現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 22年かけてスタイル、ボディサイズはどう変わったのか

ここから本文です

22年かけてスタイル、ボディサイズはどう変わったのか

掲載 更新 23
22年かけてスタイル、ボディサイズはどう変わったのか

 先日発表された新型ハリアー。発売は6月頃とアナウンスされており、もう間もなく街でみかけかれるハズ。そこで、初代から新型までの歴代ハリアーのデザイン、ボディサイズがどう進化してきたのかをおさらいしてみた。REPORT:ニューモデル速報編集部

初代。泥臭さを排除したプレミアムSUVの魁

初代から新型まで、SUVに新たなジャンルを確立させたハリアーのインパネデザインをチェック!

 初代ハリアーを開発したのは、当時の第1開発センター。セルシオ、クラウン、アリストといったトヨタの顔といえるFRの高級車を担当していた部署であり、ハリアーも当初はアリストのプラットフォームを想定してデザインされていた。その名残が伸びやかなボンネットデザインに残っている。

 デザインはスタイリッシュな日本案とマッチョなアメリカ案とで競作されたが、最終的には日本案をベースにブラッシュアップされた。アメリカ側は後席膝まわりの余裕を求めたが、日本側は取り回しを考えてホイールベースを伸ばしたくない。そこで、後席に120mmのスライド機構を設けてそれぞれのリクエストを満足させている。

 ちなみにその後のハリアーにも受け継がれるフロントグリルの縦桟デザインだが、当時のトヨタには「縦桟グリルのクルマは売れない」というジンクスがあり、横桟グリルも試作したのだがボンネットの形状から似合わず、縦桟グリルを押し切ったというエピソードがある。

 そのころのSUVと言えば、リヤハッチにスペアタイヤを背負ったクロカンスタイルが当たり前だったところ、スペアタイヤをラゲッジフロア下に配置してスタイリッシュなフォルムで登場。結果、ハリアーはまったく新しい高級SUVというジャンルを生み出し大ヒットとなる。その後、このジャンルに海外のメーカーも追随するようになり、ひいては現在の世界的なSUVブームの源となったのだ。


「大地を疾走するスポーツカー」を意識した二代目

 大ヒットを受けての二代目は、「リフトアップされたスポーツカーがオフロードを疾走するイメージ」を目指す。日本とアメリカに加え、フランスも加わった3つのデザインスタジオがアイデアを提案したが、初代に引き続き日本スタジオのスケッチが最終案のルーツになった。

 特徴はSUVとは思えないほど強く傾斜したDピラーと、その根元で跳ね上がったベルトライン。ジェット機の尾翼をイメージしたというこの部分の造形が、リフトアップしたスポーツカーをイメージ。スラントしたノーズまわりのデザインも、その印象を強めている。

 ボディサイズは全長で155mm、ホイールベースが100mm長くなり、全幅は30mmワイド、全高も15mm高くなった。しかし最小回転半径は5.7mと先代同様に抑え、日本国内での取り回し性を確保している。


日本専用デザインで凝縮感を高めた三代目

 三代目は国内専用モデルとなり、北米仕様とのすりあわせも不要となったことを受け、ダウンサイジングが図られた。しかし室内の前後席距離(+12mm)や後席膝前空間(+47mm)、荷室容量(+17L)は先代より拡大しており、狭さを感じることはない。

 ハリアーならではのイメージとして意識したのは「シュッとしたスピード感」。ジェット戦闘機を思わせる世代を超えたカッコ良さがハリアーらしいスタイリングの要素として挙げられており、「エレガント・ヴェロシティ」というデザインテーマの元、新しいハリアーらしさが構築された。

 三代目ハリアーのポイントはフロントオーバーハングの使い方にある。フロントオーバーハングは短めに…というトレンドに反し、あえて立体的に利用すると共に、リヤオーバーハングを短くして「シュッとしたスピード感」を際立てているのだ。


エレガントさと逞しさを融合させた四代目

 5月に発表された新型の四代目ハリアーは、先代比で全長を35mm、ホイールベースを30mm伸ばし、全幅は20mmワイドに、逆に全高は30mm下げ、より地を這うようなフォルムとなった。

 三代目にも通じるスタイリッシュなフォルムが与えられ、フロントグリルからヘッドライトへと流れるようなラインでフロントマスクの精悍さとシャープさを印象づける。そしてサイドビューはダイナミックにボディ断面を変化させ、躍動感を演出。リヤ周りは大きく張り出したリヤフェンダーと、細く鋭く横一文字に光るテールランプで逞しさと存在感をアピールしているのだ。

 まもなく街中でも見られるようになるであろう新型ハリアー。発売開始が待ち遠しい!

