの。最新技術を融合させ、理想のデザインを完成させている。 LEXUSが主催し、地域の特色や技術を生かしながら、自由な発想で新しいもの作りに取り組む若き匠を発掘する松沢代表。「LEXUS NEW TAKUMI PROJECT2016」の岩手県代表として選ばれ、その作品がJR東日本の豪華列車「TRAIN SUITE四季島」の内装に採用されるなど、匠が仕上げた作品は触れるのがもったいないと感じるほど美しく、芸術性に溢れていた。
「愛車を宝のように大切にされ、本物の良さが分かる人に愛用していただきたいですね。現在は木製以外にも美しく塗装できるように岩手県工業技術センターと協力をして日々研究を進めています」と松沢代表。
革新のUV漆と伝統の漆塗装技法。今後、クルマの装飾とどうのように結びついていくのか? 全国のドレスアップリーダーのたちの閃きとアイデアにも期待したい。東京モーターショーでの「ユーアイズ」と「浄法寺漆産業」のブースは、西3号館、東北・九州復興サポート展示ゾーンとなっている。
ユーアイズ http://www.yu-aizu.co.jp/
浄法寺漆産業 http://www.japanjoboji.com/
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