■作れるのに作らない? ヤマハの不思議
ヤマハは4輪のエンジンを開発しているのに、なぜクルマを作らないのか……クルマ&バイク好きの僕(筆者:木下隆之)がこれまでずっと、頭の片隅でモヤモヤと燻っている疑問がそれだ。
「こんなのセローじゃない!」 復活を遂げたヤマハ「セロー250」の敵は「セロー」だった
ヤマハは1967年に、のちに伝説的名車となるトヨタ「2000GT」にエンジンを供給していた。直列6気筒DOHCユニットは高性能で、スピードトライアルの3種目で世界新記録を達成している。
ヤマハには、あの巨大メーカーであるトヨタが頼るほどの高性能エンジンの開発と生産技術があるのだから、バイクの開発にとどまらず、クルマの開発に着手しても不思議ではない。
内燃機関の開発はとても困難である。昨日今日の新興メーカーがエンジンを開発するのは容易ではない。それが証拠に、時代がEV化に傾倒し始めると、雨後の筍のようにEVメーカーが姿を表している。つまり、内燃機関の開発は難しく、既存の内燃機関メーカーでしかクルマを開発できない。電気モーターならば簡単だ。というほどにエンジンの開発は難しい。そんな技術を備えているのに、ヤマハはクルマを開発してこなかった。
ホンダはクルマに進出して成功。F1の頂点を極めた。スズキも自動車メーカーだ。一方、カワサキはバイクを専業としている。ヤマハへの疑問をカワサキにも投げかけたい。
ちなみに、一斉を風靡したトヨタ「セリカ1600GT」や、「レビン/トレノ」といったスポーツカーの、名機2T-Gエンジンの開発にもヤマハが深く携わっている。1G-Gや4A-Gも同様だ。トヨタの5バルブエンジンもヤマハの高回転技術が注がれている。レクサス「NX」や「IS」が採用している直噴ターボエンジンもヤマハの知見が注がれている。
自動車メーカーを夢見ながら内燃機関の開発力が無く、進出できなかった幻のメーカーは数多くあった。というのに、優れた心臓部を開発できるヤマハは自動車メーカーにならなかった。
2015年の東京モーターショーにヤマハは、デザインコンセプトモデルとして4輪スポーツカー「Sports Ride Concept(スポーツライドコンセプト)」を発表している。具体性を欠くコンセプトモデルではなく、今にも走り出しそうなほどリアリティがあった。
2017年にも同様に、参考出展車としてSUVスタイルの「CROSS HUB CONCEPT(クロスハブコンセプト)」をワールドプレミアしている。その後に訪れたSUV時代を予見していたことは明白であり、つまり技術研鑽のためのプロトタイプではなく、クルマの商品化を見据えたプロジェクだ。
謎はさらに深まる……だがその謎が、ヤマハの技術力の高さを想像させ、ミステリアスな存在にしている。技術があるのにクルマは作らないなんて、ちょっとカッコいい。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
日産「新型スカイライン」今夏発売! 史上最強でレトロ風デザイン採用!? 匠“手組みエンジン”搭載した特別仕様、947万円から
トヨタ「新型ミニランクル」まもなく登場!? カクカク斬新デザイン採用? 噂の「ランドクルーザーFJ」 期待されるコトとは
約230万円! トヨタ新型「スポーツコンパクトカー」発表! 6速MTのみの「“ガチガチ”モデル」に販売店でも反響アリ
新車価格は衝撃の63万円!!! 気分は[日本一速い男] 日産チェリーの正体とは?
ホンダが“赤い”新型「プレリュード」初公開! 2025年にも登場期待の「3ドアクーペ」なぜ鮮烈レッドに!? 待望の「新モデル」米に登場
カーブって素人かよコーナーだろ! ハンドルとかダサいぜステアリングな! クルママニアが面倒くさいほどこだわりがちな用語5選
GWに送られてくる「自動車税」13年超の税金が高すぎる! まるで「旧車いじめ」!? 最高税額は一体いくら?
マツダ「ロータリースポーツカー」人気上昇! 軽量&ハイパワーな「RX-7」何がスゴい? 維持するためのコツとは?
ミキティ、スマホでポチ買いした1000万超の「超高級車」をついに納車! 斬新“ド派手ドア”搭載の実車に 「かっこいい!」「すごいクルマ」の声集まる
日産「新型スカイライン」今夏発売! 史上最強でレトロ風デザイン採用!? 匠“手組みエンジン”搭載した特別仕様、947万円から
みんなのコメント