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トヨタ初の超小型電気自動車「C+pod」が市場デビュー。まずは法人ユーザーや自治体などを対象に限定販売

掲載 更新 36
トヨタ初の超小型電気自動車「C+pod」が市場デビュー。まずは法人ユーザーや自治体などを対象に限定販売

トヨタが環境に優しい2名乗りタイプのEV「C+pod(シーポッド)」を法人ユーザーおよび自治体向けに発売。個人向けを含めた本格販売は2022年を目途に開始予定

 トヨタ自動車は2020年12月25日、ブランド初の量産超小型EV「C+pod(シーポッド)」を発表し、同日より法人ユーザーおよび自治体向けに限定販売を開始した。なお、個人向けを含めた本格販売は2022年を目途に実施する計画である。
車種展開は以下の通り。
X:165万円
G:171万6000円

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 環境に優しい2名乗りタイプのEVとして誕生したC+podは、人の移動における1人当たりの高いエネルギー効率を徹底追求。日常生活における近距離移動に加え、定期的な訪問巡回といった法人利用や都市・山間部などそれぞれの地域に即した安心・自由かつ環境に良い移動手段を目指して開発された。

 ボディサイズは全長2490×全幅1290×全高1550mm、ホイールベース1780mm、トレッド前1105/後1095mmと超コンパクトに設定。最小回転半径は3.9mとし、狭い曲がり角や車庫入れ時などにも切り返しが少ない優れた取り回しを実現する。パワーユニットはコンパクトな1RM型モーター(最高出力9.2kW、最大トルク56Nm)をリアに、リチウムイオンバッテリー(容量51Ah、総電圧177.6V、総電力量9.06 kWh)をシート足元の床下に搭載して後輪を駆動。また、基本骨格には高剛性かつ軽量な専用ボディと、路面の凹凸を効果的に吸収する前ストラット(スタビライザー付)/後トーションビームのサスペンションを採用し、上質な乗り心地ときびきびとした安定感のある走りを具現化する。最高速度は60km/hに設定した。

 一充電での航続距離はWLTCモード値クラス1(高速道路モードを含まない、最高速度が制限された電気自動車に対応する走行モード規定)で150kmを、交流電力量消費率は同54Wh/kmを達成。付属の充電ケーブル(AC200V・ AC100V兼用)を使ったゼロから満充電に要する時間は、単相200V/16Aの普通充電によって約5時間、単相100V/6Aの普通充電によって約16時間でこなす。また、外出先ではEV・PHV充電サポートに加入することでG-Station(充電器)を設置するトヨタ車両販売店(約4200基)をはじめ、全国の普通充電スポット(約1万800基)での充電が可能だ。

 EVならではの利便性を確保した点も要注目だ。停電・災害時などの緊急時に役立つ、最大1500W(AC100V)の外部給電機能を標準で装備。助手席足もとに設けたアクセサリーコンセントに加え、オプションのヴィークルパワーコネクターを車両前方の普通充電インレットに差し込めば、外部給電用のコンセントとして約10時間程度の電力が供給できる仕組みとした。

 エクステリアに関しては、モダンで親しみやすいシンプルな造形で構成。キャビン部はブラックアウト化し、そこに特徴的なLEDヘッドランプやLEDリアコンビネーションランプなどを取り込んで凝縮感とEVデザインとして印象的なグラフィックを創出する。また、日常で使う充電/給電インレットをヘッドランプの間に設けて扱いやすさに配慮。外板には軽量な樹脂製パーツを多用し、車重は670~690kgに収めた。ボディ色はボディ&ドアを白色樹脂の無塗装、ルーフを黒色樹脂の無塗装で仕立てた2トーンカラーを標準色として設定し、Gグレードのオプションで2トーン(2万7500円)のスーパーホワイトII/黒色樹脂ルーフ、ブラック/黒色樹脂ルーフ、クリームベージュ/黒色樹脂ルーフ、シアンメタリック/黒色樹脂ルーフ、オレンジメタリック/黒色樹脂ルーフという5タイプを用意。さらに、Gグレードのオプションでボディ/ドア/ルーフを塗り分けた3トーン(4万4000円)のブラック/クリームベージュ/黒色樹脂ルーフ、ブラック/シアンメタリック/黒色樹脂ルーフ、ブラック/オレンジメタリック/黒色樹脂ルーフという3タイプをラインアップした。

 インテリアについては、室内寸法を長1290×幅1100×高1070mmに設定したうえで、大人2名が並んで座れるシンプルなキャビン、助手席オープントレイやカップホルダーなどの収納スペース、日常の買い物の荷物が十分に積載できるラゲッジルームを内包。また、乗降性を重視して、大開口のドアに段差のない乗り込み口、乗り降りしやすいシート高などを採用する。そして、シート表皮はグレーのファブリックで仕立て、Gグレードには快適温熱シートを組み込んだ。一方、インストルメントパネルにはメーターを中心とする機能系装備をホワイトのセンタートレイ上に配置。ブラックを基調とするインテリアとのコントラストにより、実際のサイズ以上に見た目の広さを演出する。スイッチ類もセンターパネルに集約し、人にやさしい操作性を実現した。

 安全面においては軽自動車向けの基準をもとに、新たに設定された超小型モビリティ用の安全基準に対応。万が一の事故に備え、衝突エネルギーを多くの部材へ効率よく分散吸収させる構造を採用するなどして、前面、側面、後面といったあらゆる方向からの衝突に対しての高い安全性を確保する。また、歩行者への衝撃を緩和する歩行者傷害軽減ボディも導入した。さらに、予防安全技術として車両(昼夜)、歩行者(昼夜)および自転車運転者(昼間)を検知可能なミリ波レーダー+単眼カメラ方式のプリクラッシュセーフティを標準で装備。低速走行時における壁などの障害物との衝突回避または被害軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]も設定し、合わせてVSC&TRCやEBD付ABS、運転席・助手席SRSエアバッグ、運転席・助手席ELR付3点式シートベルト(プリテンショナー&フォースリミッター機構)なども組み込んで、日常生活での安全な走行をサポートしている。

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みんなのコメント

36件
  • 結局、EVってバッテリー次第なんですよね。バッテリーの劣化が早いと航続距離どんどん減っていきますから。
  • ノートなんかだと欲しい装備がみんなオプションで結局バカ高い買い物になりがっかりして、この車は要らない装備が満載で割高感しか感じずがっかりするように思います。
    実際ユーザーが望んでいるのは逆で、ノートには最初からある程度詰め込んだ上で購買意欲を失わない程度の価格設定、この車には最低限の装備であとはオプション設定でもっと安くすれば需要はあると思うんですけどね。。。
    じゃないとiQみたいに魅力はあるけど全く売れない車に。。。
    結局、ユーザー目線じゃないとおもうんですよね~。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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