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今なら売れる!?3ドアの傑作、ホンダ「アコードエアロデッキ」の不思議な魅力

掲載 更新 11
今なら売れる!?3ドアの傑作、ホンダ「アコードエアロデッキ」の不思議な魅力

今から35年以上前の1985年6月4日。ホンダから〝斬新な3ドア車〟が誕生した。

その名はホンダ「アコードエアロデッキ」という。

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初代、2代目ホンダ「アコード」のハッチバックとは?

1976年5月8日にホンダは、1599cc(80PS/5300rpm)のCVCCエンジンを搭載したハッチバック・セダン、ホンダ「アコード CVCC」を発売した。

シビックよりも大きめのボディサイズに丸形4灯で高級感を備え、ファミリーカーとして人気を博した。

そして、1981年9月22日に2代目へとフルモデルチェンジ。同年9月25日より「ホンダ・アコード1800/1600シリーズ」4機種が発売された。

ハッチバックも2代目へとフルモデルチェンジ。1980年代の幕開けにふさわしい、シャープなフォルムに逆スラントした角形ヘッドランプがよく似合った。

1985年6月4日、ホンダ「アコードエアロデッキ」が登場!

そして、ホンダ「アコード」は1985年6月4日に3代目へとフルモデルチェンジ。3ドアハッチバックモデルは〝エアロデッキ〟という新たなコンセプトに変更され、同年7月20日より発売された。

ホンダ「アコードエアロデッキ」のデザインと共通性を持つホンダ「シビック・3ドアハッチバック」

実はホンダ「アコードエアロデッキ」が登場する前に、ホンダは1983年9月22日に3代目となるホンダ「シビック・3ドアハッチバック」を発表している。

ホンダ「シビック・3ドアハッチバック」のボディは空力フォルムと居住性を追求した。そのため、CD×A値0.63と空力性能にすぐれた、ロングルーフデザインを採用する。

その結果、ロングキャビン化が可能となり、居住性スペースを大幅に拡大した。

ホンダ「シビック・3ドアハッチバック」の寸法は、全長が3810×全幅1630×全高1340mmでホイールベースが2380mmとなる。

一方、ホンダ「アコードエアロデッキ」は全長が4335×全幅1695×全高1335mmでホイールベースは2600mmとシビックに比べて長く、ワイドで低い。そのため、同じ3ドアハッチバックモデルでありながらホンダ「アコードエアロデッキ」は、クーペとワゴンを合わせたようなフォルムになっている。

イメージスケッチを見て欲しい。低く長いルーフでサルーンというよりは、クーペ的なスタイリッシュさを目指したことがわかるはずだ。

ホンダ「アコードエアロデッキ」のグレードをチェック

では、ホンダ「アコードエアロデッキ」のグレードをチェックしてみたい。同車は、1.8Lと2.0Lがラインアップ。1.8LではSOHCとDOHCの2種のエンジンを揃えた。

1.8L SOHC12バルブ+シングル・キャブの「LX」「LXR」

ホンダ「アコードエアロデッキ」のベーシックエンジン、1829ccSOHC12バルブシングルキャブレターエンジン(110PS/5800rpm)を搭載するのが「LX」「LXR」だ。

スタンダードな「LX」と

装備を充実した「LXR」がラインアップ。

東京地区での価格は「LX」の5速マニュアル車が142万7000円、「LXR」が163万7000円となる。

ホンダ「アコードエアロデッキ」は各グレードにロックアップ機構付ホンダマチック4速フルオート(オーバードライブレシオ)車が用意されており、5速マニュアル車に対して各7万9000円高の設定となっていた。

1.8L DOHC+CVデュアル・キャブの「LX-S」「LXR-S」

ホンダ「アコードエアロデッキ」の中核となる、1834ccDOHC16バルブデュアルキャブレターエンジン(130PS/6000rpm)を搭載するのが「LX-S」「LXR-S」だ。

スタンダードな「LX-S」と

装備を充実した「LXR-S」がラインアップする。

東京地区での価格は「LX-S」の5速マニュアル車が163万2000円、「LXR」が181万7000円となる。

2.0L DOHC+PGM-FIの「2.0Si」

ホンダ「アコードエアロデッキ」のハイエンドグレードが、1958ccDOHC16バルブ PGM-FIエンジン(160PS/6300rpm)を搭載する「2.0Si」だ。

東京地区での価格は「2.0Si」の5速マニュアル車が200万7000円となる。

ちなみに、この「2.0Si」の5速マニュアル車の車両重量は1080kg~。現代のクルマでは考えられない軽量ボディであった。

インテリアもご紹介したい。

当時のホンダの特徴が色濃く出た水平基調のインストルメントパネルを持ち、開放感が高い。

3ドアのため後席乗車時にやや窮屈さはあるものの、着座してしまえば3ドアとは思えないほど広々としていた。

1989年9月13日のフルモデルチェンジでホンダ「アコードエアロデッキ」は登場せず

独特のフォルムが人気だったホンダ「アコードエアロデッキ」ではあるが、4代目アコードへのフルモデルチェンジでは残念ながらラインアップせず、セダンタイプだけになった。

そして、1991年4月4日より、米国で開発・生産された3ナンバー車のホンダ「アコード・ワゴン」が登場した。

ホンダ「アコード・ワゴン」は2.2LSOHCエンジン(140PS/5600rpm)をエアロダイナミックなボディに搭載する。広大なカーゴスペースを持つこの魅力的なワゴンは、アコードシリーズのレジャービークルとして高い人気を得ることとなった。

ホンダ「アコードエアロデッキ」の中古車相場は?

デビューから35年以上が経つホンダ「アコードエアロデッキ」の中古車は、今でも市場にあるのだろうか?

大手中古車販売サイトで確認してみたところ、1月末現在の在庫は全国で2台。

1台は1986年式、走行距離2万9000km、パールホワイト、4ATの「2.0Si」。車両本体価格は228万8000円。

もう1台は1989年式、走行距離10万1000km、灰色、5MTの「2.0Si」。車用本体価格は279万円だった。

※データは2021年1月下旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用、操作はあくまで自己責任にてお願いします。

文/中馬幹弘

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みんなのコメント

11件
  • 本車のルーフ後端の一部まで大きく開くリアハッチのデザインは
    後のアヴァンシア(1999-2003年)やジェイド(2015-2020年)にも
    受け継がれていましたね。
    車高が比較的低くリアウィンドゥが立っているスタイルのワゴン車で
    ラゲッジスペースへのアクセスを良くするために取られた設計と
    聞いたことがあります。
    残念ながら日本国内ではステップワゴン等のミニバンが主力になって
    しまったために、アヴァンシアもジェイドも結局2万台前後しか売れなかった
    ようです。
    しかし80年代当時のホンダは絶好調でしたね…
    アコード・ワンダーシビック・CR-X・(クイント)インテグラ・軽バンのトゥデイete…
  • アコードエアロデッキは今出せば売れるデザイン
    そんな車以外と多い気がする
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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