現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > レッドブルのペレスが自身2度目のポール獲得。フェルスタッペンをトラブルが襲う【予選レポート/F1第2戦】

ここから本文です

レッドブルのペレスが自身2度目のポール獲得。フェルスタッペンをトラブルが襲う【予選レポート/F1第2戦】

掲載
レッドブルのペレスが自身2度目のポール獲得。フェルスタッペンをトラブルが襲う【予選レポート/F1第2戦】

 現地時間3月18日、2023年F1第2戦サウジアラビアGPの予選が行われ、セルジオ・ペレス(レッドブル)が自身通算2度目となる約1年ぶりのポールポジションを獲得した。2番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手にフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が続いた。角田裕毅(アルファタウリ)は16番手で予選を終えている。

 日没も過ぎた現地時間20時、サウジアラビア西部・紅海沿岸の都市ジェッダに設けられた超高速市街地コースのジェッダ・コーニッシュ・サーキットを舞台に、気温26度、路面温度32度というコンディションのもと予選は開始された。なお、今大会ではC2タイヤがハード、C3タイヤがミディアム、C4タイヤがソフトと、開幕バーレーンGPからは1段階柔らかめのタイヤが割り当てられている。

【順位結果】2023年F1第2戦サウジアラビアGP予選

■Q1:角田裕毅、0.01秒届かず

 まず行われた18分間のQ1では、セッション開始から3分が経過したころで、最初のアタックに入ったニック・デ・フリースがホームストレートエンドで何らかのトラブルが影響したか、単独スピンを喫する場面も。

 一旦はローガン・サージェント(ウイリアムズ)が記録した1分29秒721がターゲットタイムとなるが、サージェントがトラックリミットを取られてタイム抹消となり、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)が1分29秒875で暫定首位に浮上。その直後ルクレールがこのタイムを上回るべく最初のアタックに挑むも、ここでは0.198秒届かず。

 残り10分を切り、レッドブル勢もアタックへ。ペレスが1分29秒261をマークすると、フェルスタッペンがペレスを0.5秒上回る1分28秒761を叩き出し、好調ぶりを見せつける。

 そんななか、ランド・ノリス(マクラーレン)が左フロントタイヤをわずかにウォールにヒット。マシンにダメージを負ってしまい、ガレージでの修復に時間を費やすことになり、ここで予選を終えることに。

 一方、最初のアタックを遅らせたアストンマーティンだったが、アタックラップに入った直後のアロンソがターン2立ち上がりで単独スピンを喫してしまう。ただ、残り時間も5分弱というタイミングで仕切り直しのアタックに入ったアロンソは、暫定4番手に入ると、最終アタックで3番手にポジションを上げる。

 Q1も終盤、サージェントがターン22でオーバースピードからの単独スピン。この周回には角田を含め複数人がアタックを敢行していたが、イエローフラッグが振られたことで仕切り直しとなる。角田は三度アタックに入ると、1分29秒929をマークして暫定15番手に。このままいけばQ2進出というところだったが、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)がポジションを上げ、角田は最終的に16番手となりQ1敗退となった。
 
 結局Q1は16番手角田、17番手アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、18番手デ・フリース、19番手ノリス、そしてトラックリミット、スピン、そして最後のアタック時に左フロントにダメージを負いタイムを記録できなかったサージェントの5台がノックアウトとなった。

■Q2:フェルスタッペンをマシントラブルが襲う

 続く15分間のQ2では、セッション開始2分ほどで各マシンがソフトタイヤでコースイン。まずは、アロンソが1分28秒757をマークし、これがターゲットタイムとなる。その直後にはルクレールも最初のアタックを敢行も、アロンソからは0.311秒離される。

 その直後、フェルスタッペンはセクター2でわずかにテールスライドし、最初のアタックを中断。その翌周に再びアタックに入るも、ここでフェルスタッペンのマシンをドライブシャフトのトラブルが襲う。

 フェルスタッペンのマシンはスローダウンとなり、ガレージに戻るとマシンを降り、ここで予選を終えることとなった。一方、ペレスが最初のアタックを敢行も、0.117秒アロンソに届かず暫定2番手となる。

