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【70台限定に試乗!】トヨタ「GRカローラ モリゾウエディション」のおもしろ効果はバツグン! 715万円もあり!?

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【70台限定に試乗!】トヨタ「GRカローラ モリゾウエディション」のおもしろ効果はバツグン! 715万円もあり!?

大衆車をメーカーが真剣にいじるから面白い

“大衆車”をトヨタが真剣にいじったスポーツモデル「GRカローラ」を、さらなるこだわりでハイパフォーマンス化した2シーターの限定車が「モリゾウエディション」。今どき貴重な“ハコのチューニングカー”の走りについてレポート。

「GRカローラ」のルーツは懐かしのトヨタ「カローラFX」だった! ハッチバックでもCd値0.34という本気のクルマでした

乗ってみると立ち位置の違いがはっきりしていた

お化けカローラ。そういうのが面白いんですよ、昔から。ハコハコしたセダンをシャコタンにしてバーフェン、チンスポ、リアウイングだからかっこいいのであって、ランボルギーニをそこまでする必要はない、というのと同じ。だからトヨタ、というかモリゾウさん渾身のGRヤリスおよびGRMNヤリスが出てきたとき、スープラなんかよりトヨタらしくてかっこいいと思ったもの。

そういえばハチロクだって今は違うけれど昔はカローラ/スプリンターの変化球だったことを思いださねば。ジェネラルブランドのかっこよさはやっぱり大衆車にある。それをメーカーが真剣にいじるから面白い。

というわけでヤリスに次ぐカローラ、大衆車ベースのモンスターが登場した。今回は“モリゾウエディション”(ME)なる名前が付いている。GRがあってGRMNがあってGRのモリゾウエディションがある、というのはちょいと分かりづらいけれど、乗ってみるとなるほど立ち位置の違いがはっきりしていた。

実を言うと、GRカローラMEを試す直前にGRMNヤリスをちょっと楽しむ機会があった。GRMNヤリスがとてつもなく硬派なモデルだったので、同じような成り立ち(に思えた)後者もきっとそうなのだろうと身構えて乗り込んだのだ。みるからに野蛮なオーバーフェンダースタイル、潔いコクピット、リアシートは取り除かれて同じ高性能パワートレイが積まれているのだから……。

GRパーツの採用で反力の強くなったクラッチペダルを慎重にリリースして走り出した瞬間、なるほどこれはGRMNカローラではないのだと合点がいった。そうなのだ。もしGRMNヤリスのカローラ版なのであればそう名乗るはずだった。そうではなくてあくまでもGRカローラのモリゾウさんとネーミングされたあたりにコトの真相がありそうだ。

内燃機関を操る喜びを十分に味わせてくれる

乗ってみて瞬時にわかることは、GRMNほど乗りづらくないということ。アチラは本格的なコンペティションベースなので、普段使いには“?”な走りの装備、たとえば機械式LSDを遠慮なく積んでいた。確かにこのカローラでもRZからMEへの変更点は大筋でヤリスのGR→GRMNに似ているのだけれど、普段使いの場面で決定的に違っている。あくまでもGRカローラRZの延長線上にあって、極上のホットハッチという印象が先にたった。

その際たるものが乗り心地だ。GRMNヤリスのそれは継ぎ目のない剛体に閉じ込められたかのようで、腹に響く衝撃と相まって息苦しささえ覚えた(もちろんメタボな腹もその要因の1つだが)。GRカローラMEはもちろんガッチリ固められてはいたけれど、角がしっかり除かれている。材料を乱切りしてとにかくぶっ込んだ的なワイルドさの目立つGRMNヤリスに対して、同じような材料が入っているけれども面取りがしっかりなされているように思えた。

意味なくシフトチェンジしたくなる

そうなると俄然、そのパフォーマンスにも親しみが持てて引き出しやすくなるというものだ。緊張感に苛まれることなく、息をつめることもなく、あれこれダイヤルをいじったりして(前後の駆動配分を変える)、じっくり向き合えた。GRMNヤリスで同じことをやろうとすると、やっぱりサーキットにいかなければならない。

パワーアップしてあるとはいえ、ヤリスよりひと回り大きくて重い。6速MTのギア比は同じ、とはいえ、当然ながら加速フィールは異なっている。パシーンと弾かれるように加速したGRヤリスとは違って、一瞬のためから爆発的に力を放出する感覚とでも言おうか。変速のクラッチのつながり感がダイレクトで心地よい。意味なくシフトチェンジしたくなる。

意外と言っては開発陣に失礼かもしれないが、GT的に使うこともできそうだ。6速でのクルージングが心地よい。それに速度域が高いところでも専用ダンパーが効いているのだろう、クルマのしっかり感が硬さではなく安心としてドライバーに伝わってくる。

サーキットで試せばまた別物なのだろうけれど、一般道でドライブした限りにおいては、硬派だけれども上質な乗り心地のスポーツカーだった。なのにカローラの形という点が面白い。今どき、ハコのチューニングカーの楽しみを味わわせてくれるモデルなんて、とても貴重だと思う。ベースのカローラハッチバックがよく売れているだけに、おもしろ効果はバツグンだ。

●TOYOTA GR COROLLA RZ “MORIZO EDITION” トヨタGRカローラRZモリゾウエディション ・車両価格(消費税込):715万円 ・全長:4410mm ・全幅:1850mm ・全高:1475mm ・ホイールベース:2640mm ・車両重量:1440kg ・エンジン形式:直列3気筒DOHCターボ ・排気量:1618cc ・駆動方式:四輪駆動 ・変速機:6速MT ・最高出力:304ps/6500rpm ・最大トルク:400Nm/3250~4600rpm ・燃料タンク容量:50L ・サスペンション:(前)マクファーソンストラット式、(後)ダブルウイッシュボーン式 ・ブレーキ:(前)ベンチレーテッドディスク、(後)ベンチレーテッドディスク ・タイヤ:(前)245/40ZR18、(後)245/40ZR18

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みんなのコメント

46件
  • 業者が購入して販売価格1000万以上で即掲載してたのには驚いたけど。

    限定車とかは転売目的の業者への販売は
    規制した方がいいんじゃない?
    って思った。
  • これに715万は出せないな。
    強いて言えば単に限定車だから買いたい人は結構いるだろうね、乗るか保存するかは別として。
    限定車じゃなけりゃ違う車買うでしょ、さすがに。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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