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「和製チャーチル号」や「カーカプセル」! ヤナセブースのイベント展示車両が一般客にも面白すぎる

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「和製チャーチル号」や「カーカプセル」! ヤナセブースのイベント展示車両が一般客にも面白すぎる

輸入車業界のトップランナーがレストアのスペシャリストに

昨年に続いて今年のオートモビルカウンシル2020でも、ヤナセクラシックカーセンターはヤナセと共同でブースを出展していました。ヤナセクラシックカーセンターは、1915年の創立以来トップランナーとして輸入車業界を牽引してきたヤナセが、100年以上にわたって培ってきた輸入車にかかわる高い技術力と豊富なネットワークを活かし、往年の名車をヤナセ・クォリティで蘇らせるために2018年4月に設立したスペシャリスト。それもあって、これまでレストアを施した“施工例”を展示するケースが多いことがブースの大きな特徴です。

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吉田茂元首相が愛用していたメルセデス・ベンツの300SE

昨年のオートモビルカウンシル2019で初のブース出展を行ったヤナセ+ヤナセクラシックセンターでしたが、その時も展示の目玉となったクルマが今回も登場していました。1963年式のメルセデス・ベンツ300SEラング(Lang=長いを意味するドイツ語。つまりはストレッチされたW112のロングホイールベース仕様)。こう言えば昨年のオートモビルカウンシルに展示されていた“和製チャーチル”こと吉田茂元首相が愛用した1台と分かるファンも少なくないでしょう。

トランクリッドの両サイドにある控えめなテールフィンが特徴で“Fintail(フィンテール)”との愛称で親しまれたモデルですが、戦後の昭和史に燦然と輝くワンマン宰相の愛車だったと聞いて、思わず背筋を伸ばして見つめてしまいました。

政界から引退する直前の63年9月22日。この日が83回目の誕生日だった元首相が住む神奈川県大磯の吉田邸に、当時のヤナセ社長だった梁瀬次郎さんが自ら納車したというのもよく知られたエピソードです。

現在は別の個人オーナーの所有となり、ヤナセクラシックセンターでレストアが施されているところ。昨年のオートモビルカウンシルではエアサスペンションや燃料計の整備点検を終えたところでしたが、今年はさらにボディの外装関係の作業を終え、まるで新車のような輝きが戻っていました。パワフルなイメージの元首相の愛車がエレガントな佇まいだったことに驚かされました。

超レアな存在 36年式の170Hと52年式のType 1

先にも紹介したように、ヤナセ+ヤナセクラシックセンターのブースでは、販売目的ではなくレストアを施した“施工例”を示すために展示されている個体が多かったのですが、中でも興味深かったのは2台のレアなモデル。それは36年式のメルセデス・ベンツ170H(W28)と52年式のフォルクス・ワーゲンType 1(ビートル)です。

前者は、海外の自動車博物館で何度か目にすることはありましたが、国内の博物館では出会ったことのない、とてもレアなモデルです。

ポルシェ博士がダイムラー・ベンツ社から独立し自らデザイン事務所を立ち上げた後にリリースされている170Hですから、直接的な関与はなかったにせよ、バックボーンフレームの後端にエンジンを搭載するパッケージや、フロントを丸く絞り込んだ流線形のシルエットなど、隣に並べられたType 1との近似性が高いモデルです。

ただしType 1がフラット4エンジンを搭載しているのに対して、こちらは直列4気筒エンジンを搭載しており、その分、テール部分のボリューム感は大きくなっているのですが…。

2台ともにヤナセで市販に向けての様々な作業を行うために持ち込んだ個体で、Type 1の方はその後正式に輸入されることになったのですが、170Hの方は正式に輸入されることもなく、今回のように時折イベントに駆り出されることはあるものの、普段はヤナセクラシックセンターでのんびり余生を過ごしているとのこと。ですから、今回のオートモビルカウンシル2020で170Hに出逢えたことは、随分とラッキー。まさに眼福の極みでした。

ヒストリックカーだけではなくクルマを愛する人は要注目

そんなヤナセ+ヤナセクラシックセンターのブースでは新旧大小様々なメルセデス・ベンツが周囲を取り囲むように展示されていましたが、そのブースの中央には透明なカバーに覆われたホワイトボディが展示されていました。

実はこれ、展示の主役はホワイトボディではなくカバーの方。Car Capsule(カーカプセル)の商品名でヤナセ系列のヤナセオートシステムズで輸入している米国製車両保管ツール。大切な愛車だけに雨や雪、強い日差し(紫外線)からはもちろんのこと、屋内保管でも避けられない塵や埃などの悪影響は、できるなら避けたいところ。そんなリクエストに応えてくれるのが、このCar Capsuleです。

ベースマットの上にクルマを止め、それにトップカバーを掛けてからベースマットとトップカバーをファスナーで繋ぎ合わせると準備OK。後は専用ファンを使い、内圧を高めてトップカバーを膨らませるのですが、膨らませた後も内圧を一定に保ちながら空気を循環させるために、塵や埃がボディの上に溜まることもありません。

また外気の取り入れ口には活性炭フィルターが設けられており臭いを抑える効果も期待できるそうです。トップカバーがシースルーの屋内用(ブースに展示されていた商品)とベージュ色の屋外用をラインナップしてます。問い合わせは近くのヤナセまで。

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