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1930年代のカーデザインをオマージュ!メルセデス・ベンツがショーカーの「ビジョン アイコニック」を発表

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1930年代のカーデザインをオマージュ!メルセデス・ベンツがショーカーの「ビジョン アイコニック」を発表

2025年10月14日、メルセデス・ベンツはショーカーのコンセプトモデル「ビジョン アイコニック」を上海で発表した。

モビリティの未来に対するメルセデス・ベンツのビジョンを体現
メルセデス・ベンツは、新たなデザインの時代を迎えたのかもしれない。このデザインの進化を体現する「ビジョン アイコニック」は、過去と未来とを繋ぐ創造的な衝動だ。このショーカーは、自動車の歴史において最も認知度の高いエレメントのひとつである、象徴的なメルセデス・ベンツのラジエターグリルを再解釈した点が特徴的だ。

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この象徴的なグリルは、伝統的なクロームグリルを未来志向へのオマージュとした。100年以上にわたり主要なデザイン要素としてメルセデス・ベンツの顔を形成してきたもので、とくにW108、W111、600プルマンといった伝説的モデルの直立型グリルから着想を得ている。

ワイドなクロームフレームにスモークガラスの格子などを備えたグリルによる顔つきは、2025年9月に発表された新型EVのGLCで初披露された。ビジョン アイコニックではボンネット上の直立したスターマークまで照らし出し、この圧倒的な存在感をさらに強化している。

特徴的なフロントデザインは、最新の照明技術を駆使したスリムでモダン、かつ自信に満ちたヘッドライトによってさらに引き立てられている。深みのあるブラックのハイグロス塗装仕上げが、この彫刻的なエクステリア デザインを強調している。

インテリアは、最高級の職人技と厳選された素材による豪華なアールデコ調の構成で、自動車の優雅さを再定義する。インストルメントパネルの中心を飾るのは「ツェッペリン」と呼ばれるフローティングタイプのガラス構造体で、芸術的にデザインされた細部とアナログ/デジタル計器の洗練された調和が織りなす魅惑的なインテリアを浮かび上がらせる。

運転席の前には、スポーティかつエレガントな4本スポーク ステアリングホイールが配置され、メルセデス・ベンツのロゴはガラス球内に浮かび、スポークに宝石のように包み込まれている。

ボディパネルには、薄い膜状の太陽電池モジュールを採用している。これは中型SUVの表面積に相当する11平方mあれば、年間最大1万2000kmの走行可能なエネルギーを生産できる。素材にはリサイクル可能なものを採用しており、車両の電源がオフの状態でも継続的に発電が可能だ。

次期Sクラスは、こんなスタイリングになる!?
ビジョン アイコニックのような近未来のモデルには、自動運転など多くの機能が搭載されるため、エネルギー需要は大幅に増加する。それゆえ、効率性は極めて重要な要素となるため、メルセデス・ベンツでは人工ニューラル ネットワークの研究を通じ、コンピュータ アーキテクチャーの新たな分野を切り開こうとしている。

これによりAIの計算能力は大幅に省エネ化され、しかも高速化される。安全装備では、視界不良時でも交通標識や車線、他の道路利用者をより正確に認識して反応し、現行システムと比べて10倍の効率化を目指している。このビジョン アイコニックでは、都市部においてもレベル2の自動運転機能が標準装備されている。将来的には、レベル4の高度自動運転支援システムのとUSA委を目指している。

高速道路でレベル4のシステムを始動させると、ドライバーは交通状況に煩わされることなく、動画を見たり、仮眠をとったりしてくつろぐことが可能となり、クルマは豪華なラウンジへと変貌する。目的地に着けば、高度な自動駐車機能でドライバーを必要とせずに駐車が可能だ。

ビジョン アイコニックではステア by ワイヤ機能も採用しているため、ハンドルの操作力を低減している。また全長の長い車両ゆえ、リアアクスルステアリング(後輪操舵)も採用しているため、ハンドリングが向上し、また駐車も容易にしている。

このビジョン アイコニック、次期Sクラスのデザインプロトタイプとも噂されているが、現段階では不明だ。また、ジャパンモビリティショー 2025への出展も期待したいところだが、それも残念ながらかなわないようだ。

[ アルバム : メルセデス・ベンツ ビジョン アイコニック はオリジナルサイトでご覧ください ]

文:Webモーターマガジン Webモーターマガジン編集部
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みんなのコメント

3件
  • fuk********
    このデザインした人って何か善良でない精神を持ってそうな感じ。
    このデザインなんか怖い。
    アダムズファミリー的なデザインというか、お化けの車というか・・・
  • mtsukun
    「クルマは世につれ、世はクルマにつれ...。」クルマは時代を映す鏡と言われているが、何でも流行りに合わせればいいってものじゃない。クルマは昔から、1にデザイン、2にデザイン、3,4がなくて5にデザインと言われるくらい、とにかくデザインが命。俺の愛車ゼロクラウン・ロイヤル黒は、今見ても古さを感じさせないモダンなスタイルだが、結局、何年経った後でも、そのデザインが美しい!カッコいい!って思えるかが大事!今のメルセデスベンツには、それが感じられない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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