 残り2分を切りコース上が混雑するなか、全車が最後のアタックへ。この時点で11番手のサインツは最後のアタックで1分28秒957をマークして4番手に浮上。

 そしてペレスが1分28秒635を叩き出し、0.122秒アロンソを上回りトップの座を掴む。ペレス、アストンマーティン勢、フェラーリ勢、メルセデス勢、アルピーヌ勢とマクラーレンのピアストリまでがQ3進出。

 11番手ヒュルケンベルグ、12番手周冠宇(アルファロメオ)、13番手ケビン・マグヌッセン(ハース)、14番手バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、そしてフェルスタッペンがノータイムでノックアウトになっている。

■Q3:ペレスが自身2度目のPP獲得

 ポールポジションを決める最終Q3は12分間。昨年のポールシッターのペレスがガレージ内でコースインのタイミングを測るなか、セッション開始早々にアロンソ、ルクレール、サインツらがコースイン。フェルスタッペン不在のなか、誰がポールの座を掴むのか大きな注目が集まるセッションとなった。

 ターン13でわずかに修正が入るも、アロンソが1分28秒925をマーク。その直後にはルクレールが1分28秒757をマークして暫定首位につける。残り7分を迎えようかというところでジョージ・ラッセル(メルセデス)が、ルクレールから0.115秒差の暫定2番手に浮上する。

 ただ、ペレスが目の覚めるようなアタックで1分28秒265をマーク。ルクレールを0.492秒突き放すアタックでライバルとの圧倒的な差を見せつける。

 迎えたラストアタックで各車ペレスのタイムを上回るべく挑む。アロンソがタイムアップも0.465秒差の壁を越えることはできず暫定2番手に。また、ランス・ストロール(アストンマーティン)がセクター1全体ベスト、セクター2自己ベストも、セクター3でのミスが響きタイムアップならず。そして、最後にルクレールが1分28秒420でペレスから0.155秒差の2番手に滑り込んだ。

 フェルスタッペンがいないQ3でペレスが、ポールポジションを獲得。2番手にルクレール、3番手にアロンソが続いた。なお、ルクレールは3基目のコントロールエレクトロニクス投入により、10グリッド降格ペナルティを受けることが決定しており、アロンソがフロントロウ2番手からスタートする予定だ。

 以下、4番手ラッセル、5番手サインツ、6番手ストロール、7番手オコン、8番手ハミルトン、9番手ピアストリ、10番手ガスリーというQ3トップ10となった。2023年F1第2戦サウジアラビアGP決勝は、日本時間19日26時にスタートを迎える。

