■まさかのハンドルレス 格納可能なスティックで操作
ヒョンデ(ヒュンダイ)は、2021年11月17日(米国時間)にEVの新型3列SUVコンセプト「SEVEN(セブン)」を世界初公開しました。同社が「スポーツ・ユーティリティ・エレクトリック・ビークル」(SUEV)に位置づけるコンセプトモデルですが、どんな特徴があるのでしょうか。
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ヒョンデは自社のEVシリーズとして「アイオニック」ブランドを展開していますが、セブンは今後投入される「アイオニック7」のデザインや採用される技術を示唆するコンセプトモデルとして公開されました。
ヒョンデ・モーター・ノース・アメリカ社長兼CEOのホセ・ムニョス氏は、セブンについて次のようにコメントします。
「セブンは、電動化されたモビリティの未来に向けたヒョンデの創造的なビジョンと先進的な技術を示しています。
その革新的な室内空間、環境に優しいパワートレイン、そして最先端の安全性と利便性を実現した技術は、ヒョンデのSUVオーナーの皆さまが体感するエキサイティングな未来を明確にします」
セブンは、ロングホイールベースとフラットなプラットフォームフロアを特徴とする、ヒョンデのEV専用アーキテクチャ「E-GMP」をベースに開発。
外装には、デジタル感とアナログ感を併せ持つアイオニックシリーズ共通のパラメトリック・ピクセル・ライトを採用します。
また、流線型のルーフラインや、ブレーキ冷却などにも役立つアクティブ・エア・フラップを装備したホイールも特徴です。
内装は、3.2mのロングホイールベースによる広々とした室内空間を実現。フラットなフロアにより、シートレイアウトの自由度も高くなっています。また乗降性に優れたピラーレスドアも採用されました。
運転席のステアリングホイールは廃止され、格納式のコントロールステイックを装備。
停車中は、回転式チェアのようなシートや、ソファのような最後列のシェーズラウンジシート、ユニバーサル・アイランドコンソール、アンビエントライト(サイドドアに搭載)などの装備によって、リラックスできる空間を実現します。
車内にはミニ冷蔵庫やシューケアコンパートメントも完備されたほか、ルーフのパノラミックスクリーンに好みに応じたコンテンツを投影することも可能です。
なお、外装は環境対応型のバイオペイントで仕上げられたほか、内装も再生可能な素材が使用されるなど、環境負荷にも配慮。
そして車内の細菌やウイルスを除去するUVC殺菌、旅客機の気流管理からヒントを得たハイジーンエアフローシステムも搭載されます。
一充電航続距離は300マイル(約483キロ)以上を実現(目標値)。350kWの充電器を使用した場合に約20分で10%から80%まで充電できる急速充電機能も備えるとしています。
なおヒョンデは、セブンはあくまでコンセプトカーで、実際に生産・販売されるモデル(アイオニック7)の仕様とは異なると説明しています。
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