CHEVROLET FAN DAY 2019
シボレー ファン ディ 2019
コルベット&カマロなど135台が集結した「シボレーファンディ2019」
全国から262名が参加! 昨年を上回る
4月14日(日)に開催された「CHEVROLET FAN DAY 2019」。シボレーファンへの日頃からの感謝を込めてゼネラルモーターズ・ジャパンが昨年から企画したワンディサーキットイベントである。
今年は「モーターファンフェスタ2019」と共催イベントとなったものの、早朝から富士スピードウェイのCGパークには、北は秋田ナンバー、西は福岡ナンバーと、日本全国からコルベットやカマロなどのシボレー車が続々と集結。広大な駐車場には、実に135台もの新旧モデルで埋め尽くされた。
第1回となった2018年は、122台、259名の来場者がこのシボレーファンディに訪れたが、今回は262名と若干ながら上回る来場者数を記録した。これまでオーナーを対象としたサーキットイベントが少なかったこと、前回のプログラムが充実していたこと、さらにアメリカンスタイルのホスピタリティがとても好評だったこともあり、第2回の開催が実現したという。販売促進目的ではなく、あくまでファンイベントとして、オーナーやファンに楽しんでもらうことに軸足を置いたコンセプトもまた、受け入れられた理由のひとつともいえる。
サーキットにも適した本物の性能を体験!
当日はショートサーキットをベースに、複数のドライビングスクール、レーシングコースでの走行など、さまざまなメニューが用意されていたが、“シボレー=サーキット”というイメージが湧かない人は多いのかもしれない。とはいえ、近年のコルベットやカマロは、欧州のスーパースポーツに比肩する実力を有しているのはいまや周知の事実である。北米はいうまでもなく、ヨーロッパのモータースポーツシーンにおいても、特にル・マン24時間やドイツ国内選手権などの耐久レースでのコルベットの活躍は、枚挙に遑がないほどだ。
もちろん日本では、リザルト自体に加え、そのパフォーマンスの高さを多くのファンに魅せる機会が少なかったため、致し方ない部分はあるものの、ロードカーのスポーツ性は、コルベットZ06やカマロSSに代表されるように、類稀なるコンペティターのなかにあっても強烈なインパクトを放っている。現在、世界トップレベルにあると言っていいだろう。
メインステージとなったショートコースでは、主にオーナーを対象にしたドライビングスクールが行われた。カマロ&コルベット、レディース&ビギナー、コルベットの3つのカテゴリーが設定されており、講義、レーシングドライバーの同乗走行、慣熟走行、単独走行と、コースに慣れながら段階をおって進められ、サーキット未経験者にも優しいプログラムが組まれていた。
ドライビングスクールでは、稀有なレディス&ビギナーに参加した女性オーナーに話を伺ってみた。
「実は主人のコルベットですけど、初めてサーキットでドライブしました。最初はどうなるか怖かったのですが、走り出してみると、とても運転しやすくて楽しめました。主人がコルベットを選んだ理由が少しだけですけど理解できた気がします」と、スタート時の強張った表情から満面の笑顔でピットに戻ってくる姿がとても印象的だった。
インストラクター(レーシングドライバー)が丁寧にわかりやすい言葉で説明してくれたことも大きかったようだ。
「コミュニケーションをとりながら愛車の性能を知り、普段は体験できないカマロSSのリアルパフォーマンスに触れることができました」と、カマロSSの男性オーナーが語ってくれたように、多くの参加者から好評だったようである。
またレーシングコースでは、先導走行だったとはいえ、アクティブ走行を実施し、20分間、富士のフルコースを堪能。ビギナーからスキルのあるドライバーまでを網羅したプログラムが組まれていた。
走り系だけでなく、圧巻だったのはパレードラン。スターティンググリッドに135台のシボレー車が並ぶ姿は、昨年同様にここでしか見られない光景であり、100台を超えるために先頭の車両が最終コーナーに差し掛かっても、最後の車両がスタートしていない状況で、全長4563mのコースをシボレー車が埋め尽くしたのである。
そのほか、外周路を走行できるカマロの試乗体験(試乗車は10台も用意されていた)、スロットカーの体験コーナー(スロットカーはコルベット)、初代カマロとコルベットの展示、ACデルコのブースがショートコース内に設置され、実にアットホームな雰囲気で寛ぎながらシボレーの世界観を一日中堪能できるスペースがつくられていた。キッチンカーによるアメリカンランチサービス&ドリンク提供もあり、ポスピタリティも充実。逆に規模が大きくなかったことがよかったようで、262名の来場者とGMスタッフの距離感が近く、1年後、また参加してみたいと思わせる、ファンディと呼ぶに相応しいイベントだったといえるだろう。
REPORT/鈴木 明(Akira SUZUKI)
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