年末年始の渋滞対策
年末年始、皆さんはどんな過ごし方をする予定だろうか。帰省や旅行で車を使って長距離移動する人もいるかもしれない。年末年始は、ゴールデンウィークやお盆と並ぶ交通のピーク時期だ。
【画像】「なんとぉぉ!」これが34年前の「海老名サービスエリア」です! 画像で見る(16枚)
ピーク時期には高速道路で渋滞がひどくなって、普段は渋滞しない区間でも混雑が起きる。いつも渋滞する区間はさらに混むから、渋滞を避けるにはできるだけ渋滞の少ない日や時間帯を選ぶのが大事だ。まさに「戦場」といえる状況だ。
年末年始の高速道路渋滞については、ニュースでよく取り上げられているので、すでに知っている人も多いだろう。しかし、渋滞以外にも注意すべき点がある。それが、
「サービスエリア(SA)」
の利用だ。
高速道路には、休憩場所としてSAやパーキングエリア(PA)が設置されていて、ドライバーが快適に移動できるようさまざまなサービスが提供されている。年末年始は、渋滞に加えてSAも混雑するので、事前に対策を講じることが重要だ。
本稿は、仕事とプライベートで年間約6万kmを走る私(都野塚也、ドライブライター)の経験を交えながら、年末年始にSAを利用する際の対策について紹介したい。
年末年始渋滞予測
NEXCO各社は毎年、年末年始の渋滞予測を発表しており、2024年の予測も発表された。12月28日(土)から多くの人が休暇に入り、高速道路での渋滞が始まると予測されている。特に注目すべきは、28日の下り線で発生する渋滞である。
主な渋滞予測として、東名高速道路の綾瀬スマートインターチェンジ(IC)付近では午前7時に約25km、伊勢湾岸自動車道の弥富木曽岬(やとみきそさき)IC付近では午前8時に約25kmの渋滞が予測されている。さらに、東名高速道路では31日(火)の午前10時頃、伊勢湾岸自動車道では29日(日)の午前8時頃にも同規模の渋滞が発生する見込みだ。年末の渋滞ピークは、28日から30日(月)の間に集中する。
年明けには都心部へのUターンラッシュが始まる。1月2日(木)から4日(土)の間がピークとなり、特に3日(金)には上り線の渋滞がひどくなる予測だ。
具体的には、東北自動車道の加須IC付近で17時に約35km、関越自動車道の高坂SA付近で17時に約35kmの渋滞が見込まれている。2日にも関越道で同様の渋滞が発生すると予想されており、中央自動車道や名神高速道路でも約25kmの渋滞が発生する可能性がある。
駐車ルール遵守がカギ
年末年始の高速道路は混雑が予想され、それにともないSAも非常に混雑する。この時期、普段のように気軽に利用することが難しくなるため、ルールを守り、適切な対策を講じることが重要である。特に注意すべきは
「駐車」
に関するルールだ。駐車マス内にきちんと駐車することが基本であり、ほとんどのSAでは小型車と大型車用に駐車スペースが分けられている。自分の車のサイズに適した駐車マスに停めることで、他の利用者にも配慮できる。駐車マス外に停められた車は走行の妨げや事故の原因となる可能性があるため、指定された駐車スペースを守ることが大切だ。
SAの駐車場が満車になると、入口付近で駐車待ちの渋滞が発生する。渋滞が本線にまで延び、路肩に列ができることを
「SA渋滞」
と呼び、この渋滞に巻き込まれると施設内に入るまでに通常より多くの時間がかかる。そのため、利用目的によっては、前後のSAやPAを利用するなどの工夫が求められる。
また、混雑しやすい人気のSAでは、トイレなどの簡単な利用であれば、比較的小規模で駐車場の整備が進んでいるPAを選ぶと、スムーズに利用できることが多い。さらに、施設内でもマナーを守ることが重要だ。例えば、フードコートでの席取りやレジでの順番待ちなど、周囲に配慮して利用することが求められる。
渋滞時のストレス軽減術
年末年始は渋滞に巻き込まれることが増えるため、渋滞中の車内での過ごし方が重要になる。渋滞は疲れやイライラを引き起こしやすいため、そのストレスを軽減するための対策が必要だ。例えば、以下の準備が有効だ。
・好きな音楽を聴けるミュージックプレイヤーやアプリ、CDなどを用意する
・眠気や疲れ対策のドリンクやタブレット、ガムなどを準備する
これらのアイテムがあると、渋滞中の運転が大きく楽になることが多い。私自身も常にこれらを準備して運転しており、むしろ両方がないと運転できないと言っても過言ではなく、必需品となっている。
また、年末年始は地域によっては雪が降る可能性もあるため、冬用タイヤの装着やタイヤチェーンの準備もしておくと安心だ。雪が降らない地域でも、路面が凍結している場所が多いため、冬用タイヤを装着しておけば、かなり安全性が高まる。
出発前には、渋滞予測や天気予報をしっかり確認し、無理のない行程を立てることが大切だ。当日は渋滞を避けるために、早めにSAで休憩を取るよう心掛けよう。
混雑緩和に必要な意識
年末年始の高速道路の渋滞やSAの混雑は、ただの交通問題ではない。これは、ひとりひとりの行動が公共の空間や社会全体にどんな影響を与えるかを考える良い機会だ。高速道路や公共交通を利用するとき、ドライバーが公共心を持ち、みんなの利益を意識した行動を取ることが重要になる。
例えば、渋滞時に「ノーズカット」や急な車線変更を避けてスムーズに合流すれば、他のドライバーのストレスを減らせるし、交通の流れを維持する助けにもなる。また、SAでの長時間駐車を控えて次の利用者にスペースを譲れば、混雑緩和に直接つながる。こんな行動ができれば、他者への思いやりを示せるだけでなく、社会全体の快適さや効率も向上する。
こういった問題は、都市や地域社会の持続可能性を考える際にもヒントになる。ただ道路を広げたり施設を増やしたりするだけでは限界がある。必要なのは、ひとりひとりが公共の利益を意識して行動する文化を作ることだ。特に年末年始のように移動が集中する時期は、効率的で快適な移動を工夫することで、地域全体の協調や連帯感を高めるきっかけにもなる。
自分の行動が社会全体にどんな影響を与えるのかを意識することが、交通課題を解決するだけでなく、未来の持続可能な社会を作る鍵になる。年末年始の混雑をただの移動のピークと見るのではなく、公共空間での協調を学ぶチャンスと捉えるべきだ。ひとりひとりが公共心を持って行動すれば、社会全体がもっとよくなるはずだ。
混雑回避と効率的な休憩法
さて、年末年始のドライブを快適に楽しむためには、ドライバーひとりひとりの工夫や対策が重要だ。次の対策を実践することで、よりスムーズな走行が可能となる。
・混雑を避けるため、できるだけ空いている日にちや時間帯を選択する
・空いているSAを利用し、用事を短時間で済ませる
・渋滞ポイントでは、速度低下を防ぎ、速やかに速度回復を図ることで渋滞を引き起こさないよう努める
これらの対策は、すべてドライバー自身が実行できるものだ。ドライバーの気づかいや心遣いが、高速道路本線やSAの快適さを高め、より多くの人々に良い影響を与える。ぜひ、2024年の年末年始も、安全で快適なドライブを実現してもらいたい。
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