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契約前におさえておきたいネット型自動車保険のメリットとデメリット

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契約前におさえておきたいネット型自動車保険のメリットとデメリット

感染対策のために、移動手段をマイカー利用に切り替えたという人は多いのではないだろうか。車を運転するのに必要なのが、自動車保険だ。この時期、非対面で契約できるネット型は便利だが、安易に契約してしまうとあとで後悔することになるケースも。ネット型のメリット・デメリットをよく知っておき、自分に合った選択をしよう。

今回は、ネット型の自動車保険のメリット・デメリットを自動車保険に詳しいファイナンシャルプランナーのもと、紹介する。

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自動車保険の代理店型とネット型の違い

自動車保険を契約する方法には、現在、代理店を通して契約する「代理店型」と、ネットで直接契約する「ネット型」の2種類がある。ネット型は「代理店型」と呼ばれることもある。

○代理店型

大手保険会社ではほとんどの場合、代理店方式をとっている。全国にある保険代理店で契約をする。基本的に、代理店の担当者と対面して相談をしながら契約を進める。

○ネット型

インターネットを利用して保険に加入する方式。代理店を介さず、契約者と保険会社が直接取引する。パソコンやスマートフォンから見積もりや申し込みを行う。質問があればコールセンターに電話すると答えてもらえる。

自動車保険のネット型のメリット・デメリット

このコロナ禍では、ネット型は非対面で契約までできるため便利だが、安易に加入してしまうと落とし穴にはまる可能性もある。そこで、自動車保険のメリットとデメリットを確認しておこう。メリット・デメリットそれぞれについて、ファイナンシャルプランナーの土屋ごう氏に解説してもらった。

【取材協力】

CFP® 土屋 ごう氏
FCTGファイナンシャルプランナーズ 代表取締役
会計事務所勤務時にFP業務に携わり一番のやりがいを感じてFPとして2010年開業。ハイクオリティでも気軽に頼ることができるFPとして、個別相談を中心に日々活動中。
https://www.fctg-fp.net/

●ネット型の自動車保険のメリット

・保険料が安くなることが多い
・インターネット上で完結できるので手軽
・契約までのスピードが速い

「ネット型の最大のメリットは保険料が安くなることです。安くなるのは代理店を通さないだけでなく、全体の事務コストを削減しているからです。中には『満期日から○○日前までの契約なら割引』など、早期契約の特典がある場合もありますので、もし近くに満期を迎えそうで、新たにネット型の自動車保険に切り替えたいという場合には早めに検討することをおすすめします。

ただし、事故が多いと契約できなかったり、車の使用頻度が高い、業務で使用することになったなどの場合には保険料がとても高くなり、ネット型ではないほうが安くなることもあります。その点、注意しましょう」

●ネット型の自動車保険のデメリット

・電話では相談・質問できるが、代理店型ほど近い存在ではない
・プラン・補償内容を自分で考える必要がある
・あとで補償が足りなかったと失敗する可能性もある

「ネット型の自動車保険を契約されている方で、極限まで安くしようと思って必要な保障を削ってしまっていたり、契約の条件が間違っていたりするケースが実際にありました。また自動車保険の乗換をする際、自分で補償内容の変更を考えず、保険会社のおまかせプランにする方もいますが、そのプランが自分にとっての必要な保障でない場合もあります。

知識が乏しいと思うなら、前契約の条件をしっかりと確認し、内容を理解したり、誰かに相談したりして、とにかく自分はどんな保障が必要かを明確にしてから検討することが必要です。その上で、各社の料金を比較しましょう。意味のない保険になったり、高くなったりしたらもったいないですからね」

ネット型の自動車保険に加入する際に必要なステップ

ネット型の自動車保険に加入する際には、自分で補償内容をしっかり検討することが重要となりそうだ。土屋氏は次のようにアドバイスする。

「無駄がなく、かつ、必要十分な自動車保険を、できるだけ安くするために必要なステップは、まず『1.自分はどのような保障内容にするかを決める』→『2.保険会社を比較する』の順番を守ること。これで間違いがなくなります」

「比較する際は、車種や年齢条件等によって、どこの保険会社が安くなるかは変わってきます。自分で探しても良いですが、一括比較サイトを利用するとよいでしょう。ただし、一括比較サイトも、比較条件が同じ内容でないこともありますので、出てきた情報をうのみにせず、しっかり中身をよく見ながら比較しましょう」

手軽なネット型だが、あとから後悔することがないよう、しっかりと自分自身にとって得かどうか、必要かどうかを確認してから契約しよう。

取材・文/石原亜香利

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