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シトロエンのMPV「ベルランゴ」をファミリー目線でチェック。乗降性が意外に厳しい?

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シトロエンのMPV「ベルランゴ」をファミリー目線でチェック。乗降性が意外に厳しい?

フランス車らしいスタイリング、後席スライドドアや広い荷室

2019年10月に日本上陸、先行したオンライン販売では5時間半で満枠になったという伝説ももつMPV(マルチパーパスビークル)の「ベルランゴ」。

5名フル乗車でトノカバーをしても597L、2列目シートを格納すれば2126Lという広い荷室や、後席スライドドアというプロフィールからするとビジネスバンのようなフォルムを想像してしまいますが、フランス車らしいスタイリングと機能性を両立していることが人気の理由でしょうか。

そんなベルランゴのカタログモデルが日本デビューということで、8月末に東京・豊洲で展示イベントが開催されました。マルチパーパスをアピールすべく、ファミリー仕様のほか、ゴルファー仕様、サーファー仕様、ビジネス仕様、キャンプ仕様などに仕立てられたベルランゴが展示されたのです。

豊富な収納スペースや使いやすそうな荷室

まずは欧州車とは思えないユーティリティの高さに驚かされます。収納スペースは豊富で、ラゲッジスペースのルーフ部分には航空機を思わせるシーリングボックスが備わり、後席の足元には床下収納も設けられています。ガラス製のパノラミックルーフ中央には半透明の収納スペース「バッグインルーフ」が用意され、帽子やバッグなどを気軽に置くことができるのもユニークです。

大きなテールゲートはアウトドアではタープ的に使えそう。また、ガラスハッチだけを独立して開けることができるため、後方のスペースが狭い駐車場でもラゲッジスペースにアクセスできます。テールゲートにはつり手が用意されているので、背の低いユーザーの手も届きやすくなっています。

ファミリーには後席の乗降性やドアの重さが気になる

ただし、小学生の子どもと足腰の弱った高齢者という家族構成の筆者の場合、気になるのは後席へのアクセスだったりします。

まず、スライドドアは国産ミニバンではおなじみの電動パワードアではなく、力いっぱい開け閉めしないといけないタイプ。大人であっても荷物を持っている状態で開けようとするのは難しく、電動スライドドアに慣れたユーザーからするとオヤッと思うかもしれません。

そして、スライドドアを開けておどろくのはフロアが高いこと。身長163cmの筆者は太ももを90度になるくらいまで上げないとフロアに届きません。小さな子どもや高齢者がアシストなしで乗り込むのは難儀しそうで、アシストグリップの類いもありません。

シートの掛け心地やアレンジの豊富さは魅力

一方、上級グレードでは後席が3分割式で長尺物を積んでも4名乗車が可能だったり、助手席はワンタッチで前倒しに格納することができ、後席も畳むことでサーフボードなど約2.7mの長尺物を積み込めます。助手席が畳めるにもかかわらず、シートの座り心地にネガを感じないのもフレンチMPVならではといえるかもしれません。

欧州MPVらしい使い勝手やオシャレな外観は国産ミニバンとは一線を画すもので、ファミリーカーであっても愛車選びにこだわりを見せたいユーザーには魅力的です。だからこそ、後席の乗降性は気になるところ。実際の使用シーンにおいてストレスにならないレベルか、検討中の人は実車での確認をおすすめします。

文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)

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みんなのコメント

22件
  • カングーだと簡素なところが売り。
    あれこれつけるなら電動スライドドアとかもオプション等で用意しても良かった?



  • 乗降性重視で海外車選ぶ人なんているんかね。。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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