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フォードのCEOに直撃 欧州撤退は? EV、自動運転の見通し 「ワン・フォード」の修整も

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フォードのCEOに直撃 欧州撤退は? EV、自動運転の見通し 「ワン・フォード」の修整も

GMにつづき欧州撤退、あるか?

ライバルのGMが欧州市場に見切りをつけた今でも、フォードのジム・ハケットCEOは、自社に撤退の意思なしという。

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それは、欧州での長く深い歴史と、「欧州には世界第2位のGDPがある」という事実によるものだ。

デトロイトモーターショーの会場でのインタビューで、ハケットは語った。「わたしたちは、欧州と多大なかかわりを持ってきました。そして、英国のEU離脱における一連の流れはある程度の落ち着きを見せているように思えます」

「欧州部門の責任者であるジム・ファーリーは、彼の任地について多くのことをわたしたちに教えてくれます。フォードが望むのは、欧州で主導権を握ることなのです」

ハケットはまた、欧州での足場を維持するもうひとつの理由をあげた。それは、電動化や自動運転化をいち早く受け入れる市場であるということだ。

「欧州のEVシフトは、電力へのチャレンジに目を向けることを後押ししてくれます」

ハケットの言葉を借りれば「ペダルもステアリングホイールもないクルマ」は、大きな利益を生むものではないのだという。

「気味が悪い、というひとも少なくないでしょう。そういうひとびとは、自力でどこかに辿り着いたと感じたいのです。ドライバーレスのクルマは、デリバリーなどに使う召使いロボットだと考えるのが得策でしょう」

フォードはドミノピザと協力して、自動デリバリー車も生み出そうとしているようだ。次項でみていこう。

自動デリバリー車 小規模業者が好感か

自動デリバリー車について、ジム・ハケットCEOは「機械から食べ物を簡単に受け取れるというのは、広く好まれるでしょう」という。そうしたクルマの登場は「小規模業者にとっては、とてもいいニュース」になると期待もしている。

しかし、大多数が自家用車を所有しなくなるという見通しについては否定的だ。

「自動車への情熱を持つひとびとは多くいます。彼らが運転する楽しみをあきらめるとは思えませんね」

事業的なタイムスケールで言えば、運営は3つにカテゴリー分けできるという。それは現在、近い将来、遠い未来で、それぞれ5~7年単位で区切られる。

となれば、遠い未来も10年かそこら先に過ぎず、しかし、その間に少なくとも2車種のモデルチェンジが行われるという。無駄にしている時間はないのだ。

ハケットは「ワン・フォード」、すなわち仕向け地ごとに合わせるよりグローバルモデルを開発しようというプランが時代に即しており、各プラットフォームでスケールメリットを生むには最適だと考えている。

しかし、フォードは方針の変更を打ち出している。「特定の地域には、多少の調整も必要でしょう」

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