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創業100年の歴史とともに歩んだベントレーの名車「S2コンチネンタル・フライングスパー」の歴史を辿る

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創業100年の歴史とともに歩んだベントレーの名車「S2コンチネンタル・フライングスパー」の歴史を辿る

今年の7月、創業100周年を迎えるベントレー。そんなベントレーの歴史における記念碑的なモデルといえば、S2コンチネンタル・フライングスパーだ。

S2コンチネンタル・フライングスパーは60年前に発売されたモデルで、発売後すぐに好評を博した。出力を大幅にアップさせた全く新しいアルミニウム製V8エンジンを搭載。著しく出力を増大させたLシリーズの6.2リットルエンジンは劇的に性能を向上させたが、1959年製のこのクルマには、その他にも電動調整式ライドコントロール、電気式リヤウインドー、プッシュボタン式ウインドーリフトなど、他に類のない装備品も提供されていた。

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また、見るからにエレガントなS2コンチネンタル・フライングスパーは、1959年の発売当時、世界で最も豪華で革新的なサルーンの一台として絶賛されていた。

S2に搭載された数々の最新装備は、当時最先端の技術を採用。コーチビルダーのH.J.マリナーの手で丹念に手作りされた美しいサルーンは、1920年代からS1まで続く6気筒ユニットを軽量アルミニウム製V8エンジンに換装していた。

革新的なLシリーズエンジンは、後にベントレーのアルナージやブルックランズといったモデルに搭載され、その確かな性能を証明。現在のベントレー・ミュルザンヌにも、その流れを受け継ぐ改良型エンジンが搭載されている。

さらに、コンチネンタルS2フライングスパーに搭載された当時最新のV8エンジンは、ベントレーの重厚なサルーンをより滑らかに走らせることができたのも魅力のひとつ。

パワフルなこのエンジンは、英国製サルーンを究極のグランドツアラーへと変貌。パワーステアリング、電動調整式ライドコントロール、フルオートマチック・トランスミッションを標準装備し、エンジン出力の向上により劇的に改善されたこのモデルは、1959年当時としてはより柔軟性の高いエアコンディショニングと究極のラグジュアリーを実現した。

S2フライングスパーは極めて進歩的なモデルであり、電気式のリアウィンドウデミスターとプッシュボタン式ウインドーリフトを備えており、また新しいダッシュボードとステアリングホイールのデザインが他のモデルとは一線を画していた。

S2は、1959年~1962年の間に合計1,900台以上が手作業で製造。2005年に発売したコンチネンタル・フライングスパーは、ベントレーの新時代の到来を告げる高級かつ高性能なモデルとなった。このモデルは当時、世界最速の4人乗り乗用車だったのだ。

ベントレーの創業100周年を迎える2019年、今の時点でもフライングスパーはベントレーの将来の計画において極めて重要な位置を占めている。

関連情報:https://www.bentleymotors.jp/

構成/編集部

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