現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 賛否両論 世界一「黒い」全塗装ポルシェへの声 公道走って危険じゃないの?

ここから本文です

賛否両論 世界一「黒い」全塗装ポルシェへの声 公道走って危険じゃないの?

掲載 111
賛否両論 世界一「黒い」全塗装ポルシェへの声 公道走って危険じゃないの?

話題の「世界一黒いポルシェ」

埼玉県にある光学機器メーカーの光陽オリエントジャパン株式会社が開発した「世界一黒い水性塗料」の黒色無双シリーズ。

【画像】真っ黒ポルシェができるまで【作業工程を見る】 全16枚

その最新作となる「真・黒色無双」は可視光域反射率0.6%(一般的な黒色アクリル塗料は2-6%)という圧倒的な黒さを実現したものとなった。

この真・黒色無双をクルマの車体に塗装してしまったのが、岐阜県でカーショップ「ピットワン」を運営する株式会社極東で、ベースとなったのはポルシェ911ターボ。

当然ながら灯火類やウインドウ、タイヤ、そのほかホイールなどは未塗装となるため全体的なシルエットでポルシェであることは判別できるものの、ボディラインの抑揚などは認識できないほど黒一色となっている。

これは真・黒色無双が99.4%という光の吸収率を持つためで、本来であれば光の当たり加減で認識することができるボディラインがまったく浮かび上がらない状態となっているためだ。

そのため、写真でみるとクルマの車体部分だけを黒でベタ塗りしたかのような違和感のある仕上がりとなっているというワケである。

ただしこの真・黒色無双、本来はプラモデルなどに用いる水性アクリル塗料であるため、クルマの車体への塗装は不向きで、耐久性や耐候性、耐摩耗性などは著しく落ちるとのことだった。

真っ黒ポルシェ ネットの声は?

そんなインパクト大の真・黒色無双で全塗装されたポルシェ。

ネットの声としては、

「現実世界に2D(二次元)が現れたようで、脳の認識能力がバグる」

「レースゲームでボディカラーを変更するときに設定をミスったみたい」

「写真などのモニター越しではなく、実際に見てみたい」

「発売前の新型車のカモフラージュもこの塗装にしたら面白いのではないか」

というような声が多く寄せられていた。

また実際に模型に真・黒色無双を使用したことがあるユーザーからは、

「対象物に塗るのではなく、背景をこの塗料を使ったものにすると、対象物が際立つ」

「強めに触れただけでも性能が損なわれるほど繊細なので、たしかにクルマへの塗装は不向き」

といった意見もあり、今回の試みが特殊なものであることを裏付けていた。

ちなみにアクリル塗料であるため筆塗りも可能だが、エアブラシを使用して塗装した方がより黒さを出すことができるという技術的なコメントもあり、ユーザーの幅広さに驚かされる一幕もあった。

しかし、コメントの多くは「ポルシェに真・黒色無双を塗った」ということについて語っているユーザーが多く、安全面で問題があるのではないかという声が多く聞かれた。

光を反射しないクルマは危険?

公開されたプロモーションムービーが夜の名古屋の街を走行するというもので、きらびやかな夜の街の灯りを一切反射しないポルシェという対比が印象的だったこともあってか、

「光を反射しないクルマが夜間に走行するのは危険なのでは?」

「夜道にこのクルマが路駐してたら間違いなく突っ込まれる」

「このクルマが原因で事故を起こしたら責任とってもらいたい」

と光を反射しないという最大の特徴をネガティブに捉えてコメントするユーザーが多数となる事態となってしまった。

また、「光を反射しないということは、ADAS(先進運転支援システム)のカメラなどがクルマだと認識しない危険性がある」

「トラックのメッキ加飾が一部車検NGとなるのと同様に、他車を幻惑するということでこれも車検NGなのでは?」といった声もあった。

今回のポルシェについては、公道走行をする前に地元の警察と陸運局に問題ないか確認し、了承を得たうえで走行・撮影を実施しているということなので、現時点で違法性はまったくないということになるが、たしかにADASの誤作動の要因になるのであれば、今後何らかの法改正がなされる可能性もゼロではないだろう。

今回は、あくまでプロモーションを兼ねて本来は模型などに供する塗料をポルシェに塗ったということになるのだが、そのあまりに衝撃的な黒さ故に否定的な意見も出てしまったというのが現状ということで、良くも悪くも話題となってメーカーとしては、してやったり、と思っているのかもしれない。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
AUTOCAR JAPAN
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
AUTOCAR JAPAN
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
AUTOSPORT web
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
Auto Messe Web
「ラリーのコースなのでトンネル工事を休止します」 名古屋‐飯田の大動脈 旧道がレース仕様に!
「ラリーのコースなのでトンネル工事を休止します」 名古屋‐飯田の大動脈 旧道がレース仕様に!
乗りものニュース
紫ボディはオーロラがモチーフ、中国ユーザーが求めた特別なインフィニティ…広州モーターショー2024
紫ボディはオーロラがモチーフ、中国ユーザーが求めた特別なインフィニティ…広州モーターショー2024
レスポンス
『頭文字D』愛が爆発。パンダカラーで登場のグリアジン、ラリージャパンで公道最速伝説を狙う
『頭文字D』愛が爆発。パンダカラーで登場のグリアジン、ラリージャパンで公道最速伝説を狙う
AUTOSPORT web
トヨタ勝田貴元、WRCラリージャパンDAY2は不運な後退も総合3番手に0.1秒差まで肉薄「起こったことを考えれば悪くない順位」
トヨタ勝田貴元、WRCラリージャパンDAY2は不運な後退も総合3番手に0.1秒差まで肉薄「起こったことを考えれば悪くない順位」
motorsport.com 日本版
日産「新型ラグジュアリーSUV」世界初公開! 斬新「紫」内装&オラオラ「ゴールド」アクセントで超カッコイイ! ド迫力エアロもスゴイ「QX60C」中国に登場
日産「新型ラグジュアリーSUV」世界初公開! 斬新「紫」内装&オラオラ「ゴールド」アクセントで超カッコイイ! ド迫力エアロもスゴイ「QX60C」中国に登場
くるまのニュース
エコの時代に逆行!? 「やっぱ気持ちいいのは大排気量のトルクだよね」……800馬力超のエンジンが吠える「アメ車」マッスルカーの“クセになる世界”とは
エコの時代に逆行!? 「やっぱ気持ちいいのは大排気量のトルクだよね」……800馬力超のエンジンが吠える「アメ車」マッスルカーの“クセになる世界”とは
VAGUE
変化と進化──新型ロールス・ロイス ゴースト シリーズII試乗記
変化と進化──新型ロールス・ロイス ゴースト シリーズII試乗記
GQ JAPAN
加熱する中国高級SUV市場、キャデラック『XT6』2025年型は「エグゼクティブシート」アピール
加熱する中国高級SUV市場、キャデラック『XT6』2025年型は「エグゼクティブシート」アピール
レスポンス
メルセデス、ラスベガス初日の好調は「なんでか分からない」予選に向けて”ダスト乞い”?
メルセデス、ラスベガス初日の好調は「なんでか分からない」予選に向けて”ダスト乞い”?
motorsport.com 日本版
Moto2チャンピオンに輝いた小椋藍、日本人初となる『トライアンフトリプルトロフィー』を受賞
Moto2チャンピオンに輝いた小椋藍、日本人初となる『トライアンフトリプルトロフィー』を受賞
AUTOSPORT web

みんなのコメント

111件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村