■先進機能の充実や電動化、さらに増税も加わりクルマの価格が高くなっている!?
最近、クルマの価格が高くなったと感じませんか。これは以前と比べ、電動化や先進運転支援システムといったコストのかかる機能・装備が非常に増えたことが大きく影響しています。
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また2019(令和元)年から消費税が8%から10%に増税されたことも、クルマの価格が割高な印象を増すことになっているでしょう。
これに加え、長引くコロナ禍の影響による部品の供給遅れや2021年から続く半導体不足、さらには2022年に発生したロシアによるウクライナ侵攻など複数の要素が絡み合い、今後ますます自動車部品や自動車価格が高騰するのでは、と噂されているほどです。
2022年4月現在、各自動車メーカーのサイトでラインナップ一覧を眺めてみると、軽乗用車や商用車以外で100万円台の価格帯の車種は非常に少ないのが現状です。
100万円台にラインナップがあるカテゴリーもコンパクトカーが中心です。
それ以外のミニバンやSUVカテゴリーでは、100万円といってもギリギリ「190万円台から」が主流となります。
そこで今回は軽乗用車・商用車を除いた国産車のなかから、現在市販されている小型乗用車の新車でもっとも安い3車種を紹介していきます。
●トヨタ「パッソ」/ダイハツ「ブーン」
国産車でもっとも安値のコンパクトカーはトヨタ「パッソ」/ダイハツ「ブーン」です。
もっともベーシックな「X」グレード(ブーンは「X“SA III”」)の各2WDモデルが126万5000円(消費税込み、以下同)で販売されています。
パッソ/ブーンは、2016年4月に登場した現行型で3代目。開発から生産までをダイハツが一貫して担当するモデルです。
エンジンは全車とも1リッター直列3気筒ガソリンエンジンで、ハイブリッドシステムを搭載しないモデルながら、21.0km/Lの低燃費性能を誇ります(2WDモデル・WLTCモード)。
2021年4月の一部改良で最安値のXグレードにも衝突回避支援システム、スマアシこと“スマートアシストIII”が標準装備されるようになり、より買い得感が増しました。
●日産「マーチ」
国産車でパッソ/ブーンに続き安いコンパクトカーは日産「マーチ」です。
「S」グレード(2WD)を128万9200円から手に入れることが可能です。
こちらもSを含め、インテリジェント エマージェンシーブレーキや踏み間違い衝突防止アシスト、車線逸脱警報といった先進安全装備が標準装備されています。
搭載されるのは1.2リッター直列3気筒ガソリンエンジンで、パッソ/ブーンよりも排気量が0.2リッターも増えています。
最高出力で+10馬力、最大トルクも14Nmアップするなど、排気量差分の余裕がアップ。
それでいて約2万円差なら、むしろマーチのほうが買い得感も高いといえるかもしれません。
ただし燃費は17.6km/L(WLTCモード)と、パッソ/ブーンに対しやや見劣りします。
●三菱「ミラージュ」
パッソ/ブーン、マーチに続く国産最安値モデルはスズキ「スイフト」(XG スズキ セーフティ サポート非装着車・2WD/137万7200円)とトヨタ「ヤリス」(X “Bパッケージ”・2WD/139万5000円)です。
しかし、この2台ともに、近年は軽自動車も含めほとんどのクルマに備わっている先進安全装備(スイフトはスズキ セーフティ サポート、ヤリスはトヨタ セーフティセンス)が装備されていません。
首都圏のスズキの販売店に問い合わせたところ、スイフト XG スズキ セーフティ サポート非装着車は、装備を削ることで割安に設定されたグレードで、主に法人向けなど大量に配備される営業車に用いられることが多く、一般の顧客に売ることはめったにないとのことです。
そこで次点に挙がったモデルが三菱「ミラージュ」でした。「M」(2WD)が143万2200円で購入できます。
ミラージュには、衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報、誤発進抑制機能といった先進安全装備e-Assist(イーアシスト)も標準装備されます。
1.2リッター直列3気筒ガソリンエンジンが搭載され、燃費はパッソ/ブーンに迫る20.0km/L(WLTCモード)です。
※ ※ ※
ちなみに、先進安全装備を加えたヤリスの最安値は145万5000円から、スイフトの場合は154万円(5速MT車は153万5600円)となります。
このほか、各社のコンパクトカー価格を見比べてみると、ホンダの最安値は「フィット」の155万7600円、マツダの最安値は「MAZDA2」の150万8650円と、一気に150万円台へと上昇します。
そんななかでパッソ/ブーンとマーチは、120万円台で手に入るとびきりの爆安モデルといえるでしょう。
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みんなのコメント
一つもねーじゃん。