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ジャガーのチーフデザイナー、イアン・カラムに聞く E-PACE誕生の「舞台裏」

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ジャガーのチーフデザイナー、イアン・カラムに聞く E-PACE誕生の「舞台裏」

ーーE-PACEのような小型車をデザインすることはむずかしいですか?

むずかしいです。特に、ジャガーの精神を受け継ぎ、全長が長く車高が低いものは。

新型SUV「ジャガーE-PACE」のインテリア、ライバルはアウディQ3? Q5?

速さや動作といったキャラクターを指すのではなく、その身構えですね。

しかし、わたしは問題を解決することが好きなので、苦痛ではありませんし、楽しんでやっています。

ほかのデザイナー達は、ジャガー独特の長いノーズをSUVに落としこむのは無理だと言いました。

けれどわたしは、それが独自の個性を生むものだと捕らえ、ありがたく受け止め、そのお陰でE-PACEのプロポーションを実現できたと思っています。

ーーパッケージ面の制約があると思いますが、ほかのどの小型SUVにも似せないコツは?

小型SUVは、どれも似たようなかたちになりがちです。しかし優先すべきものは、クルマによって異なるのです。

往々にして、実用性ゆえ、似たようなクルマが出来上がってしまいますが、われわれはむしろ、ほかと異なることがしたいのです。

いかなるセグメントであろうと、ジャガーのミッションは、流麗なルーフラインを描くことなのです。

そのために犠牲を払うことだってあります。

ーーE-PACEのデザインにどれくらいの歳月を費やしましたか?

3年半です。アイデアを練った時間はそれよりも長いです。モデルを作った数カ月後には、車両開発計画がスタートしました。

英国の上司もインドの上司も、最初から反応がよかったですね。

3年半前ということは、「小さなSUV市場」が、こんにちほど拡大する前です。

結果的に開発は、市場と時期に恵まれたことになります。

ーージャガーはこのようなクルマの開発をためらったことが過去にありますか?

1970年代や、1980年代ならば、許されることはなかったでしょうね。

わたしだって断固反対でしたし、SUVにも良い印象を持っていませんでした。

それは、わたしがパフォーマンスカーやスポーツカーを造るメーカーとしてのジャガーに魅かれていたからでしょう。

F-タイプの仕事はそんな思いを解放してくれました。

F-タイプがリリースされると、F-PACEの存在も合理的に思えたのです。

I-PACE/E-PACE/F-PACEのデザインは同時進行だったのですか?

F-PACEから始めて、つぎにI-PACEをデザインし、そしてE-PACEをデザインしました。

F-PACEをやって、その評価を頂き、われわれは更に躍進できると感じました。どのクルマのデザインにも自信を持つことが大切です。

だからといって、E-PACEは、たんにF-PACEの小型版とは思っていません。

個々のクルマに独自のキャラクターを与えたという自負が、わたしにはあります。

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