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F1カナダGPで“スポーツマンシップ違反”とされたノリスの低速走行。マクラーレン「これがFIAの新たな基準になる」

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F1カナダGPで“スポーツマンシップ違反”とされたノリスの低速走行。マクラーレン「これがFIAの新たな基準になる」

 F1カナダGPでマクラーレンのランド・ノリスは、セーフティカー中にダブルピットストップする際に前を走るチームメイトのオスカー・ピアストリとギャップを設けるためにゆっくりと周回したことが、“スポーツマンシップに反した行為”だとしてペナルティが科された。

 これについて、マクラーレンのアンドレア・ステラ代表は驚きを持って受け止めており、今回のペナルティが今後の「新たな基準」になると警戒している。

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 レース序盤、ノリスはピアストリの後ろを走っていた際、メルセデスのジョージ・ラッセルのクラッシュによってセーフティカーが出動。マクラーレンはダブルストップの敢行を決断し、2台を同じラップでピットに呼び込んだ。

 レギュレーション上、チームメイトの後ろでダブルストップをする際、ギャップを作るためにピットレーンで必要以上に遅く走ることはできない。しかし今回、ノリスはヘアピンからピット入口までの間にコースを極低速で走り、後続のアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)を抑え込んだと報告されている。

 スチュワードはチームとノリスの無線交信を調査。ノリスに直接スピードを緩めるよう指示したという決定的証拠はなかったものの、チームは事実上、ピアストリとのギャップなど、ノリスが何をすべきかを知るに十分な情報を与えていたとみなされた。

 チームはノリスに「ランド、セーフティカー、セーフティカーだ。君は2台目、2台目だ。オスカーは3だ」

 スチュワードには、不必要に遅く走ったというレギュレーション違反を適用することもできた。しかし、その代わりに国際モータースポーツ競技規則を参照し、第12条2項“規則違反”の1.c「競技の公正または自動車スポーツの利益を阻害する性質を有する詐欺行為または不正行為」に該当するとした。

 彼らはノリスに5秒のタイム加算ペナルティを科すことを決定。ノリスは9番手フィニッシュしたものの、最終結果では13位と入賞を逃すことになった。

 マクラーレンは、“スポーツマンシップに反する行為”という言葉が使われたことについて、FIAはダブルストップのような状況に対して新たな判断基準を設けようとしたと考えている。

「現実には、セーフティカー、あるいはバーチャルセーフティカー下のこうした速度は違反ではないはずだと考えていたので、レース直後にスチュワードへ話をしに行ったのだ」とステラは言う。

「スチュワードが新たな基準を設定しようとしている可能性もある。我々はスチュワードと話し合いを続けている」

「最終的には彼らの判断を信じることになるが、我々は現在、ランドの行動についてもう一度見直しているところだ」

 ペナルティの前例について訊かれたステラは、こう答えた。

「あまりに強い意見を述べる前に、本当に細かいところまで調べる必要がある。だから精査させてほしい」

「スチュワードの立場は理解できる。彼らが前例を作り、セーフティカー出動下で定められた走行手順の新たな解釈を作りたいのだろうということは理解している」

「そうであるならば、それはそれでいい。しかし新たな前例作りに我々が関わっているのは、少し残念だ」

 またステラは、FIAがダブルストップの問題を取り締まろうという兆候はなかったという。

「私の知る限りでは、そうではない。このレベルのことはレース中にも調べることはできるが、レースはまだ続いていたし、我々はポイント争いもしていた。だから私に精査させてほしい」

「ディフェンスするよりもオーバーテイクしていくこともできた。そうすれば、5秒開くことができたかもしれない」

「だから、このエピソードに関する事実を正確に確認するという意味で、我々はレース中にできなかった作業を行なっている」

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みんなのコメント

1件
  • くだらないなぁ
    勝つためにはギリギリの所で駆け引きするんだよ
    レッドブルのマクラーレン潰しだな
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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