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メルセデス&ハミルトンが盤石のスタート。フェラーリは11番手も「問題なし」/F1バルセロナテスト1日目

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メルセデス&ハミルトンが盤石のスタート。フェラーリは11番手も「問題なし」/F1バルセロナテスト1日目

 スペイン・バルセロナで2020年F1プレシーズンテストがスタート、全10チーム15人のドライバーがニューマシンでの走行を行った。初日2月19日にトップタイムをマークしたのは、メルセデスのルイス・ハミルトンだった。

 テクニカルレギュレーションに大きな変更がないこともあってか、テスト初日に大きなトラブルに見舞われたチームはなく、赤旗が出るようなアクシデントも発生せず、ドライコンディションのもとで10チームすべてが100周以上を周回した。

「レッドブル・ホンダF1はさらに速くなった」と初日走行を終えたフェルスタッペン。メルセデスの最速タイムは意識せず

■メルセデスが1-2、周回数でも最多を記録

 チャンピオンであるメルセデスは、この日、最速タイムをマークするとともに、チーム別での最多周回数を記録した。午前にバルテリ・ボッタスが79周を走り1分17秒313(C3タイヤ)でトップに立った後、午後に『W11』を引き継いだハミルトンは、ボッタスよりもハード寄りのC2タイヤで0.337秒速い1分16秒976をマーク、この日の首位に立った。メルセデスはふたり合計で173周を走りこんでいる。

■レーシングポイント、メルセデスと0.062秒差の3番手

 3番手に入ったのは、レーシングポイントのセルジオ・ペレスだった。レーシングポイントはこの日、『RP20』のシェイクダウンを行い、午前にペレス、午後にランス・ストロールが走行した。ふたりともマシンにポジティブな第一印象を抱いており、ボッタスと0.062秒差の1分17秒375(C3タイヤ)をたたき出したペレスは、「上々のスタートを切ることができて心強い」とコメントしている。ストロールは1分18秒282(C2タイヤ)で10番手だった。



■レッドブル・ホンダのフェルスタッペン、168周を走行。スピンは作業に影響せず

 4番手はレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンだった。フェルスタッペンはドライバー別周回数で最多の168周を走りこみ、午後に1分17秒516(C3タイヤ)の自己ベストタイムを記録した。最終シケインで2回スピンする場面もあったが、マシンの限界を探るなかでのことで問題ないとしており、今季型『RB16』は全般的に昨年型より速さが増していると、ポジティブな発言をしている。

■スムーズな一日を過ごしたアルファタウリ・ホンダ

 元トロロッソが、アルファタウリとして新たなスタートを切った。事前に『AT01』のシェイクダウンを終えていたチームは、この日、本格的な作業をスタート、ダニール・クビアトが116周を走り、1分17秒698(C3タイヤ)で5番手となった。クビアトは、大きな問題もなくスムーズに作業を進めることができていい一日だったと振り返っている。

■マクラーレン「久々に好調なテスト初日」と満足

 6番手はマクラーレン『MCL35』で周回したカルロス・サインツJr.だった。サインツは161周を走り、1分17秒842(C3タイヤ)をマークした。レーシングディレクターのアンドレア・ステラは、「これほど好調なテスト初日を送ったのは久しぶりのこと」とコメント。サインツも「昨年型より進歩していると感じる」と好感触を得ている。

■ルノー、暫定カラーの『R.S.20』を披露。オコン&リカルドが走行

 ルノーF1チームのダニエル・リカルドとエステバン・オコンが、7番手、8番手に続いた。午前はオコンが担当、62周を走り、1分18秒004(C3タイヤ)をマーク。午後のリカルドは、56周を走り、1分17秒873(C2タイヤ)でチームメイトを上回った。ルノーは『R.S.20』をこの日初めて正式に披露、全体がブラックに彩られたマシンを走らせた。チームによると、これはテスト用のカラーだということだ。

■「ウイリアムズ『FW43』はハンドリングが大幅に向上」とラッセルが喜ぶ

 ウイリアムズF1の『FW43』を午前に走らせたジョージ・ラッセルは9番手、午後に走行したルーキーのニコラス・ラティフィは12番手だった。2019年はマシン完成の遅れからテスト2日目からの参加となったウイリアムズだが、今年は初日から順調に周回を重ね、ラッセルは73周のなかで1分18秒168(C3タイヤ)、ラティフィは63周のなかで1分18秒382(C3タイヤ)をマークした。ラッセルは『FW43』は昨年型と比べてハンドリングが圧倒的によくなったと述べている。



■フェラーリのベッテルが体調不良で走行取りやめ。テスト2日目に復帰予定

 フェラーリは19日にはセバスチャン・ベッテルが走行する予定だったが、体調不良ということで、急遽シャルル・ルクレールが『SF1000』のテストを担当することが決まった。ベッテルはテスト開始直前に行われたドライバーの記念撮影には参加、その後、ホテルに戻ったといわれている。チームによると、ベッテルはテスト2日目20日の午後に走行する予定だということだ。

 ルクレールは132周を走行し、1分18秒289(C3タイヤ)で11番手にとどまった。ルクレールは、単純にテストにおけるアプローチを変えた結果であるとして、順位は気にしていないと示唆している。

■アルファロメオのリザーブに就任したクビサが『C39』で走行

 アルファロメオのリザーブドライバーのロバート・クビサが、『C39』のテスト初日午前の走行を担当、59周を走り、1分18秒386(C3タイヤ)で13番手となった。午後にレースドライバーのアントニオ・ジョビナッツィがマシンを引き継ぎ、79周のなかで、15番手にあたる1分20秒096(C3タイヤ)をマークした。
 チームは事前にキミ・ライコネンにより、特別カラーに彩られた新車のシェイクダウンを済ませ、19日朝に実車を正式に披露した。

■ハースF1のマグヌッセン、新車『VF-20』に好感触

 ハースF1チームのケビン・マグヌッセンが、テスト初日を担当、『VF-20』を走らせた。マグヌッセンは、106周を走り、1分18秒466(C3タイヤ)を記録、全体の14番手となった。

 ハースは事前にシェイクダウンを行った後、テスト初日朝に正式にニューマシンを発表、テストを開始した。マグヌッセンは、ほぼ予定どおりに作業を進めることができ、マシンの第一印象もいいと語っている。

 2020年第1回テストは2月21日金曜まで続けられる。

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