旧いクルマを所有していると、アシ車に最新モデルが欲しくなったり、新車から乗りはじめて少し余裕があったりすると、旧車に手を出してみたい。そんな気分になることはないでしょうか?最新のツールを使いこなしつつ、さらに使い込まれた道具を愛でるようなそんな生活。それを間近に見せてくれるイベントが柏の葉T-SITEでありました。
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■イベントのテーマは「温故知新」
9月に入るとまるで季節を縦割りしたかのように涼しくなった国道16号。「絵描き こと きもだ」は柏にある蔦屋「柏の葉T-SITE」へ向かうべく、千葉県柏市におりました。長く愛されたクルマと新しい乗り物というテーマで開催されたカーフェスタにお邪魔するためです。
会場である「柏の葉T-SITE」では、過去には代官山でもおなじみのモーニングクルーズが開催されていました。今回趣向を少しばかり変え「温故知新」をテーマに、モーニングクルーズで培ったさまざまな業者とのコラボを実現したのです。
本館である柏の葉T-SITE内で開催されているテーマでもある「新しいものと、長く愛されたモノ」という趣旨とも合致するということで、この試みに踏み切ったそうです。
■クラシックとしての英国車の魅力
長く愛されるもの(車両)として今回用意されたのが英国車。
ヴィンテージ湘南からは、英国の代表的なオープンカーとしてジャガーE-type Sr2ロードスター。そしてマツダ ロードスターが現れるまでは世界でもっとも販売されたオープンスポーツとして知られるMG-Bが展示されました。
同社は神奈川県藤沢市にある(※本社は横浜市瀬谷区)クラシックカーの専門店。幅広い車種を取り扱うことでも知られています。会場には実はもう1台、ホンダS800が展示されておりました。
そしてワクイミュージアム。埼玉県加須市にあるワクイミュージアムはロールスロイスとベントレーを中心としたミュージアムとして知られています。
こちらではオーナーの注文に合わせたレストアや販売の相談もされております。今回のイベントで展示されている車両はもちろんロールスロイス。オープンモデルの20hpオープンツアラー。そしてサルーンモデルがシルバークラウドII。
さらに、会場を訪れた人たちは実際に車内に乗り込むこともできるのです。歴史ある英国の一端を感じ取っているようでした。
■パーソナルモバイルとしてのEV
歴史ある車両たちが羨望のまなざしに囲まれる中、新しいものも興味津々で迎えられています。
同じ英国車としてmジャガー&ランドローバーグループからはレンジローバー・イヴォーグとジャガー・i-paceを展示。EVであるi-paceは試乗も可能で、2台目がいつでも路上に出られるように待機しておりました。
もう1社は、近年確実に販売台数を伸ばしてきているテスラからモデル3を展示。会場にはある意味もうひとつの目玉商品ともいえる家庭据え置き型蓄電用バッテリーも展示されていました。
絵描きこときもだがここで驚かされたのは、どう見てもクルマの前に看板として配されていたと思っていたモノ、それこそが蓄電池だったのです(もしもショールームへ訪れる機会がありましたら黒い側面をよくご覧ください。スイッチが上の方にあります)。
そんな最新EVに混ざり、少しばかり変わった車両が展示されておりました。それは「BLAZE(ブレイズ)」という会社が手掛ける車両群。
こちらはどれもが小型自動車や原付といったカテゴリーに入るものばかり。一人乗り(LAVITAという3輪モデルは後部に乗用可)のシティコミューター。速度も60kmまでとなっていますが、絵描きこときもだはこうしたモノが大好き。
その中でも折り畳み式の原付には強く惹かれました。近年電動キックボードなるものがグレーゾーンとして問題にもなっておりますが、こちらはれっきとしたナンバー付きの原付。20kg前後の車体は車内に持ち込んで旅先で動き回るのにも楽しそうです。会場を使用しての試乗も行われており試乗された方々は戸惑いながらも笑顔が溢れていました。
■今日の1枚
この日絵描きこときもだが描いた1枚はMG-B。会場に展示されていたのはMk1という1963年式の車両です。
このMG-Bがデビューしてから実に18年間の間で販売さえた数は52万台。当時もっとも売れたオープンカーでした。直列4気筒SOHC1800ccのエンジンに4速MT(のちに5速が追加)という車体は生産終了までほとんど大きな変更もなく(5マイルバンパー規制によりゴムバンパーが架装された以外は)1980年の生産少量まで作り続けられました。不変という見方からもこちらにしようかと描かせていただきました。
いままでモーニングクルーズというオーナーの集まるイベントを企画してきたT-SITE。
思うところがあり少し趣向を変えてこんなイベントを立ち上げ、建物内の商品や店舗では特設コーナーを設け取り組まれたということです。
情勢次第ということもあり、今後についてはわからないという部分もありますが、できる限りこうした企画も行っていきたいと会場関係者から伺って来ました。もちろんモーニングクルーズも行いたいとも。
長雨から解放されたすっきりとした青空の下、次回の開催を楽しみに絵描きは次の旅へと向かいます。
●柏の葉T-SITE
https://store.tsite.jp/kashiwanoha/
●ジャガー・ランドローバー柏
https://www.midlands-ksw.jp/
●ワクイミュージアム
https://www.wakuimuseum.com/
●ヴィンテージ湘南
http://www.vintage-shonan.co.jp/
●BLZE
https://www.blaze-inc.co.jp/
[ライター・撮影/きもだ こよし]
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