こんな記事も読まれています

KTM、自主管理による破産手続きを開始へ…90日以内の完了めざす
KTM、自主管理による破産手続きを開始へ…90日以内の完了めざす
レスポンス
インディアンの新型「クルーザー」登場! 「伝説のエンジン」を搭載!? 「極太トルク」で“グングン”走る! 「最新技術」搭載の古き佳きアメリカンバイクとは
インディアンの新型「クルーザー」登場! 「伝説のエンジン」を搭載!? 「極太トルク」で“グングン”走る! 「最新技術」搭載の古き佳きアメリカンバイクとは
くるまのニュース
ディズニーデザインの限定キャンピングカー第4弾は「ライオンキング」! 発売は1月31日
ディズニーデザインの限定キャンピングカー第4弾は「ライオンキング」! 発売は1月31日
レスポンス
レクサス新型「スポーティSUV」に大反響!「デザイン凄いな」「“100万円以上”値下げはオトク」「運転面白い」の声! メーカー初の“画期的システム”専用車の「RZ」25年モデル米国で登場!
レクサス新型「スポーティSUV」に大反響!「デザイン凄いな」「“100万円以上”値下げはオトク」「運転面白い」の声! メーカー初の“画期的システム”専用車の「RZ」25年モデル米国で登場!
くるまのニュース
若手育成向けレーサーマシンも続々登場! 日本とヨーロッパの若手育成環境の違いとは レーシングライダー大久保光のEICMAレポート
若手育成向けレーサーマシンも続々登場! 日本とヨーロッパの若手育成環境の違いとは レーシングライダー大久保光のEICMAレポート
バイクのニュース
「すごい衝突事故…」 常磐道が一時「通行止め」! 「大型トラックが衝突、大破」し上下線ふさぐ 現場は1車線区間 福島~宮城県境は迂回必要に
「すごい衝突事故…」 常磐道が一時「通行止め」! 「大型トラックが衝突、大破」し上下線ふさぐ 現場は1車線区間 福島~宮城県境は迂回必要に
くるまのニュース
ポルシェも認めたネクセンのスポーツSUVタイヤ「N’FERA RU1」にモータージャーナリスト・島下泰久さんが試乗。その実力は?
ポルシェも認めたネクセンのスポーツSUVタイヤ「N’FERA RU1」にモータージャーナリスト・島下泰久さんが試乗。その実力は?
くるくら
国沢親方がメッタ斬り!! 直也さん、ナベさん、サクラが2位は評価が高すぎるのでは!?
国沢親方がメッタ斬り!! 直也さん、ナベさん、サクラが2位は評価が高すぎるのでは!?
ベストカーWeb
F1デビューで環境激変。一躍有名人となったコラピント、SNSから距離を置く「アレは有害だから……」
F1デビューで環境激変。一躍有名人となったコラピント、SNSから距離を置く「アレは有害だから……」
motorsport.com 日本版
6000万円超え! いすゞ新型「超スゴい“精悍”モデル」登場! 70人乗りで画期的な「段差ゼロ」&340馬力の“静音ユニット”搭載! 新型「エルガEV」がラインオフ
6000万円超え! いすゞ新型「超スゴい“精悍”モデル」登場! 70人乗りで画期的な「段差ゼロ」&340馬力の“静音ユニット”搭載! 新型「エルガEV」がラインオフ
くるまのニュース
まさかの復活! JR武蔵野線に沿う深夜急行バス 東武「ミッドナイトアロー」12月の金曜日から
まさかの復活! JR武蔵野線に沿う深夜急行バス 東武「ミッドナイトアロー」12月の金曜日から
乗りものニュース
さすがフランスの燃料メーカー! トタルのバイオ燃料は「ワイン製造の絞りカス」から作られていた
さすがフランスの燃料メーカー! トタルのバイオ燃料は「ワイン製造の絞りカス」から作られていた
WEB CARTOP
“世界最古のバイクメーカー”発「ヴィンテージ感のあるレトロバイク」が2025年モデルへ進化! 最新の「クラシック350」は快適な先進機能が充実
“世界最古のバイクメーカー”発「ヴィンテージ感のあるレトロバイク」が2025年モデルへ進化! 最新の「クラシック350」は快適な先進機能が充実
VAGUE
日産『リーフ』次期型はAWDクロスオーバーに進化! 初のデュアルモーター搭載も
日産『リーフ』次期型はAWDクロスオーバーに進化! 初のデュアルモーター搭載も
レスポンス
セルジオ・ペレス、F1引退後の”インディカー参戦”には興味なし「怪我などせずにキャリアを終えたい」
セルジオ・ペレス、F1引退後の”インディカー参戦”には興味なし「怪我などせずにキャリアを終えたい」
motorsport.com 日本版
高すぎる「クルマの税金」が大変化? 「二重課税」や「ガソリン税」解消なるか! もはや“旧すぎる”「複雑な自動車税制」現状の課題は? 電動化の今こそ「変わるチャンス」か
高すぎる「クルマの税金」が大変化? 「二重課税」や「ガソリン税」解消なるか! もはや“旧すぎる”「複雑な自動車税制」現状の課題は? 電動化の今こそ「変わるチャンス」か
くるまのニュース
全長4mに「FR」採用! トヨタの「“6速MT”スポーツカー」が凄い! “4人乗り”で実用的な「小型クーペ」にクルマ好きから反響殺到! 市販化待望の「S-FR」とは
全長4mに「FR」採用! トヨタの「“6速MT”スポーツカー」が凄い! “4人乗り”で実用的な「小型クーペ」にクルマ好きから反響殺到! 市販化待望の「S-FR」とは
くるまのニュース
いよいよ始動 首都高の「老朽海底トンネル」造り替え 使われていない“裏ルート”が本線に生まれかわる!? 都市計画素案が公表
いよいよ始動 首都高の「老朽海底トンネル」造り替え 使われていない“裏ルート”が本線に生まれかわる!? 都市計画素案が公表
乗りものニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村