地元の声援も味方に……ベニート・グエッラがレース・オブ・チャンピオンズ初優勝。決勝でデュバルを下す

　メキシコのエルマノス・ロドリゲス・サーキットでレース・オブ・チャンピオンズ（ROC）の個人戦が行われ、決勝でロイック・デュバルを下したメキシコラリー界のスター、ベニート・グエッラが優勝を果たした。

　地元メキシコのグエッラはグループリーグ初戦でセバスチャン・ベッテルを撃破。続くミック・シューマッハーとの戦いには破れたものの、ダニエル・スアレスとの戦いに勝利して、グループ2位で決勝トーナメントに進出した。準々決勝では、今季レッドブル・ホンダのドライバーを務めるピエール・ガスリーに勝ち、続くエステバン・グティエレスとのメキシコ人同士のバトルも制して決勝に駒を進めた。

　一方のデュバルは、エリオ・カストロネベスとの予備ラウンドに勝ってグループリーグに進出すると、ルーカス・ディ・グラッシやヨハン・クリストファーソンらに勝ち、さらに準々決勝ではトム・クリステンセン敗るなどして決勝に進んだ。

　しかしその決勝では、スタジアムに集まった母国の観衆の声援も味方につけ、グエッラが2連勝。ROC初優勝を飾った。グエッラは2012年以来2度目のROC参戦だったが、見事優勝を飾った。

　なお、今回が初出場となったミハエル・シューマッハーの息子ミック・シューマッハーは、グループステージで優勝のグエッラ、スアレス、ベッテルの3人を倒し、全勝で決勝ラウンドに駒を進めた。順々決勝ではグティエレスに破れたものの、その才能の片鱗を見せた。一方のベッテルは、グループステージでの敗退となった。またガスリーもグループステージで全勝したものの、決勝リーグでは前述の通りグエッラに敗れた。