アストンマーティンF1のチーム代表マイク・クラックは、ワールドチャンピオン、マックス・フェルスタッペンへの関心を示し、チームの野心の大きさを示した。アストンマーティンは天才F1デザイナー、エイドリアン・ニューウェイとの契約に成功した。
ニューウェイは、来年、マネージングエクニカルパートナーとしてアストンマーティンに加入する。この新たに創設された役職は、ニューウェイにチームの技術部門とエンジニアリング部門の完全な管理と責任を与えるものだ。
合意された発表スケジュールを遵守するよう細心の注意が払われたニューウェイの契約。現在はすでにガーデニング休暇中
チームオーナーのローレンス・ストロールはアストンマーティンをF1トップの座に立たせるという野望を持っており、そのための努力を惜しまず、ニューウェイ獲得に積極的に動いた。
フェルスタッペンは2028年末までレッドブルと契約しているが、彼の契約には特別な条項があるとされており、早期にチームを離脱できる可能性がある。
すでにメルセデスがフェルスタッペンの獲得に関心を示し、チーム代表のトト・ウォルフは今年の初夏に、早ければ2026年からの将来的なパートナーシップの可能性について、フェルスタッペンのマネージャーであるレイモンド・フェルムーレンおよび父親のヨスと話し合いを持ったと述べている。
アストンマーティン代表のクラックも、フェルスタッペン獲得に動く可能性を示唆した。
「マックス・フェルスタッペンに向けた扉は、あらゆる面で常に開かれている」とクラックは語った。
「エイドリアン・ニューウェイと契約できたということは、まず第一に、このプロジェクトが確かなものであることの証だ。ローレンスの全体的なビジョンが単なる言葉ではなく、チームとして自信を持って行動できる現実のものであることを示している」
「我々は過去のような勝ち目のないチームではなく、自信を持ってできると確信すべきチームだ。そして、パートナーやドライバーとのアプローチは完全に異なるものになる」
「(ニューウェイとの契約により)将来に向けて多くの扉が開かれる」
ニューウェイは2025年3月にアストンマーティンに加わる予定で、その時までにチームはF1のまったく新しいレギュレーションに沿って考案される2026年のマシンの基礎をすでに築き始めている。つまり、ニューウェイは、次世代F1マシンの設計の初期に関与することはない。
しかし、クラックは開発プロセスを柔軟に保ち、ニューウェイが正式に参加した際には、彼のアイデアをチームが取り入れられるようにするつもりであるという。
「正直なところ、まだ十分な時間がある」とクラックは語った。
「当然だが、空力の作業やパッケージングを1月1日より前には開始できないし、こうしたことのすべてはまだ変更が可能だ」
「基本のパッケージではエンジンとギヤボックスの位置が明確で、あとは調整していくことになる」
「しかし、レギュレーションがいくつかの分野でかなりの制限を課してくることも忘れてはならない。つまり、一部の領域での自由度はそれほど高くない」
「それに適応し調整するのは我々だ。新しいアイデアや、独創的な発想もしくは異なる視点からの提案を受け入れるために、プロジェクトの計画を少々調整する準備が必要かもしれない」
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