ルクレール、目指すはフェラーリのランキング2位「空力開発時間の確保は二の次」

　フェラーリのシャルル・ルクレールは2026年に向けて、風洞実験やCFD（コンピュータ流体解析）の制限が緩和されるよりも、コンストラクターズランキング2位を獲得することの方が重要だと考えている。

　2021年に予算制限と共に導入された空力開発制限の制度では、チームがコンストラクターズランキング上位になるほど、風洞実験やCFDに費やせる時間が削減される仕組みとなっている。

　F1がサマーブレイクに入った時点でフェラーリは260ポイントを獲得し、ランキングは2番手。マクラーレンが559ポイントで首位を独走しているため、フェラーリは今季残りの期間でメルセデス（236ポイント）やレッドブル（194ポイント）とランキング2位を争うことになるだろう。

　2026年にF1のレギュレーションが大きく変更されることもあり、各チームはできる限りのリソースを来季マシンの開発に割いている。来年のことを重視するなら、今季の成績を犠牲にして空力開発制限を有利にするという判断もありうるだろう。

　ルクレールはハンガリーGPの際、2025年のランキングで上位フィニッシュと風洞での実験時間追加のどちらが重要か尋ねられ、次のように答えた。

「2位でフィニッシュする方が3位より良いと確信している」

「言われているように、風洞実験の時間も関係しているけど、それは僕たちにとってそれほど重要なことではない。コース上で走っている時は、できるだけ上位でフィニッシュしたいと考えていて、その後に風洞試験に割ける時間をどうするか考える。僕たちは可能な限り最高位を狙いたい」

「コンストラクターズランキング2位は僕たちの目標のひとつだけど、最大の目標はできるだけ早くレースでの勝利を取り戻すことだ。どこでフィニッシュしても、そこからスタートして、来年の風洞実験時間をどうするかを考える」

　ルクレールは今季残りのレースについて、マクラーレンが圧倒的だと改めて主張。優勝が期待できるコースは今のところないと語った。

「現在、マクラーレンよりも優位だと考えているサーキットはひとつもない。一貫して、マクラーレンが今年最も強力なマシンとなるだろう」

「レッドブルは僕たちやメルセデスと同じように少し波があるが、ひとつだけ変わらないのはマクラーレンだ。現時点では僕たちが優勝候補だと考えるサーキットはないが、サプライズがあることを願っている」

Comments

[tnw]

サプライズとかジェットコースターとかイレギュラーな勝ち方はチームとしてそのような働きはしていないと思うが。