すべてがルノー流、スタイリッシュなハイブリッドクーペ登場
2021年春にも日本市場に投入される新型ルノー・アルカナに試乗した。アルカナは、ルノーの電動化技術の要になっているハイブリッドシステムを搭載したSUVクーペ。東京オートサロンに参考展示され、話題になっている。
アルピーヌA110がマイナーチェンジ。特別限定モデルのA110Sアセンションも設定
スタイリングは、フロント/リア回りは同じCセグメントのメガーヌと共通イメージ。サイドはルーフからリアスポイラーまでを滑らかな曲線でつないでおり、初のSUVクーペとは思えないほど完成されたスタイリングだった。
それでいてキャビンは広い。大人4名がゆったりとくつろげる。後席座面の高さは適切で、頭上空間と足元には余裕がある。480リッターの容積を持つラゲッジスペースも奥行きがたっぷりしていた。
ハイブリッド機構は1.6リッター直4エンジンと2基のモーターの組み合わせ。エンジンには4速、メインモーターには2速のトランスミッションを用いる「Eテック・マルチモードAT」と呼ぶF1由来の独創のシステムだ。モーターのみで発進し、途中からエンジンが始動するというマナーは他の多くのハイブリッド車と共通する。
走りはクルマ好きが喜ぶセッティング。小気味いい味わい
車両重量1435kg(欧州仕様)に対し、システム最高出力は143ps。全域で加速に不満はない。アクセルペダルから足を離すとエンジンが停止して回生が始まり、ブレーキを踏むと回生が強まる。
ただし走りのフィーリングそのものは、多くの人が抱く退屈なハイブリッド車のイメージとはかなり違う。エンジンの吹き上がりはリニアで、右足を緩めると変速が行われるなど、小気味よいフィーリングが味わえた。
ドライブモードはマイセンス/スポーツ/エコの3種類。短距離ながらモーターだけで走行するボタンも用意される。持ち味を発揮するのはスポーツモードで、パワートレーンのレスポンスが鋭くなるだけでなく、減速時にもエンジンを回して次の加速に備えるなど、走り好きの気持ちを熟知したマナーだった。
車両パッケージは、SUVとしては全高を低めに設定したうえに、ホイールベースは長く、トレッドは広め。乗り心地には落ち着きがあり、フットワークに腰高感はない。ハッチバックのルーテシアやメガーヌに近い感覚でコーナーをクリアしていけた。クーペにふさわしい走り味だ。
欧州のWLTPモード燃費は20.8km/リッターと、トヨタ・ハリアー・ハイブリッドのWLTCモードに近い。しかも乗り味は、通常のハイブリッドカーに抱く先入観をいい意味で打ち破っていた。
小気味いいエコカー、アルカナは、ルノーらしい電動化テクノロジーの体現車だ。
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