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30万円台で見つかることも! 絶滅危惧車のSX4セダンは、生い立ちは変わっているが真面目な車だった

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30万円台で見つかることも! 絶滅危惧車のSX4セダンは、生い立ちは変わっているが真面目な車だった

クロスオーバーから派生したセダン

2014年に絶版になったばかりのSX4セダン。しかし、原稿執筆時点(7月23日)でカーセンサーnetに掲載されているのはわずか2台!

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スズキのクロスオーバー「SX4」をベースにセダンに仕立てられた、珍しい生い立ちの持ち主だった。

一般的にはクロスオーバーは、セダンなりステーションワゴンなりの派生車種であることが多い。その点SX4セダンはクロスオーバーからセダンになっていた。

SX4のデザインはイタリアの名門カロッツェリア「イタルデザイン」が担当し、フィアットと共同開発という触れ込みだった。

とはいえ、生産をしたのもスズキで、ベースとして用いたプラットフォームもスズキのスイフトであった。

SX4は2006年にデビューし、翌年に追加されたのがSX4セダンだった。

SX4と比べると335mm長くなり、全高は40mm低くなっていた。なお、全幅とホイールベースはSX4と同じだ。

パワーユニットはSX4には1.5Lと2Lエンジンが用意されていたが、SX4セダンは前者のみ。組み合わせられたトランスミッションは、4速ATのみだった。



特筆すべき点はないが……真面目な車だ

SX4が若者をターゲットにしたクロスオーバーだったのに対して、SX4セダンのターゲットは子育てを終えた夫婦。

だからなのか……面白みや新しさといったことはほぼ皆無。

ラインナップされていたボディカラーは白、黒、シルバー、紺、グレーの極めて無難な5色だったことからも、面白みは感じさせない。

インテリアも綺麗にまとまっているが、特筆すべきことには欠けていた。

そればかりか、クロスオーバーのSX4(ウリは4WD)だったのに、SX4セダンに4WDの設定はされずにFFのみ。

スズキとしては、普通乗用車の真面目なセダンを投入したにすぎなかったのかもしれない。

トランクが設けられたことで積載容量はSX4の270Lよりも格段に大きい、515Lを誇る。

そして、トランクとキャビンを分ける部分には、ボディ剛性を確保するための補強材が配されている。

セダンとなったことでリアサスペンションの付け根付近がリアシートによって遮音されることもあり、ずいぶんと静かな車に仕上がっていた。

また、SX4のホイールサイズが16インチだったのに対して、セダンでは15インチになりタイヤの偏平率も60から65に変更され肉厚になった。合わせて、サスペンションのセッティングもセダン用に乗り心地を重視していた。

そのため、セダンの乗り心地はベースになっているSX4よりも柔らかくしなやかな雰囲気に。それでいて、コーナーリング中でも不必要なボディロールはなかった。

アクセルやブレーキ、ステアリングなどの操作系は軽く、“古典的”な日本車っぽさすら漂っていた。

セダンとしての仕上がりに文句をつける人はいなかった。とはいえ、極めて控えめというか、特筆すべき点に乏しかったことから……売れなかったことは容易に想像できる。

裏を返せば、それほどレアな存在とも呼べる比較的新しめなのに、タイミングによっては10万円台から狙える真面目なセダン……。これこそ、掘り出し物と呼ぶべき車だろう。

ちょっとでも気になった方は、中古車物件をチェックしてみてほしい!

文/古賀貴司(自動車王国)、写真/スズキ絶滅危惧車のスズキ SX4セダンを見てみる▼検索条件スズキ SX4セダン(初代)×全国

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