フェラーリはF1第6戦スペインGPに先立ち、イタリア・モンツァでフィルミングデーを実施。走行はサーキットを封鎖して行なわれていたため、スペインで投入予定のアップデートをテストしていたのではないかと囁かれており、スパイショットでもDRS周りに変更を加えた様子が映し出されていた。
そして、フェラーリはフィルミングデーについて口を開き、噂通りアップデートの確認を行なっていたと明かした。
■フェラーリの”極秘”フィルミングデーを激写。DRSに変化あり? 次戦の大規模アップデートをテストか
そのアップデートの甲斐もあってか、スペインGPの予選ではフェラーリのシャルル・ルクレールが今季4度目のポールポジションを獲得。チームメイトのカルロス・サインツJr.も3番手タイムを記録した。
フィルミングデーとはチームのPR撮影用に設定されている走行日で、シーズン中に2回実施できる。走行距離は100km、使用するタイヤも実際にレースで使用するコンパウンドとは異なるプロモーション用タイヤと制約があるものの、現行マシンを走らせることができる数少ない機会だ。
チームによっては、マシンのシェイクダウンとして公式テスト前に2日分を消化するところもあるが、フェラーリは1日をシェイクダウン、もう1日を大型アップデートに向けたパーツテストと分けて使用した。
フェラーリと同様に、メルセデスもフランスのポール・リカール・サーキットでジョージ・ラッセルがマシンを走らせている。
スペインGPでアップデートを投入したチームの多くが金曜日の初日にパーツテストを始めたが、フェラーリとメルセデスは週末を前に一歩リードしていたのだ。
フェラーリのシャシー・オペレーション・マネージャーのクラウディオ・アルベティーニは、フィルミングデーの効果について尋ねられると次のように答えた。
「フィルミングデーは100km走れるが、その走行距離はかなり短い」
「でも役に立つのだ。他のマシンと一緒のサーキットでは難しいような、特別な作業をすることができるからね」
「それによって自分たちのやっていることに自信を持てるようになるのだ。結局のところ、(公式セッションのような)短いタイミングでは十分な時間がなくてパーツを変えることはできないからだ」
「自分たちのやっていることを信頼できるから重要なんだ。サーキットでより良い方向性を見出すことができるようになるからね」
アルベティーニはまた、スペインGPのフリー走行1回目ではサインツJr.がアップデートパーツを全て装着したマシン、ルクレールは部分的なアップデートを行なったマシンと、ふたりがそれぞれに条件の異なるマシンでの比較テストを行なったと明かした。
「マシンとマシンの比較を行なった」とアルベティーニは続ける。
「1台は完全に新しい仕様で、もう1台は部分的に装着した。ほとんどは(フィルミングデーの)テスト後に問題がないと確認できていたので、FP1では2台のマシンを比較を行ない、2回目のセッションで同じ仕様にした」
「もちろん、古いパーツとの比較も行なったが、これは通常の作業で、ファクトリーにあるシミュレータのデータと、実際のマシンで計測したデータとの相関性を高めるため行なうのだ」
「クロスチェックの結果、金曜日では良い結果が出ていた。それで最新仕様のマシンを揃えることを決めた」
「予選に向けて全てそのままにしていた。全体的には良好で、最初からマシンには全てが揃っていたのだ」
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
みんなのコメント