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ポールスター 新型「5」のプロトタイプ公開 超高剛性ボディに新バッテリー技術搭載

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ポールスター 新型「5」のプロトタイプ公開 超高剛性ボディに新バッテリー技術搭載

クーペ風の4ドアGT 英国で実走行披露も

ポールスターは、2024年の発売が予定されている新型EV「5」のプロトタイプを初めて公開した。来週英国で開催される自動車イベント「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」では、実車が披露される予定だ。

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ポールスター5は、2020年に発表されたコンセプトカー「プリセプト」を発展させたもので、クーペ風のプロポーションと長いホイールベースを備えている。

プリセプト・コンセプトの奇抜な特徴であった超薄型デジタルサイドミラーや観音開きのドア、オーバーサイズのアルミホイールなどは、市販化に際し廃止されたようだ。

ポールスターのトーマス・インゲンラートCEOは、新型5が一般公開されるフェスティバル・オブ・スピードについて、次のように述べている。

「グッドウッドは、当社のクルマをエンスージアストが集まった環境で展示できる、お気に入りの場所です」

「今年は、ポールスター5を披露することができ、とても嬉しく思っています。当社の英国の研究開発チームは、このクルマを開発するために素晴らしい仕事をしており、この早い段階で彼らのハードワークを紹介できることを誇りに思います」

ボディ剛性は「スーパーカー並み」

5の完全な市販仕様の発表は来年後半になると予想されているが、ポールスターによると、新しいプラットフォームによって「スーパーカーレベル」のボディ剛性を獲得するという。

開発は英国で進められており、ボルボをベースに派生したものではなく、「ポールスターがポールスターのために開発した」最初のモデルだと、車両エンジニアリング・ディレクターのスティーブ・スイフトは語っている。

ボディは主にボンデッドアルミニウムで構成され、その他の部分は熱間成形、冷間成形、ダイキャスト、押し出しアルミニウムで作られている。ポールスターUKのチーフエンジニア、デイブ・ケインは、このボンデッドアルミニウム構造が「スーパーカーレベルのねじれ剛性を実現し、クラス最高の乗り心地とハンドリング・ダイナミクスの基礎となる」と述べている。

研究開発部門の責任者であるピート・アレンも、「クラス最高レベルのダイナミクスを実現することが5の目標であり、それは構造から始まります」と述べており、ボディは「2ドアのスポーツモデルのような、カーボンファイバー級のねじれ剛性」を実現しているとのこと。

狙うはポルシェ・タイカンの座

明白なライバルとなるのがポルシェ・タイカンで、ポールスターはベンチマーク目的で開発施設に1台保有していることが分かっている。しかし、スポーツカーのようなハンドリングを追求するのではなく、角のない日常的な快適性を備えたクルマを目指しているようだ。

さらに、モータースポーツに由来するアンダーボディのエアロダイナミクスと、空気抵抗の少ないボディ形状重要なポイントとなっている。パワートレインやバッテリーの詳細については不明だが、フラッグシップモデルであることから高いパフォーマンスが期待できる。スティーブ・スイフトは、バッテリー技術に「興味深いIP(知的財産)」があることを明かしている。

コンセプトの奇抜な要素は削がれてしまったものの、全体的なデザインは維持されている。

ピート・アレンは、「ほとんど同じに見えます。(ポールスターCEO兼デザイナーの)トーマス・インゲンラートの描いた内外装にできるだけ近づけるために努力しています」と話す。

そのために、大きなパノラマルーフも、長いホイールベースと低い車高も引き継がれている。

「(EVとしては)極めて低い車高です。内燃機関車ほどではありませんが、それに近い高さで、しかも下にバッテリーがない。それが特に課題でした」

また、5の開発の大部分は将来のラインナップを念頭に置いて行われている。新しいプラットフォームには「多くの拡張性」があると、スイフトは言う。

「一度の設計でどれだけ多くのスペースを活用できるか、考えながらデザインしています。未来の一部であることは間違いありません」

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