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

タナク総合首位。勝田貴元はステージ優勝2回で総合3番手まで0.1秒差|WRCラリージャパンDAY2午後
タナク総合首位。勝田貴元はステージ優勝2回で総合3番手まで0.1秒差|WRCラリージャパンDAY2午後
motorsport.com 日本版
<新連載>[失敗しない初めてのスピーカー交換]ツイーターだけを“追加 or 交換”するのは、アリ!?
<新連載>[失敗しない初めてのスピーカー交換]ツイーターだけを“追加 or 交換”するのは、アリ!?
レスポンス
レッドブル、リヤウイングのスペック選定でミス?「空気抵抗が大きすぎる上に、この1スペックしかない」
レッドブル、リヤウイングのスペック選定でミス?「空気抵抗が大きすぎる上に、この1スペックしかない」
motorsport.com 日本版
約270万円! ホンダ新型「“4.8m級”セダン」登場に反響多数! 斬新「光るボンネット」採用の「“迫力”顔マシン」に「近未来的」の声! 天井はほぼガラスな“超開放感”内装もスゴイ「L」中国で発売し話題に
約270万円! ホンダ新型「“4.8m級”セダン」登場に反響多数! 斬新「光るボンネット」採用の「“迫力”顔マシン」に「近未来的」の声! 天井はほぼガラスな“超開放感”内装もスゴイ「L」中国で発売し話題に
くるまのニュース
ドーナツターン追加や坂の角度が緩やかに。ラリージャパン2024豊田スタジアム特設コースの変更点をチェック
ドーナツターン追加や坂の角度が緩やかに。ラリージャパン2024豊田スタジアム特設コースの変更点をチェック
AUTOSPORT web
全長5m超えのレクサス高級「“3列シート”SUV」に反響多数! 堂々「カクカク」デザインに「憧れる」「カッコイイ」と熱視線集まる! 広々内装も魅力的な新型「TX」に「日本でも欲しい」の声も
全長5m超えのレクサス高級「“3列シート”SUV」に反響多数! 堂々「カクカク」デザインに「憧れる」「カッコイイ」と熱視線集まる! 広々内装も魅力的な新型「TX」に「日本でも欲しい」の声も
くるまのニュース
ポップで個性的なモンスター達が作り出す世界観! SHOEIが「Z-8」にNEWグラフィック「YAGYO」を追加
ポップで個性的なモンスター達が作り出す世界観! SHOEIが「Z-8」にNEWグラフィック「YAGYO」を追加
バイクのニュース
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
レスポンス
グリーンがアクセントの爽やかコスが素敵! SUPER GTのGreen Braveは2人の「埼玉GreenBraveサポーターズ」が応援します
グリーンがアクセントの爽やかコスが素敵! SUPER GTのGreen Braveは2人の「埼玉GreenBraveサポーターズ」が応援します
Auto Messe Web
【試乗】新型CR-Vの日本導入は水素燃料電池車のみ! 特殊なクルマかと思ったら実用性十分の「買いやすい」モデルだった
【試乗】新型CR-Vの日本導入は水素燃料電池車のみ! 特殊なクルマかと思ったら実用性十分の「買いやすい」モデルだった
WEB CARTOP
ベントレー マリナーの技が冴える「エクスプレッション オブ テクスチャー」。感性を刺激する「コンチネンタルGTスピード コンバーチブル」ベースの特注モデル
ベントレー マリナーの技が冴える「エクスプレッション オブ テクスチャー」。感性を刺激する「コンチネンタルGTスピード コンバーチブル」ベースの特注モデル
Webモーターマガジン
角田裕毅、F1ラスベガスGP初日は10番手「FP1は苦労したけど、改善できました。ポジティブな兆候です!」
角田裕毅、F1ラスベガスGP初日は10番手「FP1は苦労したけど、改善できました。ポジティブな兆候です!」
motorsport.com 日本版
クルマに付けてる「青地に車いす」マークに“法的効力”一切無し!? 「黄色いちょうちょ」と役割違う? 意外と知らない実態とは
クルマに付けてる「青地に車いす」マークに“法的効力”一切無し!? 「黄色いちょうちょ」と役割違う? 意外と知らない実態とは
くるまのニュース
日高前副会長の後任に、ヤマハ渡部克明会長兼社長が就任【日本自動車工業会】
日高前副会長の後任に、ヤマハ渡部克明会長兼社長が就任【日本自動車工業会】
バイクのニュース
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
レスポンス
ヒョンデに続いて韓国のKIAも日本に上陸! どんなクルマが揃っているのかチェックしたらデザインも中身も結構ヤバい!!
ヒョンデに続いて韓国のKIAも日本に上陸! どんなクルマが揃っているのかチェックしたらデザインも中身も結構ヤバい!!
WEB CARTOP
なぜ12気筒エンジンは魂を揺さぶるのか? アストンマーティン新型「ヴァンキッシュ」は快感以外のなにものでもない。【試乗レビュー】
なぜ12気筒エンジンは魂を揺さぶるのか? アストンマーティン新型「ヴァンキッシュ」は快感以外のなにものでもない。【試乗レビュー】
くるくら
ミツオカ、創業55周年記念車『M55』の市販モデルを正式発表。ローンチ仕様を100台限定で発売へ
ミツオカ、創業55周年記念車『M55』の市販モデルを正式発表。ローンチ仕様を100台限定で発売へ
AUTOSPORT web

みんなのコメント

23件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

312.8453.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.8674.8万円

中古車を検索
ハリアーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

312.8453.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.8674.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村