■知っていたら超クルマ好きかも!
メーカーが世に出す新型車は、売れるという自信があるからこそ莫大な費用と時間をかけて開発します。
不人気にもほどがある!? ビックリするほど売れていない軽自動車5選
しかし、必ずしも売れるとは限らず、失敗作という烙印が押されることもあります。また、あえて一般の人に向けて売らず、特殊な用途に特化したクルマもあります。
そこで、これまで販売された国産セダンのなかから、販売台数がいまひとつだったり、特殊なモデルなどマイナーな3車種をピックアップして紹介します。
●ダイハツ「シャルマン」
いまから50年ほど前にダイハツはトヨタと業務提携の契約を締結。現在までダイハツとトヨタは相互に新型車開発で協力しあってきましたが、マイナーすぎるセダンとしてダイハツ「シャルマン」が存在します。
初代シャルマンは1974年に発売。シャシとボディパネルの一部を2代目「カローラ」から流用し、フロント、リアは専用にデザインされていました。
エンジンは1.2リッターと1.4リッターの直列4気筒OHVで、組み合わされるトランスミッションは5MT、4MT、2ATが用意され、これらもカローラと同じものでした。
1981年にフルモデルチェンジを行ない、初代と同じくカローラ(4代目)をベースに、ボディパネルはすべて専用にデザインされたものとなっていました。
ほぼカローラだったシャルマンをわざわざ買うユーザーは少なく、非常にレアなクルマとして有名になります。
1988年にシャルマンは販売終了して、ダイハツが独自に開発したドアハッチバック「アプローズ」にバトンタッチ。
しかし、このアプローズは不具合から車両火災を起こしてイメージダウンし、販売は極端に低迷。10年ほど販売していましたが、こちらもあえなく激レア車となってしまいました。
●ホンダ「インテグラSJ」
ホンダ「インテグラ」といえば「タイプR」に代表されるスポーティなモデルが思い浮かびますが、1996年に発売された「インテグラSJ」はそれとは真逆なモデルでした。
同時期に販売されていた「シビックフェリオ」をベースとしていて、外装もほぼシビックフェリオのままで、フロントマスクは、同じくシビックのシャシをベースとしたワゴンの「オルティア」から流用されていました。
エンジンは4気筒1.5リッターのみで、3ステージVTECとスタンダードな16バルブの2種類をラインナップ。トランスミッションは5MTとCVT、4ATが用意され、3グレード展開でした。
ホンダとしてはインテグラSJをフォーマルなセダンというコンセプトで作りましたが、当時の販売チャネル「ベルノ店」で販売されていたモデルの隙間を埋める目的があったのでしょう。
シビックフェリオの存在があったため、中途半端なスペックのインテグラSJは当然ながら販売は低迷し、わずか4年で販売を終了。フルモデルチェンジはなく、1代限りのモデルとなってしまいました。
■もっと激レア? 三菱のマイナー車とは
●三菱「ディグニティ/プラウディア」
三菱のマイナーなセダンというと「デボネア」が真っ先に思い浮かびますが、さらにマイナーなモデルとして「ディグニティ」と「プラウディア」があります。
初代は2000年に発売され、ディグニティがリムジン、プラウディアが高級セダンと位置付けられていました。
両車ともその存在はほとんど知られていませんが、ディグニティは宮家の公用車として採用されていますので、テレビで見たという人も多いのではないでしょうか。
ほかには三菱の系列企業の重役用という用途もありました。
しかし、販売は低迷し、わずか1年ほどで生産を終了。2012年に復活しますが、日産「シーマ/フーガ」のOEM車となってしまいました。
※ ※ ※
今回ピックアップした3車種以外にもマイナーなクルマは多数存在します。
世の中、売れるクルマばかりではないので、こうしたマイナーなクルマを探してみるのも楽しいかもしれません。
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