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ヤマハ、クアルタラロがトップ3入りも懸念点あり。「予想以上のタイヤ圧上昇が興味深い」とミラー/マレーシア公式テスト

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ヤマハ、クアルタラロがトップ3入りも懸念点あり。「予想以上のタイヤ圧上昇が興味深い」とミラー/マレーシア公式テスト

2月7日、2025年シーズンのロードレース世界選手権 MotoGPクラスのマレーシア公式テスト3日目がマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われた。初日に首位で終えたファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)は、3日間トップ3入りし総合3番手で終えた。

今季もコンセッション(優遇措置)が適応されるヤマハ陣営は、事前のシェイクダウンテストからレギュラーライダー、テストライダー総出でテストを遂行していた。新しいシャシーやスイングアーム、エアロといった新アイテムが持ち込まれており、各ライダーがそれぞれ評価。なかでもクアルタラロは、参加した5日間すべて比較的好調な様子を見せ、ほか3名のレギュラーライダーもトップ10入りをする姿が見られた。

【タイム結果】2025MotoGPマレーシア公式テスト 3日目

今回のテストでヤマハは、課題としているリヤグリップの向上に今重点を置いていたようだ。この点においては、2日目の時点でクアルタラロとリンスが実施したミシュランタイヤでのテストで改善を確認。また、いくつかの新パーツにも改善点を見出しているようで、3日目はセッティングも煮詰めていたようだ。

そんななかで、最終日に序盤から1分56秒724まで縮めることに成功したクアルタラロも「本当に嬉しいよ! ここで1分56秒台に到達したのは初めてだから嬉しいし、今日は僕たちにとってポジティブな日だったよ。ただ、これは1回のテストに過ぎない。実際の状況は、開幕戦タイGPの予選が行われるまで分からないよ」と少々懸念もある様子だが、嬉しさも滲ませていた。

同じく最終日に自己ベストを1分57秒351まで短縮させたリンスも「シェイクダウンを含めてかなりポジティブだったし、テストしたものにもかなり満足しているよ。午前10時から11時までは、ユーズドタイヤで走っていろいろなことを試したんだ。良い感触を得てからニュータイヤを履いたら、昨年のマレーシアGPの予選で記録した1分57秒726からベストラップタイムを1分57秒351まで短縮できた。このタイムは、路面が完璧な状態でないときに記録したから、とても満足しているよ」と語った。

また、ポジティブな印象を受けているのは、今季からサテライトチームに加わるプリマ・プラマック・ヤマハのふたりも一緒だったようだ。ジャック・ミラーとミゲール・オリベイラは3日間を通してヤマハYZR-M1への適応を第一としていたが、乗りやすさと良い感触を感じ前向きなコメントをしていた。

ふたりはヤマハYZR-M1のセットアップの改良に加え、さまざまなシャシー構成や電子機器を試してバイクの快適性の向上にも務めていたようだ。その成果として走行距離が伸びるにつれ、セットアップの調整だけでなく焦点も広がり、タイヤ消費量やバイクの全体的な挙動を分析できるようになるという収穫があったという。

ただ、ヤマハ以外の経験も豊富なミラーは、2日目のテスト中にある気づきがあったようで「まだ電子関連で作業が必要だ。午前中のユーズドタイヤでのスプリントレースのシミュレーションで、タイヤ圧が予想よりもかなり上昇したのがとても興味深いね」とコメントしていた。

そのこともあり、最終日も2日目同様にスプリントレースのシミュレーションを同じ時間帯に実施していたが、やはり課題はあったという。ミラーは「2回目のタイムアタックでフロントを落としてしまい、ターン4での限界を見つけてしまったんだ。かなり熱くなっていることは理解していたけれど、とにかくトライしたらスライドしてしまった。でも、全体的にバイクのパフォーマンスには満足しているし改善の余地はたくさんある。どこに向かいたいのかは、明確な見通しもあるんだ」と語った。

クアルタラロは3日連続トップ3入り、ライダー全体的に好調さもうかがえるが、各々改善の余地はまだ十分にあるようだ。しかし、現時点でテスト段階であるため、各メーカーにおける100パーセントの戦闘力が見えないものの、間違いなくヤマハ陣営は前年度より進化していると言えるだろう。翌週には開幕戦の舞台となるチャン・インターナショナル・サーキットにて2日間のテストが行われるが、その際にどこまでマシンを仕上げ、懸念材料を潰せるかが今シーズンの勝利への鍵となってくる。

また、他メーカーでの経験も多いミラーとオリベイラの知識やノウハウが、ヤマハにとっていいスパイスになることも期待したいところ。ファクトリーチームのクアルタラロとリンス、そしてミラーとオリベイラ4名がタイ公式テストではさらに一歩進化した姿を見せてくれることに期待したい。

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みんなのコメント

2件
  • ryu********
    ここ数年、日本メーカーが霞んでいる状況。いっちょこのあたりで活路を見出して欲しいものだが… 何かといわくつきの品質管理で噂の絶えないミシュランだが、個人的にワンメイクタイヤじゃなくても良い気がします。吸排気のエンジン特性に直結するカテゴリーでは各チームの裁量に任せているのにタイヤに関しては指定とか… 市販車にフィードバックする開発目的が趣旨ならタイヤの自由選定の方が開発競争も進むし、モトGPだけでなく一般ユーザーまでその恩恵が広がりそうなのですが…
  • ツヨッシー
    ヤマハさん、○○を、△△にしたら、内圧あまり上がらなくなると思うんスけど。小学生並みのアイデアでスンマソン。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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