FIA耐久委員会は、世界耐久選手権(WEC)第3戦上海4時間レース(11月10日決勝)の”サクセス・ハンディキャップ”詳細を発表した。
ハンディキャップは、LMP1クラス最下位のマシンとのポイント差に応じて計算される。トヨタ7号車と8号車は現在44ポイントで並んでいるため、上海では2台が共通の調整を受けることになるが、今回の発表によれば、トヨタのTS050 HYBRIDは1周あたり2.74秒遅くなるような調整を受けることになる。
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”サクセス・ハンディキャップ”は、より僅差の戦いを生むために今季からLMP1クラス導入され、獲得ポイントに応じてマシンの性能が調整されるシステムとなっている。第2戦富士6時間レースでは、1kmあたり0.012秒のハンデがポイント差の分だけ加算された。この計算式の定数部分は、開幕前の時点では0.008とされていたが、開幕戦終了後に0.012へと変更された。
第3戦上海を迎えた時点で、LMP1クラス最下位はチームLNTのジネッタ6号車で獲得ポイントは2点。トヨタ勢とのポイント差は42となるが、サクセス・ハンディキャップで計算されるのは最大40ポイント差までとされていた。
第2戦富士で適用されたハンディキャップを基に計算すると、上海でのトヨタ勢のハンディキャップは1周あたり2.62秒ほどになるはずだ。しかし今回発表された数値がこれより厳しくなっていることから、この計算式に変更が加えられたと考えられる(編注:42ポイント差で計算すると2.74秒と発表通りの数値となる)。
上海では、TS050の車両最低重量は前戦と同様932kg。一方で、1周あたりに使用できるハイブリッドエネルギー量、燃料流量の削減や、燃料リストリクターのサイズ縮小によって、マシン性能が調整されることになる。
使用できるハイブリッドエネルギーは、1周あたり2.75MJまでとなる。富士で最もハンディキャップが重かったトヨタ7号車(3.02MJ)と比べても、さらに9%ほど放出量が削減されている。
また燃料流量は74kg/hに、燃料リストリクターの直径は19.6mmに制限。一方、上海は1周が5km超と長いことから、1周に使用できる燃料量は51.3MJに増加している。
LMP1クラスのプライベーターは、車両最低重量のみがハンディキャップの影響を受ける。レベリオン・レーシング1号車は825kgから862kgへと重くなり、1周あたり0.89秒遅くなる。
チームLNTのジネッタ5号車は、富士でノーポイントだったためハンディキャップがわずかに軽くなり1周0.65秒、最低車重は861kgとなっている。
ジネッタ6号車はハンディキャップの”基準車”となるため、ノーハンデ。車重は833kgだ。
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