日産を代表するフェアレディZ
日産GT-Rと並び、同社を代表するモデルの1つである日産フェアレディZ。
【画像】よくぞコンセプトとほとんど変わらずに出てくれました【新旧モデルを比較】 全95枚
源流をたどれば1952年に登場したダットサン・スポーツDC-3まで遡り、そこからダットサン・スポーツ、ダットサン・フェアレデー(フェアレディ)を経て、1969年にフェアレディZとして初代となるS30型が登場したということになる。
この初代フェアレディZは、日本はもとより海外、特に北米地域で大人気車種となり、日産およびダットサン・ブランド大躍進の立役者となった。
直接的なライバルとなる欧州製のスポーツカーに比べて安価であったことはもちろんだが、丈夫で信頼性の高いL型エンジンを搭載していたことも、アメリカで人気と信頼を勝ち取る理由の1つと言えるだろう。
1978年に登場した2代目モデルからは、オープンエアモータリングも楽しむことができる「Tバールーフ」仕様を設定。
これはオープンカー需要の高い北米市場からの声があったことももちろんだが、源流となるダットサン・スポーツ~ダットサン・フェアレディがオープンモデルであったことを考えると源流に戻ったとも言える。
結局Tバールーフ仕様は4代目モデルまで存在し、4代目モデルではTバールーフ仕様と共にコンバーチブルが復活。
このコンバーチブルモデルは6代目の前期型まで継続して設定されていたことも記憶に新しいところだろう。
新型フェアレディZ、いよいよ発表
2年振りのリアル・オートサロンとなった会場で発表となった日本仕様の新型フェアレディZ。
残念ながら細かな仕様までは発表とならなかったが、右ハンドル仕様となった姿を見ることができただけでもワクワク感が止まらないのは筆者だけではないハズ。
詳細については公開され次第お伝えしていきたいが、現段階で判明していることは、スカイライン400Rにも搭載されたVR30DDTT型3L V6ツインターボエンジンが搭載され、日産車として最後となるかもしれない純ガソリンエンジン+3ペダルMT(6速MT)が設定されるという点。
またオートマティック車は従来の7速から9速へと更なる多段化がなされ、GT-Rと同形状のパドルシフトが採用される点や、ローンチ・コントロールが標準搭載される点がトピックとなっている。
そして、今回のオートサロンでは触れられなかったが、従来型に存在していたコンバーチブルモデルや、ハイパフォーマンスモデルとなる「ニスモ」が登場するのかも気になるところ。
いずれにしてもオートサロンでの新型フェアレディZの注目度を見る限り、スポーツカーへの熱気はまだまだ衰えていないと感じられる。
カーボンニュートラルが叫ばれる昨今ではあるが、日産のイメージリーダーとしてもフェアレディZの名前が今後も末永く続くことを祈りたいものである。
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